ドライバー1つで超低域から超高域までを鳴らすのは物理的に難しい。そこで、考案されたのがツイーターとウーハーがそれぞれ得意な帯域を担当する2ウェイだ。さらに中域を担うスコーカーを加えた3ウェイやそれ以上のものが出てくるが、副作用として音質を鈍らせるのも確か。そのため、1本でまかなうフルレンジも根強い人気がある。
本稿は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
2ウェイと3ウェイ、フルレンジなど、それぞれの持ち味は?
ドライバー1つで超低域から超高域までを鳴らすのは、物理的に難しい。そこで、周波数帯域の拡大を図るために考案されたのが2ウェイだ。小口径で高域再生に向くツイーター、大口径で中~低域の再生に向くウーハーが、それぞれ得意な帯域を担当する。
すると今度は、低域から高域まで周波数特性をよりフラットにしたいという考えが生まれ、中域を担うスコーカーを加えた3ウェイや、それ以上のものが出てくるわけだ。
一方、ドライバーが複数になると、音源のぼやけや位相ズレといった副作用が伴う。また、周波数を分割する回路が音質を鈍らせるのも確か。そのため、1本でまかなうフルレンジも根強い人気がある。
■解説/鴻池賢三(AV評論家)
※情報は記事作成時のものです。
※この記事は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)に掲載されています。