「ドローン」とは無人航空機の総称で、空撮に使われることが多い。法規制対象外となる200グラム未満のトイドローンから、大型の産業用までさまざまな製品があるが、民生用でトップシェアを誇るのがDJIだ。障害物を自動的に避けるビジョンシステムやジンバル機構など、実に精度が高い。今回は同社の最新モデルMavic Airを使って、ドローン撮影をレポートしよう。
DJI Mavic Air
実売価格例:10万4000円
●サイズ/幅184mm×高さ64mm×奥行き168mm(展開時)●重量/430g
操作に慣れていなくても安定した撮影が行える!
Mavic Airは、優れたビジョンシステムにより、極めて安定した飛行が行えるモデルだ。
そのため、基本的な操作や手順をあらかじめ知っておく必要はあるが、ドローン初心者でもすぐ操作に慣れるだろう。
ドローン撮影をする際の操作のコツは、まずは、ゆっくりと動かすことである。
急な動きをすると、本機の3軸ジンバルであっても機体の挙動に対応できず、撮影した映像も見づらいものになってしまう。
また、むやみに飛ばすのではなく、どのような絵を撮るかを事前にシミュレートしてから撮影に臨むほうが、バッテリーのもち(公称21分だが、実際はその2/3程度)も考えるとおすすめ。
本機は、ジェスチャー操作で離陸することができ、自撮りも行えるなど多機能で、ドローンとしての完成度が高い。空飛ぶカメラとして、表現の幅が格段に広がるはずだ。
上位モデル並みのしっかりとした絵作りだ!
神奈川県・三戸浜海岸にて撮影。大型センサー並みのしっかりとした絵作りだ。
高度は約50メートル。風速は1メートル/秒と無風に近く、海岸沿いだが撮影に好適だった。コントロールスティックの動きにすなおに反応し、快適なフライトが楽しめた。
★動画が見られます
どこでも持ち歩けて気軽にきれいな空撮が楽しめる!
機体は430グラムと軽量であるうえ、4本のアームは折り畳み式。さらに、送信機のコントロールスティックも着脱タイプとするなど、持ち運びを意識したモデルだ。
ドローンの中でも本機は機動性に優れるので、通常のカメラでは撮影不可能なアングルやアプローチでアウトドア撮影が楽しめること請け合いだ。
解説&写真/大浦タケシ
◆Profile/宮崎県都城市生まれ。雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。ドローンは一昨年から本格的に取り組むが、静止画よりも動画を撮ることが多くなっている。
※撮影は、ドローン規制の飛行禁止区域外で行っています。