楽天銀行は、「楽天市場」でおなじみの楽天グループ傘下のネット銀行。楽天カードや楽天証券などとの連携、取引状況によって楽天ポイントを貯められるなど、ユニークなサービスが特徴です。
別記事はコチラ→【ネット銀行はどこがいい?】選ぶときにチェックしたい7つのポイント
楽天銀行
口座数は業界トップ楽天経済圏で強み
ネット銀行の中で口座数トップなのが楽天銀行です。もともと2001年に「イーバンク銀行」として誕生。その後、楽天グループ傘下となり、2010年に楽天銀行に商号変更されました。
最大の特徴は、楽天グループが誇る”楽天経済圏”の恩恵を享受できるという点。取引状況や各種キャンペーンにより楽天ポイントが貯まる仕組みです。
提携先ATMは、主要コンビニ、一部メガバンク、ゆうちょ銀行、イオン銀行に加え、駅にあるPatSatやビューアルッテのATMもカバーしています。
預金金利および主な手数料
普通預金 金利 (税引き前、 年率換算) |
0.02~0.10%※1 | |
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定期 預金金利 (税引き前、 年率換算) |
1年 | 0.02% |
2年 | 0.02% | |
3年 | 0.02% | |
5年 | 0.02% |
ネット振込 手数料(税込) |
同行宛 | 無料 |
---|---|---|
他行宛 | 145円/回※2 | |
ATM 入出金手数料 (税込)※3 |
メガバンク・ 準メガバンク |
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、 ゆうちょ銀行:275円/回※4 |
セブン銀行 | 220円/回※4 | |
ローソン銀行 | 275円/回※4 | |
E-net (ファミリーマート) |
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その他提携先 | ビューアルッテ:275円/回※4 イオン銀行、PatSat:220円/回※4 |
利用者ランクの条件と特典
優待制度として「ハッピープログラム」を提供。取引に応じて楽天ポイントが獲得でき、アドバンスト以上で振込手数料、ATM手数料の無料利用回数が与えられる。上記以外の特典として、振込手数料を楽天ポイントで支払うことが可能。
ランク名称 | 条件 | 特典 |
---|---|---|
ベーシック | ハッピープログラムへのエントリー | 楽天ポイント獲得倍率:1倍 |
アドバンスト | 残高10万円以上、または対象取引件数5件以上 | 他行宛振込手数料:月1回まで無料 ATM入出金手数料:月1回まで無料 楽天ポイント獲得倍率:1倍 |
プレミアム | 残高50万円以上、または、対象取引件数10件以上 | 他行宛振込手数料:月2回まで無料 ATM入出金手数料:月2回まで無料 楽天ポイント獲得倍率:2倍 |
VIP | 残高100万円以上、または対象取引件数20件以上 | 他行宛振込手数料:月3回まで無料 ATM入出金手数料:月5回まで無料 楽天ポイント獲得倍率:3倍 |
スーパーVIP | 残高300万円以上、または対象取引件数30件以上 | 他行宛振込手数料:月3回まで無料 ATM入出金手数料:月7回まで無料 楽天ポイント獲得倍率:3倍 |
楽天ポイントがザクザク貯まる!
楽天銀行では取引内容に応じて楽天ポイントを還元。さらに顧客ランクが上がれば、獲得倍率が最大3倍までアップします。
貯まったポイントは、楽天グループの各サービスで利用できるほか、振込手数料、楽天銀行デビットカードの支払い、外貨預金の預入れなどにも利用できます。
また、FacebookやViberなどのアプリで送金できるサービスを提供しているのも特徴です。
金利面では、「マネーブリッジ」に注目。楽天銀行と楽天証券の口座を連携させることで、普通預金金利が5倍になるので大変お得です。なお、公共料金の引き落としは、電気・ガス会社を中心に一部に対応しています。
ココがおすすめ!
▶取引状況に応じて楽天ポイントが貯まる
▶一部の公共料金の引き落としに対応
▶楽天証券と口座連携で普通預金金利が5倍に
▶FacebookやViberで送金できるサービスが提供されている
ココに注意!
▶条件を満たさない限り、手数料がかかる
▶楽天経済圏に無縁ならメリットが少ない
楽天銀行のサービスは魅力的ですが、基本的には顧客ランクをアドバンスト以上にしないと、手数料の無料回数はゼロのまま。ふだんから楽天グループをまったく利用しない人には、メリットが少ないという側面もあります。
POINT
「ベーシック」でも振込手数料を無料にする方法
楽天銀行の場合、ハッピープログラムのランクが「ベーシック」のままでは、振込手数料もATM手数料も有料になるのが原則です。ATM手数料に関しては、口座開設月と翌月までは無条件で月3回無料になりますが、振込手数料の特典はありません。無料回数を獲得するには、ランクをアドバンスト以上に上げる必要があるというわけです。
ただし、これには例外があり、振込手数料に関しては、給与/賞与/公的年金のいずれかの受取口座にすれば、翌月3回まで他行宛振込手数料が無料になります。公的年金なら、年金事務所に提出する書類も楽天銀行の公式サイト内から印刷できますので、シニア世代もスムーズに手続きできます。
▶給与や年金の受け取りで特典
仕事をリタイアしたシニア世代は、公的年金の受け取り口座として楽天銀行を使えば、給与・賞与の場合と同様に、翌月の他行宛振込手数料が3回まで無料になる。
年金事務所に提出する「住所・支払機関変更届」もサイト内で用意されている。また、預金通帳の写しの代わりには、「入金方法」の画面を印刷して提出すればいい。
◆この記事は2022年3月12日発行の「絶対得する!ネット銀行の賢い選び方&使い方」(マキノ出版)から掲載しています。記事内の情報は発行日のものです。最新の情報は各銀行の公式サイト等をご確認ください。