ヨーグルトは健康や美容のため? 純粋においしいから? 両方ほしいタイプの筆者としてはついつい店頭で迷いがち。そこで一般的なヨーグルトの種類と、その特徴を紹介し、最近の傾向も分析したので、ヨーグルト選びの参考にしてみてくださいね。
「ヨーグルト」とは?
今回ヨーグルトを選ぶなかで、“これもヨーグルトなのかな?”と迷う場面もありました。そこで、ヨーグルトの定義について調べてみました。「ヨーグルト」の定義とは、国際的にはFAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)によって、乳と乳酸菌(主にブルガリア菌とサーモフィラス菌)を用いて発酵させたものとされています。一方、日本国内では「ヨーグルト」という名称の規格はなく、消費者庁の「乳等省令」においては「発酵乳」として定義されています。この定義では、乳またはこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌や酵母で発酵させたものを指します。
【プレーンヨーグルト】健康まっしぐら! 甘くないヨーグルトと言えばコレ
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特徴: 乳と乳酸菌のみで作られたシンプルなヨーグルト。甘みや香料を加えていないため、自然な酸味が特徴です。
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おすすめポイント: 健康志向の人や、ヨーグルトの本来の味を楽しみたい方におすすめ。
●主なブランド
明治『ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン』(400g・税込181円): 本場ブルガリアのLB81乳酸菌と乳原料だけを使用した、くちどけ芳醇発酵製法を採用した、腸内細菌のバランスを整える「特定保健用食品(トクホ)」として認可されたプレーンヨーグルト。

【ハードヨーグルト】子どもの頃から慣れ親しんだ甘いデザート系
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- 特徴:プレーンヨーグルトに寒天やゼラチンを加えて固めた、プリンのような食感が特徴のヨーグルトです。一部の製品では、乳酸菌の発酵作用のみで固める技術も開発されています。
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おすすめ: 多くの場合は甘味料が加えられているため、デザートとして楽しんだり、ヨーグルトの酸っぱさが苦手な方やお子様向けに。また、口の中でまとまりやすい特徴があることから、誤嚥(ごえん)の心配が少ないとされています。
●主なブランド
雪印メグミルク『牧場の朝ヨーグルト』(70g×3個入・税込160円):3個パック入りでおなじみの定番のハードヨーグルトは寒天入り! 量は少なめで、手軽に食べられるので昔からよく食べていますが、改めて原材料を確認すると、シンプルでいい! お手頃価格なのもうれしいポイント。



【ドリンクヨーグルト】ゆっくり食べる時間がなければ、飲んでしまえばいい!?
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特徴: 発酵後によくかき混ぜて液状化させたヨーグルト。甘味料や果汁を加えて飲みやすくしています。
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おすすめポイント: 手軽に健康をサポートしたい方におすすめ。
●主なブランド
雪印メグミルク『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ』(100g・税込139円): 肥満気味の方の内臓脂肪を減らし、腸内環境を改善する「ガセリ菌SP株」を使用した「のむヨーグルト」。脂肪ゼロ・砂糖不使用で、甘味料にスクラロースを使用。機能性表示食品。
小岩井乳業『小岩井 免疫ケアのむヨーグルト』(115g・税込244円): 毎日の免疫ケアをサポートする、キリンのプラズマ乳酸菌1,000億個含有の”のむヨーグルト”。機能性表示食品。
ダノンジャパン「ダノン オイコス プロテインドリンク」:「飲むオイコス」は特に高タンパク質を多く含み、スポーツやトレーニングの前後に良質なタンパク質を補給するのに適しています。

【フローズンヨーグルト】凍らせるとまた格別なおいしさがあります
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特徴: 発酵後にかき混ぜてアイスクリームのように凍結させたヨーグルト。低脂肪で健康的なデザートです。
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おすすめ: 冷たいデザートが好きな方におすすめ。
●主なブランド
ジャージーブラウン『十勝ジャージーフローズンヨーグルト』(480ml ・税込1,480円):無農薬牧草を食べて育った北海道十勝生まれのジャージー牛の生乳を使用。無添加で低カロリー。1mlの中に約2億個の乳酸菌を生きたままフリージングしたという贅沢なフローズンヨーグルト。100mlサイズもあり、通販でも購入可能です。

【濃縮ヨーグルト(ギリシャヨーグルト/グリークヨーグルト/水切りヨーグルト)】タンパク質ががっつり補給できるヘルシー系ヨーグルトの主流!
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特徴: 水分を取り除いて濃縮したヨーグルト。プロテイン補給したい人も好む、高タンパク質でクリーミーな食感が特徴です。
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おすすめ: タンパク質を多く摂取したいスポーツ愛好家やダイエット中の方におすすめ。
主なブランド
森永乳業『ギリシャヨーグルト パルテノ』(100g/280g・税込171円/322円): ギリシャの智惠をヒントに、水切り製法でヨーグルトの水分を取り除き、栄養をぎゅっと残したギリシャヨーグルト。濃厚でなめらかな食感が特徴で、豊富なラインアップも魅力です。
今回改めて食べましたが、濃厚クリーミーでお腹を満たしてくれました。特に「レモン&ハニー」はさわやかな甘みもあり、デザートヨーグルトとしてもおいしかったです。常時全6種発売中。(2025年4月18日現在)

新製品ニュース
『ダノン オイコス プロテインヨーグルト 高吸収タンパク質 クールピンクグレープフルーツ』(113g・オープン価格・2025年4月21日期間限定発売)も仲間入り! 薄オレンジ色で果肉が食感と味わいのアクセントになっていておいしかったです。
まとめ ~やっぱりヘルシーでもおいしさは欠かせない!
最近の傾向としては、『オイコスヨーグルト』に代表される、タンパク質補給源としての機能性を打ち出した製品が主流だった時代から、変わりつつあるようです。同製品もパッケージに大きめにフルーツのイラストを入れることで可視化するとともに、フレーバーも増えておいしさへのこだわりも訴求するようになってきています。
また、『バニラヨーグルト』や最近発売したばかりの『生クリームヨーグルト』など、スイーツ寄りのおいしさを追求したデザートとしてのヨーグルトも、スーパーのチルド棚で目立つようになりました。今後はそうした「おいしさ」追求の傾向がより高まっていくのではないでしょうか。