Q
DVDやブルーレイディスク(BD)は、4K/8K放送の時代になっても再生できますか? 孫のビデオもたくさんあるので、心配です。 (H・Tさん 岡山県 63歳)
A
この質問は、AVライターの鳥居一豊さんに聞きましょう。
鳥居
現在のビデオカメラは、ほぼすべてが内蔵メモリーやSDカードによる記録となっており、長期保存用として、BDやDVDにダビングして残しているという人はかなり多いでしょう。
また、以前は、ベータやVHS、8ミリビデオといったテープメディアで残していましたが、それらを再生できる機器が生産終了となった現在では、テープメディアからデジタル化をして、DVDやBDに残しているという人もいることでしょう。
DVDが、大容量のBDにシフトしているように、メディアは時代によって変化していきます。
ですから、テープメディアと同じように、DVDやBDもいつかは再生できなくなってしまうのかと心配する気持ちはよくわかります。
しかし、当分、その心配はありません。
BDは、より大容量規格のBDXLが登場し、そのディスクを使って4K/8K放送の録画にも対応する規格が策定されています。
つまり、しばらくは新しいメディアに切り替わることはなさそうです。
そして、BD再生のためのハードウエアは、ほとんどがDVD/CDの再生も可能。
これは、最新のUHD BDプレーヤーでもそうです。そう考えると、当分の間、BDはもちろん、DVDの再生に困るような事態は起こらないと思われます。
──4K/8K放送はBDに録画できることが決まったんですよね。
鳥居
そうですね。
また、デジタルデータはパソコンなどでも再生が可能ですから、もし、将来的にBDやDVDの再生が難しくなっても、パソコン用の外付けHDDなどにバックアップしておけば、その後も困ることはありません。
特に、お子さんやお孫さんの成長記録のようなかけがえのない動画を長期的に保存するという場合は、常にそのときの最新の記録メディアに移して保存するようにしておけば万全でしょう。
──今、DVDやBDに記録されているものを、もし新しいメディアが出てきたら、そちらに移し替えるというのも有効な手段ですね。ありがとうございました!