4Kじゃなくて、もう8K? 世界初の8K液晶アクオスってどんなテレビ?

家電・AV

解像度はフルHDの16倍! 圧倒的な臨場感を実現

大手テレビメーカーから4K仕様の有機ELテレビが続々と登場する中、有機ELテレビを発売しないシャープが、家庭用としては世界初となる8K仕様の液晶テレビ、LC-70X500を発売している。「次世代は8K液晶」という同社の明確なメッセージが示された。

画面サイズは、すでに同社から発表されていた業務用8Kモニターと同じ70V型。このモニターの市場想定価格が約800万円なのに対し、本機は約100万円だ。

これは約25年前、その安さで話題となったハイビジョンテレビ(簡易型MUSEデコーダー内蔵)の36C-SE1とほぼ同価格であり、まさに8K液晶に賭ける同社の意欲の表れと見ていいだろう。

シャープ
LC-70X500
実売価格例:106万9200円

台湾・鴻海精密工業と共同出資する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクトで開発、生産された70V型の8K液晶パネルを搭載。

8Kのねらいは、今年12月、BSで始まるNHKによる8K実用放送にあることは明らかだが、残念ながら対応チューナーは非搭載。同チューナーは開発中で、HDMIケーブル4本の接続で、8K実用放送が視聴可能となるという。

なお、現行放送用チューナーは、地デジ/BS/110度CSデジタル用を3基装備しており、外付けHDDによる2番組同時録画もサポートしている。

スピーカーはフルレンジユニットにサブウーハーを加えた2.1チャンネル構成。サイズ、重量は、幅156.4センチ×高さ96.7センチ×奥行き37.5センチ、約45.0キロ(いずれもスタンド部含む)。

2Kや4K映像は8Kにアップコンバートして表示

解像度はフルHDの16倍にもなる。2K、4K素材を8Kとして表示する高精細のアップコンバート技術も搭載。

液晶は、倍速駆動ではないが、LEDをパネル直下に配置したVAタイプで、HDRに対応。ピーク輝度は1000カンデラ前後に達していると思われる。

画像エンジンは、鮮やかな色再現を約束する「リッチカラーテクノロジープロ」や、輝きを復元する「メガコントラスト」など、これまで培ってきた技術を発展させ、フルHDや4K放送を8Kにアップコンバートして表示する。

広色域技術「リッチカラーテクノロジープロ」を搭載

広色域技術「リッチカラーテクノロジープロ」や、輝きを復元する「メガコントラスト(ダイナミックレンジ拡張)」など、4Kアクオスで実績のある技術を踏襲する。

実際に8K映像を見て感じることは、また一歩、現実の世界に大きく近づいたということだ。

まさに目の前の窓の中に、本物の風景、景色が広がっている感覚で、思わず手を伸ばしたくなるほどのリアリティである。

「8Kワールド」への期待は、とても大きい。

解説/藤原陽祐(AV評論家)

※表示の価格は、記事制作時のものです。

スポンサーリンク
家電・AVテレビリビング家電
シェアする
特選街web編集部

1979年創刊の老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とするWebマガジン「特選街web」( https://tokusengai.com/ )編集部。2023年6月よりブティック社運営。日常に役立つ知識、商品選びのコツから、お得な購入方法、上手な使いこなし方まで、読者の皆様の快適な暮らしをサポートする記事を作っています。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【スマホでラクラク確定申告】スマホ会計アプリ『FinFin』累計20万DL突破記念! 「税理士へのお悩み相談キャンペーン」も実施中【200名限定】
面倒くさいけれどやらざるを得ない、フリーランスや個人事業主、副業持ちの方には憂鬱な作業と言えば、「確定申告」です。でも賢い人は、無料~税込990円/月で使えるスマホ会計アプリ『FinFin(フィンフィン)』シリーズで、ずいぶんラクをしている...

PR

【アート】フランス国家功労賞騎士の称号を持つ「ホム・グエン」、待望の日本初個展を南青山のアートビルで開催。フランク・ミュラーとのコラボウォッチも展示
常に外見を超えた"人間像"を世界に示す独特の作風が特徴で、フランス国家功労賞騎士の受賞やフランク・ミュラーとのコラボ作品で話題の具象画/肖像画アーティスト、ホム・グエン。その待望の初来日の個展『Hom Nguyen exhibition "...

PRニュース