ダイソーの『レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)』はアウトドアコーナーで売られているため「私には関係ない」と思ってる方も多そうですが、実は普段の旅行、出張に驚くほど便利で筆者はすっかり手放せなくなっています。今回はわずか500円で買えるレジャー用防水バッグを紹介します。
本来は雨や水濡れから荷物を守るレジャー用防水バッグ
ダイソーの「レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)」は生活防水程度
100円ショップのアウトドアグッズが好きで、時折それらを使った記事なども執筆している筆者。ダイソーのアウトドアコーナーに「レジャー用防水バッグ(15L、ストラップ付)」(以下「レジャー用防水バッグ」)が並んでいるのは知っていたのですが、普段水辺のレジャーには縁がなく、移動もクルマが基本なので雨から荷物を守る必要性もほとんどなかったので、自分には必要のないアイテムと思っていました。
そのため500円(税別)というリーズナブルな価格でありながら、本格的なドライバッグと同じように開口部をグルグルと巻いて止めるロールトップ型を採用した、なかなかのスグレモノなのですが、実際に購入するところにまで至っていませんでした。
当たり前ですが「レジャー用防水バッグ」を外部からの雨や水濡れから内部の荷物を守るアイテムとしてとらえていたわけです。ちなみにダイソーの「レジャー用防水バッグ」は本体が塩化ビニル樹脂とポリエステル製、展開時のサイズが36cm×0.5cm×48cm、容量は当然15LでIPX6相当の生活防水を実現しています。
本格的な登山や沢登り、水辺のアクティビティに使用されるアウトドアブランドが販売するドライバッグに比べるとかなりリーズナブルなのですが、本気の性能が要求されるシーンでダイソーの「レジャー用防水バッグ」で大丈夫なのか? という不安を払拭することができないのも筆者の食指が動かなかった理由の1つでもありました。
逆転の発想・中身が漏れないと考えたら魅力が爆発
普段の旅行・出張の安心感を爆上げしてくれるアイテムとして入手
中身を雨や水濡れから守ってくれるアイテムとして考えたときに、筆者にとってダイソーの「レジャー用防水バッグ」はさほど魅力的なアイテムではなかったわけです。雨や水濡れから荷物を守らなくてはいけないシーンがほとんどない筆者の日常を考えると当たり前といえるでしょう。
しかし、家族で沖縄旅行に行くことになった筆者はふと気が付いたのです。この「レジャー用防水バッグ」をバッグの中身の水分やニオイを漏らさないアイテムと考えると使い道は劇的に広がるのではないかと……。
例えば、飛行機の液体を持ち込むには、国内線、国際線のそれぞれでちょっとイヤになるくらい複雑なルールがあります。それぞれのルールをクリアすれば、機内に液体を持ち込むこともできるのですが、筆者にとってかなり面倒。そのため、預け入れ荷物にまとめて入れてしまうのですが、こうなると今度は容器からの液漏れで預け入れ荷物全体が汚れてしまう心配があります。
こんなときに密閉性の高い「レジャー用防水バッグ」に液体ものをまとめて入れてしまえば、絶対とはいえませんが安心感は劇的に上がります。しかもダイソーの「レジャー用防水バッグ」は税別でわずか500円です。飛行機での移動の際の安心感だけで数千円の本格的なアウトドアブランドのドライバッグを購入するのは、ちょっとハードルが高いですが、ダイソーの「レジャー用防水バッグ」ならハードルがかなり下がります。
移動のときだけでなく滞在中も活躍してくれる「レジャー用防水バッグ」
ホテルでのランドリーバッグやプールバッグとしても優秀
飛行機での移動中などには、中に入れた液体の漏れにくいバッグとして活躍する「レジャー用防水バッグ」ですが、ホテルでの滞在中にもかなり活躍してくれます。
筆者は毎日のジョギングを趣味にしているのですが、この習慣は旅行先でも続けており、普段とは違う風景のなかを走ることのできる旅行先でのジョギングはいつもよりも魅力的です。しかし、走って帰ってきた筆者の服は当たり前ですが、汗でグッショリ、本人もゲンナリするようなおじさん臭を発します。
同じ部屋で寝泊まりしているのが、筆者だけならまだいいのですが……いやよくない。家族旅行では妻や息子もいっしょです。筆者は家族に嫌われたくありません。そんな筆者のジョギングウェアやその他の洗濯物を保管しておくためのランドリーバッグとしてダイソーの「レジャー用防水バッグ」は活躍してくれます。
ニオイが気になるときは開口部を数回ロールしてから密閉すれば、ニオイ問題が大きく軽減できます。そして、そのままランドリーに持ち込んで、保証の限りではありませんが、筆者は自己責任で「レジャー用防水バッグ」もいっしょに洗濯してしまいます。あくまで自己責任ですが、500円という価格の安さから壊れたときは仕方ないと考えているわけです。
さらに今回は家族での沖縄旅行ということもあり、息子といっしょにホテルのプールや近くのビーチに行く機会が多かったのですが、このときにも密閉度の高い「レジャー用防水バッグ」はとても便利です。しっかりと濡れた水着やスイミングキャップ、日差しの強い南国ではラッシュガードやラッシュガード代わりに着ていたTシャツなどもグッショリ濡れてしまうので、これらを入れて持ち歩くのにも便利です。
そして、濡れた水着やジョギングウェアなどといっしょに洗濯物をまとめて入れておき、そのまま洗濯という感じで非常に重宝します。とてもおすすめ。ダイソーの「レジャー用防水バッグ」は肩掛け用のストラップも付属しているので、持ち歩きにも便利です。
お土産の持ち帰りにも安心感が増す
国内線なら機内持ち込みが理想ですが現実は……
旅行先に行くときには、普段使っている化粧品やデンタルケア用品、バス用品などをそのまま預け入れて荷物に入れた際に液漏れの防止効果が期待でき、安心感を増してくれるダイソーの「レジャー用防水バッグ」ですが、帰りの飛行機では、さらに役割が増えます。
それが液体系お土産の液漏れ防止です。ノンアルコール飲料やアルコール飲料の機内持ち込みが比較的容易な国内線では、ビン入りの泡盛や沖縄ウイスキー、調味料のコーレーグースはもちろん、各種ステーキソース、ラー油、肉味噌などは機内持ち込み荷物にしたいところです。というよりも、そう推奨されています。
しかし、現実問題、LCCを愛用している筆者は機内持ち込み可能な7kgは、ノートパソコンにデジタルカメラ、ワイヤレスのキーボードとマウス、タブレット、携帯ゲーム機、スマートフォン、モバイルバッテリー、電動歯ブラシ、電動ひげそりといった、いわゆるリチウムイオンバッテリー問題で預け入れ荷物に入れられない電化製品と精密機器でいっぱいいっぱい。帰りに増えたお土産を入れる余裕など、どこにもありません。
そこで再度活躍してくれるのが、ダイソーの「レジャー用防水バッグ」です。筆者の場合は、液体系の預け入れ荷物を薄いビニール袋でわけてから「レジャー用防水バッグ」に入れています。場合によっては、捨ててもよい古いTシャツなどで包んでからビン入りの泡盛などを「レジャー用防水バッグ」に収納して、預け入れ荷物に入れているのです。
最悪、「レジャー用防水バッグ」のなかで何かが割れても、液漏れ被害は最小限に抑えられるでしょうし、「レジャー用防水バッグ」のなかで割れたもの以外を取り出した後、最悪は「レジャー用防水バッグ」ごと廃棄しようと考えています。これも税別500円と安価なダイソーの「レジャー用防水バッグ」だからこその割り切りといえるのではないでしょうか。
外側からの雨や水濡れから荷物を守るアイテムではなく、内側からの水漏れやニオイ漏れを防ぐアイテムと考えると、ダイソーの「レジャー用防水バッグ」はアウトドアフィールドだけでなく、普段の飛行機での旅行や出張でも大活躍してくれるアイテムになります。当然、完璧な防水・防臭は期待できませんが、密閉度が高いので筆者にとっては十分な安心感が得られる安価でコストパフォーマンスの高いアイテムです。とてもおすすめ。ダイソーでみかけたら1つ購入してみてはどうでしょうか。