家の中で犬や猫などのペットを飼っている人はとても多いが、そういった家庭での悩みといえば、ペットのニオイや留守時の安全面ではないだろうか。でも、最近は、ペットを飼っている家庭向けに実にさまざまなサービスや家電が展開されている。今、気になる3つのサービス、家電をご紹介しよう。
❶自分の留守中にペットが元気に過ごせているかどうか心配
ペットの様子をAIで分析して伝えてくれるカメラを設置する
留守宅のペットの様子を知るには、ホームカメラを設置すればいいが、ただホームカメラを設置しただけでは、飼い主の手があいたときにペットの様子を見ることしかできない。ペットが元気に過ごせているかを知りたい場合は、AIによってペットの様子を解析するサービスを利用するといい。
TEPCOの「ペットみるん」は、ホームカメラとAI解析を組み合わせたサービス。アイ・オー・データのネットワークカメラ「TS-WRLP」を用意(レンタルもある)し、スマホにペットみるんのアプリをインストール。月額1350円のペットみるんサービスに加入すると、カメラの映像をAIが解析し、ペットが映った1分以内の映像がメッセージとともに飼い主のスマホに送信される。
この動画はアルバムとして保存が可能。また、1日に何回水を飲んだか、エサを食べたか、トイレの回数などもレポートとしてまとめられ、日ごとのグラフが作成される。もちろん、リアルタイムの映像を見ることもできる。
●人工知能でペットの様子を見守る
TEPCO
ペットみるん
[初期費用]
カメラレンタル:事務手数料 1080円
[月額料金]
カメラレンタル:到着月翌月より540円 ※到着月当月は無料
アプリ利用料:1350円 ※利用開始から1ヵ月無料
※2018年11月18日(日)まで「体験モニターキャンペーン」実施中
❷空気清浄機では取れないペットのニオイが気になる
次亜塩素酸を使った空間除菌脱臭機を使う
ペットを飼っていると、どうしても気になるのがニオイ。ニオイが相手だと、空気清浄機も歯が立たない。その場合、空間除菌脱臭機を使うのがおすすめだ。パナソニックの「ジアイーノ」は、次亜塩素酸を使って「空気を洗う」除菌脱臭機である。
次亜塩素酸は、プールの除菌や水道水の浄化、食材の洗浄に使われる除菌成分。インフルエンザのウイルス退治にも使われている。ジアイーノは、本体内で食塩水を電気分解することで次亜塩素酸を発生させ、それを染み込ませたフィルターに空気を通すことで空気の除菌・脱臭を行う。同時に揮発した次亜塩素酸が部屋の中に送られ、部屋の各所に付着した菌やウイルスを弱らせる。気になるペットのニオイも確実に抑制してくれる。
メーカーの実験では、ペットのニオイは90分の使用で半分以下に減少し、何のニオイであるか判別できるかできないか程度になるとのこと。これほどの効果がある次亜塩素酸だが、身近なところでは哺乳瓶の消毒にも使われる成分なので、人やペットの身体への影響は皆無だ。
●高い除菌・脱臭効果で空間を洗浄
パナソニック
ジアイーノ F-MV3000
14万2530円
❸ペットが汚したカーペットのシミがなかなか落ちない
家庭の掃除機を使って手軽に水洗いできるアイテムを利用する
カーペットの汚れは、汚した瞬間に拭き取ってもシミになって残ってしまい、気分を落ち込ませる。カーペットだけに、洗濯機で丸洗いすることもできず、困っている人も多いだろう。しかし、あきらめるのは早い。カーペットの汚れやシミ落としに特化した掃除機器が登場している。
このスイトルという製品は、一般的な掃除機をつないで使うアタッチメント。おしゃれなジョウロのような形をしているが、本体には二つのタンクが設けられている。その一つに水道水などのきれいな水を入れて、掃除機のスイッチをオンにすると、ノズルの先から水が噴射される。この水で汚れを浮かし、再び本機のノズルで汚水を吸い取るのだ。
水分は本機の内部で完全に分離され、接続した掃除機の内部に浸入することはない。水が逆流しない構造なので、掃除機が壊れることもなく、安心だ。
原理的にはカーペットを水洗いするわけで、洗浄効果は抜群。カーペットについたシミだけでなく、嫌なニオイを取る効果もある。ペットだけでなく、幼児がいる家庭でも役立つ。
●ノズルから水を噴射して、吸い取る
シリウス
スイトル
1万5800円
解説/福多利夫(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。