【Excel関数】平均を求める関数「AVERAGE/HARMEAN/GEOMEAN」の使い方・使い分け方

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エクセルデータで複数の数値から平均値を求めたいときは、AVERAGE関数を使います。速度や生産性など「調和平均」で求める必要があるときは、HARMEAN関数を使いましょう。成長率や利率など、比率の平均を求めるときには、GEOMEAN関数です。

複数の数値の平均を求める

平均点を一発で求める!

複数の数値から平均値を求めたいときは、AVERAGE関数を使います。引数は数値またはセル参照で指定します。セル参照の場合、文字列、論理値、空のセルは無視され、エラーは表示されません。

AVERAGE 数値または指定したセル範囲の平均値を求める
=AVERAGE(数値1,[数値2], …)

セルE2に「=AVERAGE(B2:D2)」と入力すると、セルB2〜D2に入力された値から平均点が求められる。

調和平均を使ってみよう!

速度の平均を求める

実は、平均の計算方法にはいろいろな種類があり、AVERAGE関数では正しく計算できないケースもあります。例えば「行きは時速60km、帰りは時速40kmで移動した場合の平均時速」を求めたいとき、60と40を足して2で割っても正解は得られません。(行き帰りにかかる時間が違うため)速度の平均は「調和平均」という方法で求める必要があるのです。エクセルではHARMEAN関数を使って簡単に調和平均を計算できます。

HARMEAN 数値または指定したセル範囲の調和平均を求める
=HARMEAN(数値1,[数値2], …)

セルD7に「=HARMEAN(D2:D6)」と入力する。1分あたりの販売数の合計と時間の合計で割った結果(調和平均)が求められる。

幾何平均を使ってみよう!

利率や成長率の平均を求める

GEOMEAN関数は、比率の平均(幾何平均)を求める関数です。成長率や利率などの平均を求めるときに利用します。ここでは年ごとの売上から成長率を求め、この成長率の平均をGEOMEAN関数を使って求めます。

GEOMEAN 数値または指定したセル範囲の幾何平均を求める
=GEOMEAN(数値1,[数値2], …)

セルC10に「=GEOMEAN(C3:C9)」と入力する。年ごとの成長率を平均した値(幾何平均)が求められる。

※この記事は『エクセルが2週間で身につく(楽)上達講座』(マキノ出版)に掲載されています。

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