Q
タブレット端末のWi-Fiモデルとセルラーモデルのどちらを買うべきか迷っています。毎月の通信料を節約したい場合はWi-Fiモデルだと思うのですが、いつでもどこでもつながるかといった点と、フリーWi-Fiはセキュリティの点で心配です。それらの2点をうまく解決する方法はないものでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ありません。(S・Gさん 東京都 36歳)
A
これは、フリーライターの福多利夫さんに聞きましょう。
福多
僕の個人的な経験では、初めてタブレット端末を買って以来、初期の5台ぐらいはWi-Fiモデルを買いましたが、最近はずっとセルラーモデルを買っています。
──おお、じゃあセルラーモデルがおすすめなんですね!
福多
まあ、そう焦らないで。説明しますね。いろいろ節約したい場合、Wi-Fiオンリーのモデルのほうが向いています。まず、端末自体の価格がセルラーモデルより安いですよね。そして、買ってしまえば月々の通信料もかかりません。自宅にWi-Fi、仕事場にもWi-Fiがあれば、タブレットを使う大半の環境で通信回線が確保できます。
問題は外出先ですが、まずは自分のスマホのテザリングを使うのがいいでしょう。私の場合は、これで事足りてました。あえて、これ以上に屋外での通信回線を確保したいなら、フリーWi-Fiを使うことになるでしょう。パスワードのないフリーWi-Fiは安全性に難があるので、原則使いません。もしパスワードのないフリーWi-Fiを使う場合には、自分の通信だけを暗号化するVPNアプリというものを作動させてからフリーWi-Fiを使うようにします。私は「TunnelBear」というアプリを使っています。海外のアプリですが、iOS用とAndroid用の両方があり、月間500Mバイトまでは無料で利用できます。
──Wi-Fiモデルで事足りてたのに、なぜセルラーモデルを買うようになったのですか?
福多
私がセルラーモデルを買うようになったのは、タブレットでカーナビアプリを使うからです。スマホやタブレットのGPSは、モバイル回線の基地局情報を参照することで、位置精度を上げているので、カーナビとして使うにはセルラーモデルじゃないとダメなんです。それに、接続操作なしで、すぐに使えるのはやはり便利です。
でも、大手キャリアのセルラーモデルではなく、メーカーが直接販売しているSIMフリーモデルを買っています。Androidなら、お手軽価格のものが発売されています。iPadも、Androidよりずっと高価ですが、SIMフリーモデルがあります。で、それにデータ通信専用の格安SIMを挿入しているわけです。
私の場合、格安SIMは以前からIIJmioで、これは月間3Gバイトで972円。使い切れなかった分は翌月に繰り越されます。より安価なDMMモバイルだと、月間1Gバイトで518円のプランがあり、これも使い切れなかった分は翌月に繰り越されます。
──SIMフリータブレットと格安SIMの組み合わせは、キャリアのタブレットより大きく節約できますね。ありがとうございました!