どこで書こうと、いつ書こうと書いて納品すれば、仕事になるのが筆者たちライターの仕事です。逆にいえば、書いて納品しないと1円にもなりません。そんな筆者は、できれば旅行先でも原稿が書きたい! そんな筆者が出張先にも、バカンスにも持っていく5大パソコン周辺アイテムをご紹介します。
本張先や旅行先でも自宅と変わらない環境を確保したい
「キーボード&マウス」「キーボードケース」「HDMIコネクタ」「小型ACアダプター」「マウスパッド」は可能な限り持ち歩きたい
メイン業務がライターである筆者は、基本的に原稿を書いて納品すれば、報酬がいただける仕事です。どこで書こうと、いつ書こうと、締め切りを守って納品さえすれば問題ありません。そうでないことも当然ありますが、基本はどこで、いつ書いても納品さえすればよいわけです。
そのため、出張先や旅行先、最初からワーケーション目的で出かけることも可能になっています。極論、家族とバカンスを楽しみながら、普段と同じ量の原稿を書くことができるなら、それでも問題ありません。
ですから、出先でも自宅と変わらない環境で、仕事ができるようにさまざまな工夫をしています。結果、筆者は旅行先や出張先がホテルや旅館などの場合、ノートパソコンのほかに「キーボード&マウス」「キーボードケース」「HDMIコネクタ」「小型ACアダプター」「マウスパッド」の5大アイテムを極力持ち歩くようにしています。
それぞれどんなアイテムを持ち歩き、どんな風に使っているかは、それぞれ、さらに詳しく解説しますが、まずは筆者が持ち歩いているアイテムを簡単に紹介します。
2.キーボードケース 「Geekria キーボード ケース 104-108 キー コンピューターメカニカルゲームキーボード 収納ケース」
3.HDMIコネクタ 「ELECOM DST-C31BK」
4.小型ACアダプター 「ELECOM ACDC-PD8970SGY」
5.マウスパッド 「ELECOM MP-G14BK」
といった5つのアイテムを現在は愛用しています。ちょっとした不満を感じたり、新しい製品が出ると比較的頻繁に入れ替えるので現状はといった部分はありますが、これだけで筆者はかなり自宅に近い環境でノートパソコンを使って原稿を書くことに成功しています。
キーボードとマウスが変わるとまくらが変わるよりも気になる
原稿を書く気があり、荷物に余裕があるときは、愛用のものをそのまま持って行く
昔の文豪であれば、愛用の万年筆と原稿用紙なのかもしれませんが、筆者はそもそも手書きで原稿を書いたことのない世代です。高校時代のレポートすらパソコンといった世代なので、当たり前ですが原稿書きはキーボードとマウスを使って行っています。
そして、普段からキーボードとマウスを使って仕事をしている方なら、原稿を書く方でなくともキーボードとマウスにこだわりがある方がほとんどではないでしょうか。当然、15歳からパソコン少年であった筆者にも、こだわりがあり現在普段から愛用しているキーボードは「CORSAIR K100 AIR WIRELESS RGB」(実勢価格:45,000円前後)、マウスは「CORSAIR M65 RGB ULTRA WIRELESS」(実勢価格:20,000円前後)となっています。
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どちらもCORSAIRの最上級キーボードとマウスになっていますが、それぞれの使い勝手詳細は過去に特選街WEBの記事「【高い?安い?】キーボード1台5万円!大人の文房具としてなら十分現実的な「CORSAIR K100 AIR WIRELESS RGB」を実際に試してみた」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17617044)と「【2万円オーバー・ウエイトバランス調整可能】最高級ゲーミングマウスは仕事を快適にしてくれるか?「CORSAIR M65 RGB ULTRA WIRELESS」で試してみた」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17627936)で詳細に解説しているので、こちらをご覧いただけると幸いです。
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1度でも高級キーボードを使ったことのある方なら分かってもらえると思うのですが、お高いキーボードには、キーをタッチしているだけでテンションの上がるタッチ感と音があります。これがサイズを優先したノートパソコンのキーボードと比べるとまったく違うのです。そのため自宅のデスクトップパソコンとノートパソコンの性能の差というよりも、キーボードの使い心地の違いが筆者にとっては旅行先や出張先で仕事にいまいち乗り切れない理由の1つになっています。そのため筆者は可能なときはフルサイズキーボードの「CORSAIR K100 AIR WIRELESS RGB」をもって出かけているわけです。
当然、キーボードと同じように直接触れてパソコンを操作するマウスも原稿を書くときのテンションに大きく関わります。というか、マウスの操作性が悪いというだけで原稿を書くことを投げ出したくなるのです。仕事をしない理由をいつも探しているので、そんな筆者は、こちらも可能な際はマウスとしては結構大ぶりな「CORSAIR M65 RGB ULTRA WIRELESS」を持ち歩いています。
マウスとキーボードが自宅と変わらないだけで、出張先や旅行先での仕事環境はかなり自宅に近い状態にすることが可能です。
高価なキーボードを持ち歩くための専用ケースがあると安心
Geekriaのセミハードケースならコストパフォーマンスも高く優秀
出先でノートパソコンのキーボードを使って作業をしたくないと思ったことのある方なら、フルサイズ、もしくはそれに準ずるサイズのキーボードをどうやって持ち歩くか? について考えたことがあるのではないでしょうか。
筆者の愛用している「CORSAIR K100 AIR WIRELESS RGB」は実勢価格で45,000円前後と結構高価。大きさは薄型モデルなので長さは43.7cm、奥行が15.6cmですが、厚さはわずか1.7cmしかありません。大きな力が加われば、折れたり、曲がったりするでしょうし、キーボードのキー自体が破損する可能性があります。
しかも、毎日使うお気に入りのキーボードなので、破損などにはとても気を使います。当たり前ですが、むき出しでそのまま運ぶことなど考えられないので、探したのが専用のキーボードケースです。荷物のなかで多少の圧力がかかっても、中のキーボードを守ってくれて、それいて驚くほどは高くないという基準で選んだのが「Geekria」(https://www.geekria.jp/)の「Geekria キーボード ケース 104-108 キー コンピューターメカニカルゲームキーボード 収納ケース」(実勢価格:5,000円前後・以下「Geekria104-108キーボードケース」)です。
やわらかく弾力性のあるクッションケースではなく、中身を守るための十分な硬さをもつセミハードケースになっているのが、筆者のお気に入りのポイント。また多くの有線・無線の104-108キーのキーボードに対応するようにケース内寸が約48×16.5×6cmと余裕があり、収納したキーボードをとめるストラップも装備しています。メッシュポケットが用意されており、キーボード用のUSBケーブルなどもいっしょに収納できるのも便利なポイントです。
ケースの内側が起毛素材になっているなど、細かな点にも気が配られた、それなりに高価な、それでいてコストパフォーマンスの高いケースに仕上がっています。しかしながら、筆者が気に入っている点はケースの作りがしっかりとしていること、キーボードが壊れると、その日の仕事からすぐに影響を受けるので、お気に入りのキーボードを運ぶ際に十分な安心感が得られるのが、もっとも重要なポイントです。
ホテルのテレビをモニター化するHDMIコネクタは必携
いくつか用意しておくと便利だが旅行の際は小型の「ELECOM DST-C31BK」が◎
キーボードとマウスという仕事の際に直接手に触れて操作するアイテムを自宅と同じ環境にできる手配が整ったら、次に検討したいのがモニターをどうするかです。ノートパソコンのモニターは単純に小さいという問題もあるのですが、普段からパソコンのヘビーユーザーであれば、2つ以上にモニターを1つのパソコンにつないで使うマルチモニター化していたり、4Kなどの解像度の高いモニターを使うことでモニター上に広い作業スペースを確保して仕事をしているでしょう。
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筆者も大型の4Kモニターやデュアルモニターなどで普段原稿を書いており、資料などをみながら原稿を書き進めるのが普通になっています。しかし、ノートパソコンのモニターは小さく狭いのです。
これを解決するために、筆者が最近気に入っているのが、ホテルや旅館などのテレビをモニターとして使う方法。ほとんどの宿泊施設の部屋にはテレビが設置されているでしょう。そして、そのほとんどがHDMI入力に対応しており、ちょっと新しいものなら4K対応でしょうし、古くてもフルHD(1,920×1,080)には対応しているのではないでしょうか。
状況によっては、ノートパソコンに接続するモバイルモニターを持ち歩いていた時期もありました。ですが、モバイルモニターも宿泊施設に設置されているテレビほど大きくはないので、筆者はノートパソコンに対応したHDMIコネクタを持ち歩き、宿泊施設のテレビをモニターとして使っています。
今回の旅行では、コンパクトで必要最低限のコネクタを搭載した「ELECOM DST-C31BK」(実勢価格:5,000円前後)を持って行きました。ノートパソコンのUSB Type CからHDMI、USB Type C、USB Type Aのコネクタを各1つずつ拡張できます。拡張したUSB Type Cからの電源供給も可能。
出先で使いたいパソコン周辺機器にもよりますが、筆者は必要最低限のコネクタを装備し、シンプルでコンパクトな「ELECOM DST-C31BK」を使っています。また、予備のHDMIケーブルが何本もある自宅などではHDMIケーブルの質などにはあまりこだわらないのですが、出先用のHDMIケーブルは最大8K/60Hzの解像度に対応するウルトラハイスピードHDMIケーブル「ELECOM CAC-HD21E20BK2」(実勢価格:3,500円前後)を使っています。
実は適当に持って行ったHDMIケーブルが不良で使えなかった経験があるためです。さらに持って行くHDMIケーブルを2mと長めにしているのは、宿泊施設のテレビのHDMIコネクタの位置によっては短いケーブルでは届かないことがあるから。田舎や海外ではHDMIケーブルすら近所では手に入らないことも多いので注意が必要です。
このHDMIコネクタがあれば、宿泊施設の大きなモニターをパソコンのモニターとして使えるので、出先での仕事の効率が劇的に上がることはいうまでもありません。
GaN II Plus (窒化ガリウム)採用ACアダプターで荷物をより軽く
ACアダプターが小さいと旅先ではあらゆるシーンで便利
筆者の場合、出先にも自宅で使っているフルサイズキーボードや大ぶりなマウスを持っていきたいという要望もあるのですが、逆に出張や旅行、それどころか普段の通勤などの際にも同じ性能のものなら、できるだけ小さく軽くしたいという願望もあるのが事実でしょう。
なかでも、筆者が日頃から気になっているのがノートパソコンのACアダプターです。筆者は普段の通勤がないので、ほかの方よりも気にならないほうかもしれませんが、従来のACアダプターと窒化ガリウム(GaN II Plus)を使ったACアダプターではかなり大きさや重さが異なります。
普段ノートパソコンをあまり使わない筆者は、外出用にMacBook Pro 13-inch 2017を使っていますが、本体重量は約1.37kg。付属の純正ACアダプターはケーブルなしで実測で約192gあります。ACアダプターなしで持ち歩くことはあまり考えられないのでノートパソコンの実質的な重量は1.56kg+ケーブルです。
しかし、窒化ガリウム(GaN II Plus)を採用した現在筆者が使っている「ELECOM ACDC-PD8970SGY」は実測で91gしかありません。そのためケーブルを除いたノートパソコンの重量は1.46kgと1.5kgを切る結果です。実勢価格は7,000円前後と安くはないですが、毎日ノートパソコンを持ち歩いている人にとっては、コストパフォーマンスは最高といえるでしょう。
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また、筆者のように古いパソコンを使っている人でもノートパソコンを買い換えることなく、実質上ノートパソコンの軽量化が可能なこともうれしいところです。
重さだけでなく大きさもかなり小さくなる「ELECOM ACDC-PD8970SGY」ですが、筆者のノートパソコンの付属していたACアダプターが61W対応なのに対して「ELECOM ACDC-PD8970SGY」は70W対応なので電源容量に多少の余裕が出るのも周辺機器も同時に使用する場合にありがたい。
自宅と同じように環境で仕事はしたいけど、出先に持って行く荷物は少しでも少なくしたいと要望に対して「ELECOM ACDC-PD8970SGY」のような窒化ガリウム(GaN II Plus)を使ったACアダプターはベストバイといえるでしょう。そして、旅行などの際だけでなく当たり前ですが、毎日の通勤などにおける荷物の重さも軽減してくれるので、とてもおすすめです。
出先でもマウスパッドはキーボードが乗る大ぶりのものが使いたい!
マウスの操作感だけでなく、キーボードの操作音も軽減してくれるのがポイント
荷物の容量に余裕のあるときや家族旅行の際に筆者が持って行くのが、キーボードやマウスにプラスしてマウスパッドです。マウスパッドというと、大きくてもA4サイズ程度のものを想像される方が大部分ではないでしょうか。
しかし、今回の旅行にも筆者が持って行ったのは「ELECOM MP-G14BK」です。実勢価格は4,000円前後。大きさは450×900mm、厚みは約3mm、表面素材はポリエステル、裏面はナチュラルラバーというかなり大きく、それなりの重さのものになっています。
理由はいくつかあるのですが、まずはキーボード自体をマウスパッド、このサイズになるとデスクパッドに近いですが……、の上に設置してずれたり、すべったりを防ぎたい。さらにマウスの操作も筆者は普段から大判のマウスパッドを使っているので、腕の移動時に段差などの発生しない大型のマウスパッドを使いたいという理由があります。
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せっかく自宅で使っているキーボードとマウスを持って行っても、キーボードがすべったり、ガタついたり、マウスがスムーズに動かない環境では意味がありません。そういった意味でも「ELECOM MP-G14BK」のような大型のマウスパッドを持って行く意味があるのです。
大型のマウスパッドは丸めてスーツケースなどに入れてしまえば、衣類などと同じようにさほど気を使うことなく運べます。筆者は100円ショップで買ってきたベルトで丸めたあと留めて、スーツケースに放り込んで持ち運ぶスタイルです。
また、意外に思うかもしれませんが「ELECOM MP-G14BK」などの大型のマウスパッドを旅行先に持っていくのは、宿泊施設で同室になる家族への配慮でもあります。寝室のほかにリビングがあるスイートルームのような部屋に泊まることができれば違うのでしょう。ですが、筆者の場合、旅行先の部屋は家族で1室、妻や息子が寝ている時間に原稿を書くなどの仕事をしているのですが、この際にクッション性が高く大型のマウスパッドを使うと、キーボードやマウスの操作音を軽減することが可能です。
わざわざ大型のマウスパッドを旅先にまで持って行くというと、不思議な顔をされますが、実は筆者の快適な仕事環境を構築するだけでなく、家族の快適さもアップしてくれるので、思う以上に効果がありおすすめです。
個人的には操作系とモニターが重要
普段を変わらない環境が確保できると旅先での仕事もはかどる
極論するなら、筆者のようにどこで書いても、いつ書いても構わないライターのような仕事なら、好きな場所で仕事をしても問題ないのでしょう。実際にお気に入りのカフェや旅先で仕事をしていた時期もあります。
しかし、本格的にまとまった仕事をするときは、どうしてもある程度以上の環境が整った自宅の仕事場になってしまうのです。なにが大きく違うかというと、パソコンの操作系とモニター。筆者の場合、写真の処理もあるので、テキストだけということはないのですが、それでも静止画のみなので、多少の遅さに目をつぶれば我慢できないレベルではありません。
それ以上のストレスを感じるのが、文字入力の際のキーボードのタッチや音、さらにはマウスの操作感やカーソルの動き、マウスパッドと呼んでいるものの、事実上パームレストやキーボードの滑りどめなども兼ねている大型マウスパッドの感触といったものです。これらがいまひとつだと、1つ1つは1秒以下の作業の度にストレスが蓄積します。結果、お気に入りで固めた自宅の仕事場がいちばんということになります。
さらに筆者の視力の低下に伴ってノートパソコンの小さな画面だけで長時間仕事を続けるのが辛いわけです。今回紹介した5つのアイテムは、自宅以外で作業をする際に不満を解決してくれるアイテムになっています。実際、これらのアイテムを持って行くことで、筆者は沖縄5泊6日の家族旅行の合間に3本ほどの原稿を書き上げました。
4歳の息子といっしょに途中でホテルも移動した結果なので、長期滞在型のリゾートであれば、もう少し生産性を上げることも可能でしょう。理想には届かないとしてもワーケーション的な過ごし方を楽しめるので、ぜひ試してみてはどうでしょうか。