【ネット銀行はどこがいい?】選ぶときにチェックしたい7つのポイント

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ネット銀行は、主なものだけでも10数行あります。その中から、自分に合った銀行を探すのはなかなか難しいかもしれません。ここでは、主なネット銀行を取り上げて、手数料や金利を紹介するとともに、長所や注意点を挙げています。広告で目についたネット銀行と契約する前に、他のネット銀行のことも知っておくといいでしょう。

ネット銀行を選ぶときのポイント

さまざまなネット銀行がある中で、どこを選べばいいのか迷う人も多いでしょう。ここでは、銀行選びに役立つポイントを解説します。サービスの違いなどを見極め、上手に銀行を選んでください。

まずATMの充実度を重視

ネット銀行は、利用目的やライフスタイルを考慮すると選ぶべきポイントがわかります。

現金を引き出す機会が多い場合は、まず重視したいのが、利用可能なATMの充実度。大半のネット銀行では、コンビニやメガバンクなどの提携ATMから入出金するシステムですが、銀行によって対応ATMの種類にはかなり違いがあります。当然のことながら、対応するATMの数が多いほど利便性は高くなります。

すぐに利用できるように、自分の行動エリアに提携ATMが多い銀行を選ぶといいでしょう。特に通勤や通学で電車を利用する人は、駅構内に提携ATMがあるとかなり重宝します。

ポイント(1)
現金派は提携ATMの数を優先

現金を多く使う人にとっては、提携ATMの充実度で銀行を選ぶのがベター。コンビニに加え、メガバンクやゆうちょ銀行、駅にも提携ATMがあるとかなり便利だ。

ATM手数料は無料になる条件も重要

また、ATMを頻繁に利用する際に気になるのが手数料です。一般的には110~220円がかかることが多いですが、銀行によって一定回数まで無料で利用できたり、ATMの種類や時間帯に応じて無料で利用できるケースもあります。少しでも手数料を節約したいなら、無料で利用可能な銀行を選びましょう。

ポイント(2)
ATM手数料は節約のためにも重視

例えば、新生銀行では取引条件を満たさないと無料にならないが、PayPay銀行のように一定の金額以上であれば常時無料のところもある。

PayPay銀行の場合

新生銀行の場合

振込手数料や金利もチェック

ショッピングや家賃の支払いなどに振込を利用する人も多いでしょう。この際に気になるのが、振込手数料です。

ネット銀行の場合、ほとんどの銀行が自行宛の振込は無料。一方、他行宛の振込手数料は銀行によってバラツキがあります。最近は、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行など、1回100円を下回る振込手数料の銀行もあるので注目です。

また、銀行によっては振込手数料が一定回数まで無料になるサービスを提供しています。例えば、SBJ銀行は毎月5回まで手数料不要で振込可能です。

そのほか、多くのネット銀行では、指定の取引条件を満たすことで無料で振込できる回数が増えます。ただし、取引条件の内容や無料振込回数は銀行によってかなり異なります。提示されている条件を自分が満たせるかどうか、契約前によく検討しておく必要があるでしょう。

ポイント(3)
他行宛のネット振込手数料

振込手数料の業界最安はGMOあおぞらネット銀行。住信SBIネット銀行などがそれに続く。また、SBJ銀行などでは無条件で月に一定回数の振込が無料になる一方、条件を満たさないと無料回数がゼロの銀行もある。

無条件で何回無料で振込ができるか
ランク名称 無条件で使える振込無料回数
SBJ銀行 月5回
住信SBIネット銀行 月1回
GMOあおぞらネット銀行 月1回
楽天銀行 月0回
auじぶん銀行 月0回
他行宛100円以下の銀行も
銀行名 ネット振込手数料
GMOあおぞらネット銀行 75円
住信SBIネット銀行 77円
auじぶん銀行 99円

超低金利時代だが金利が高い銀行もある

超低金利時代が続いていても、貯蓄派の方は預金金利にこだわりたいところ。

まず、普通預金金利に関しては、連携サービスの組み合わせしだいで最大でメガバンクの100倍や200倍になる銀行があるので注目です。また、定期預金金利もメガバンクの100倍という高金利の銀行がありますので、預金を優先したい人にはおすすめです。

ただし、預金を重視しない一部のネット銀行では、金利はメガバンクと同じ水準となっています。申し込み前に確認しましょう。

ポイント(4)
貯蓄派は預金金利にこだわろう

普通預金金利では、他サービスとの連携によりauじぶん銀行が業界最高水準。定期預金金利に関してはSBJ銀行が極めて高い。一方、PayPay銀行やセブン銀行の普通預金、東京スター銀行の定期預金はメガバンクと同水準にとどまる。

定期預金金利の例
銀行名 定期預金金利
SBJ銀行 1年:0.12%、3年:0.15%、5年:0.20%
auじぶん銀行 1年:0.050%、3年:0.030%、5年:0.030%
楽天銀行 1年:0.02%、3年:0.02%、5年:0.02%
イオン銀行 1年:0.010%、3年:0.010%、5年:0.010%
東京スター銀行 1年:0.002%、3年:0.002%、5年:0.002
普通預金金利の例
銀行名 普通預金金利
auじぶん銀行 最大0.20%
楽天銀行 最大0.10%
SBJ銀行 0.02%
セブン銀行 0.001%
PayPay銀行 0.001%

外貨預金や証券との連携サービスで選ぶ

ネット銀行を選ぶ視点としては、これまで解説してきたATM、振込、預金金利が基本となります。しかし、ネット銀行の魅力はそれだけにとどまりません。利用目的によっては、個性的なサービスや機能に着目して銀行を選ぶ手もあります。

日本円より外貨預金に興味があるなら、通貨のバリエーションや金利で決めるのもいいでしょう。外貨に定評がある銀行としては、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、SBJ銀行などがあります。

例えば、ソニー銀行は開業当初より外貨預金に注力しており、12種類もの通貨に対応。住信SBIも9種類の通貨に対応しています。また、SBJ銀行は親会社が韓国の大手金融グループということもあり、韓国ウォンの定期預金を提供しているのが特徴です。

外貨は為替の変動リスクはありますが、円より預金金利が高い通貨もあるのがポイントです。

ポイント(5)
外貨預金の充実度

住信SBIネット銀行は米ドル、ユーロ、南アランド、香港ドルなど9種類の通貨に対応。為替コストのお得さに加え、指値注文で希望為替レートを指定できるのが特徴。

外貨預金に強いネット銀行の代表格がソニー銀行。米ドルやユーロなどの基軸通貨はもちろん、中国人民元、ブラジル・レアル、南アランド、SWEクローナまで全12種類に対応している。

証券会社との連携でさまざまな優遇がある

株や投資信託など、投資に興味がある人もいるでしょう。一部のネット銀行では、系列の証券会社に口座開設して連携できるサービスを提供しています。銀行と証券口座を別々に作るよりも、メリットが多いので、これから投資を始めたい人は、証券連携に対応した銀行を選ぶのがおすすめです。

証券連携に対応している銀行には、楽天銀行、住信SBIネット銀行、auじぶん銀行などがあります。連携することにより、預金金利が優遇され、口座間の自動入出金サービスなどが利用できるようになります。

ポイント(6)
投資もするなら証券連携に注目

楽天銀行は楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」が利用可能。普通預金金利が5倍に優遇され、証券口座への自動入出金にも対応。

住信SBIネット銀行では、SBI証券との口座連携サービスを提供。「SBIハイブリッド預金」で優遇金利が適用され、証券口座への自動振替が可能になる。

送金に関する機能やステージ制度も注目

ユニークな機能でネット銀行を選ぶなら、送金関連のサービスも注目です。

例えば、楽天銀行では、SNSアプリのフェイスブックを使って友だちに送金できるサービスがあります。また、自動入金サービスに対応したネット銀行も多く、本人名義の他行口座から毎月一定金額を自動的に振込できます。毎月決まった金額を貯蓄に回したい人は大変重宝するでしょう。

また、ネット銀行選びでぜひ確認したいポイントがステージ制度の有無です。ステージ制度とは、取引状況に応じて顧客ランクが決まる仕組みで、ランクが上がるにつれて、さまざまな特典を受けることができます。代表的な特典としては、ATM手数料や振込手数料の無料回数の付与、預金金利のアップなどがあります。

ポイント(7)
その他のユニークな機能

イオン銀行、auじぶん銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行、ソニー銀行などでは、対応する他行の本人名義口座を登録することで、毎月決まった金額を自分の口座に手数料無料で入金できる。

楽天銀行の「Facebookで送金」は、Facebookと楽天銀行のアカウントを連携することで、Facebookの友だちに送金できるサービス。イベントや飲み会などの精算に便利だ。

ポイント(8)
顧客ステージ制度の有無

ステージ制度は、口座の預金残高や給与受取などの取引状況により、顧客を数段階のランクに分類。そのランクに応じて特典を付与するものだ。

ステージ程度とは?

上位ランクになるにつれて、預金金利や各種手数料などが優遇される。自分が行う取引でより多くの特典が得られる銀行を見つけよう。

ランクアップの得点例

定期預金の金利なら地方銀行や信用金庫もねらい目

定期預金の金利を重視する人は、地方銀行などのネット専用支店を利用する手もあります。

ネット銀行とほぼ同等のサービスが提供されており、リアル店舗の支店よりも預金金利が高く設定されています。

地方銀行とはいえ、口座開設も取引もネット上で完結し、提携ATMも全国にあります。地元以外の人の利用でも、それほど不自由はありません。

銀行 定期預金金利
愛媛銀行 四国八十八カ所支店
「四国八十八カ所支店 定期預金」
1年:300万円未満は0.20%
300万円以上は0.22%
3年:0.15%
高知銀行 よさこいおきゃく支店
「よさこいおきゃく定期」
1年:0.200%
(預入上限100万円)
島根銀行 インターネットバンキング
「ネットプラス」
1年:0.22%
3年:0.092%
尼崎信用金庫 ウル虎支店
「ウル虎支店 専用定期預金」
1年:0.200%
3年:0.200%

◆この記事は2022年3月12日発行の「絶対得する!ネット銀行の賢い選び方&使い方」(マキノ出版)から掲載しています。記事内の情報は発行日のものです。最新の情報は各銀行の公式サイト等をご確認ください。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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