スマートフォンが高性能化していくことで、影が薄くなっているパソコンだが、まだまだ映像や音を楽しむ機能にこだわっているモデルが少なくない。高画質・高音質を追求した3モデルを紹介しよう。
ネット動画の高画質・高音質化技術を搭載したノートパソコンが登場
東芝のダイナブックは、以前からスタンダードクラスでも高画質・高音質にこだわっていたが、最新の夏モデルでは、それをさらに徹底している。
画質については、パネルの設計からチューニングに至るまで見直し、どんな動画ソースであっても自然な色合いを再現できるようにした。また、独自のアルゴリズムを採用した超解像技術で、画像をフレームごとに解析し、情報量が少なくなりがちなネット動画を再生する場合でも、より自然に見える高画質化を実現している。
サウンドは、オンキヨーと共同開発した2ウエイ/4スピーカーを搭載。さらに、高音質化アプリ「DTS Sound」も採用している。
●画像解析でネット動画を高画質化
東芝
ダイナブック T55/G
実売価格例:13万1520円
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暗いシーンを暗くしすぎず、暗いシーンと明るいシーンで輪郭補正の処理を使い分けるなど、芸の細かい画質補正を行う。
ノートパソコンの本体だけでドルビーアトモスを再生するスグレモノ
ドルビーアトモスは新時代の立体音響方式だが、パソコンへの普及も進んでいる。Windows10はドルビーアトモスをサポートしており、「DolbyAccess」というアプリを使用すれば、ドルビーアトモスに対応可能(課金が必要)。通常のヘッドホンや対応AVアンプを使えば、「Netflix」などにあるドルビーアトモス音声のコンテンツを立体音響で楽しめる。
また、ファーウェイのMateBook X Proはドルビーアトモスのセットアップ済みで、四つのスピーカーを内蔵するなど、本体だけでリアルな立体音響が楽しめる。音質的にもこだわった作りで、おすすめのモデルといえる。
●ボディに四つのスピーカーを内蔵
ファーウェイ
MateBook X Pro
実売価格例:16万1780円(256Gバイト)
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キーボード部に四つのスピーカーを内蔵し、バーチャルサラウンド機能でドルビーアトモスの立体音響を再生できる。
実は動画再生にも好適!ミドルクラスのゲーム用パソコンがねらい目!
映像の4K化が進むに当たり、パソコンで動画再生を楽しむハードルが高くなっている。従来の一般家庭用パソコンには、高解像度動画を再生できる性能が備わっていない場合が多いのだ。
そこで注目されるのが、パソコンの頂点である「ゲーミングPC」。文字どおり、ゲームで遊ぶためのパソコンを指す。近年のパソコンゲームは、グラフィックとCPUの性能だけでなく、通信対戦のための高速Wi-Fi通信性能も要求される。それらの条件を満たしているのがゲーミングPCなのである。ネット動画の再生であれば、ハイエンドのゲーミングPCは必要ないが、ミドルクラスだと、かなり使い勝手がいいはずだ。
●描画性能と高音質を両立
ASUS
FX503VD
実売価格例:13万900円
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Core i7CPU、8Gバイトのメモリーに加え、GeForce GTX1050グラフィックを採用。ディスプレイはフルHDだが、外部出力は4Kに対応。オーディオシステムはB&Oとの共同開発によるもので、高音質だ。
解説/福多利夫(フリーライター)
解説/鳥居一豊(AVライター)
※価格は記事制作時のものです。