Gmailに届いたメールは、簡単な操作でGoogleカレンダーに「予定」として登録することができる。そして、その予定を別の機器で確認することもできる。まずは、パソコンやiPhoneで、GmailやGoogleカレンダーを使う方法を紹介しよう。そして後半で、Gmailに届いたメールを、Googleカレンダーに自動的に登録する方法と、手動で登録する方法を紹介する。自動登録は内容に制約があるが、手動ならどんな予定でも登録が可能だ。【2019年4月1日更新】
パソコンのブラウザーでGmailを利用しよう
まずは、パソコンでGmailを送受信できるようにしよう。
パソコンでGmailを使うときは、ブラウザーソフトを使用する。ところで、Webサイトを閲覧するとき、ブラウザーは何を使っているだろうか。Windows 10ではMicrosoft Edgeが標準になっているが、今もInternetExplorerを使っている人がいるかも知れない。あるいは、FirefoxやOperaという人もいるだろう。
しかし、Googleのサービスを使うときは、GoogleChromeが一番いい。Googleの検索機能を利用するだけなら他のブラウザーでもいいが、Googleが提供する多様なサービスを利用する際に、「Google Chromeでないと対応できない機能」が出てくるケースがあるのだ。
次にGmailのメールアドレスだが、Androidスマホを使っている人は既に持っているはずだ。Androidスマホを使い始めるとき、Gmailアドレスの登録が必要となっている。そして、このときスマホに登録したGmailアドレスが、さまざまなGoogleのサービスを利用する際に必須のGoogleアカウントになる。
まだGmailアドレスを持っていない、あるいはスマホで使っているGmailアドレスは使いたくないという場合は、新たに取得することができる。
ちなみに、同じGmailアドレスで送受信したメールは、パソコンでもスマホでもまったく同じ内容を見ることができる。また、どの機器でも送受信できる。iPhoneの場合も、Gmailアプリを入れて同じGmailアドレスを登録すれば、同じようにメールの閲覧や送受信が可能だ。
パソコンとスマホでGoogleカレンダーを同期させよう
続いて、Googleカレンダーの紹介をしよう。
このカレンダーも、同じGoogleアカウント(Gmailアドレス)を登録した、AndroidスマホやiPhoneで利用可能だ。どの機器でも同じ内容を見ることができるし、ある機器で登録した予定を別の機器で確認したり、修正したりすることもできる。
予定を登録するときは、画面左上の「+作成」を押してもいいが、予定を入れたい日の枠をクリックするほうがいい。そうすれば、自動的に日付が入る。
AndroidスマホやiPhoneでGoogleカレンダーを使うには、それぞれGoogleカレンダーのアプリが必要になる。Androidスマホの場合はPlayストアで、iPhoneの場合はApp Storeで「Googleカレンダー」を検索してインストールしよう。
そして、パソコンと同じGoogleアカウント(Gmailアドレス)でログインすれば、パソコンで入力した予定を見ることができる。スマホやiPhoneで新たな予定を追加して、それをパソコンで見ることもできる。特に同期の操作をしなくても、自動的に同期される。
Gmailの受信メールからGoogleカレンダーの予定を自動的に作成する
GmailもGoogleカレンダーも、多機能で奥が深い。上記で紹介したのは、多彩な機能のほんの一部だ。それぞれ個別に使っても、その便利さを十分に実感できるだろう。
しかし、どちらも同じGoogleのサービス。そこで、ここからはGoogleならでは連係機能を紹介していこう。Gmailに届いたメールの内容を、簡単な操作で予定としてGoogleカレンダーに登録できるのだ。
まずは、自動的に予定を登録する方法。
飛行機のフライト予約、ホテルやレストランの予約、チケットが必要なイベントなど、これらの予約確認メールがGmailに届くと、自動的にGoogleカレンダーに予定を入れるよう設定することができる。
こうしたメールを受け取る機会がある人は、以下の設定をしておこう。自分で予定を登録する手間が省ける。このような機会は少ないという人も、設定しておいても該当するメールが来なければ何も起こらないので設定しておいてもかまわない。
なお、この設定はGmailではなく、Googleカレンダーの画面から行う。
Gmailの受信メールからGoogleカレンダーの予定を手動で作成する
GmailとGoogleカレンダーを連係させて、受信メールから自動的に予定を作成する機能は便利だが、その内容は、飛行機のフライト、ホテルやレストランの予約、チケットが必要なイベントなどに限られる。
普通は、会議や出張の連絡、家族や友達とのプライベートな約束などをメールでやり取りすることが多く、こうした内容をGoogleカレンダーに登録したいというケースが多いだろう。その際、Gmailの内容を見ながら自分で予定を入力したり、Gmailの本文をコピーしてGoogleカレンダーの予定作成画面にペースト(貼り付け)するのは面倒くさい。
しかし、Gmailで受信したメールの中に、Googleカレンダーに予定として登録したいものがあったら、それを簡単な操作で実行できる方法があるのだ。この便利ワザを使えば、自分でGoogleカレンダーを開いて入力する必要がない。
手順は以下のとおり。日時の調整など多少の手間は必要だが、別途Googleカレンダーを開いて新たに予定を作成するよりずっと速い。また、メールを見て、その場ですぐに対応できるのもありがたい。
◆下島 朗(産業ジャーナリスト)
長年、IT系のライターとして、パソコン雑誌の記事やIT企業のWeb記事などを執筆。用語解説や取材記事を得意とし、現在は自社サイト『事例s』で、IT、エコ、建築などの事例を取材して紹介する活動を続けている。