家庭用燻製器のおすすめ度は?電気を使わない「もくもくクイックスモーカー」を使ってみた

調理家電

周期的に食べたくなる燻製。おつまみにピッタリだが、家庭で作るにはいろいろとハードルが高い。でも、かなり手軽な燻製器「もくもくクイックスモーカーL」が登場したので、早速試してみた。

ドウシシャ もくもくクイックスモーカーL

実売価格例:5370円

ガラスふたは重くて、しっかりとした作りだ。

本格的とはいかないが、手軽に燻製テイストが味わえる/チップの加熱具合が出来を左右する

最近は、レストラン並みの料理が家庭で手軽に実践できるという調理機器が登場し、人気を集めている。家庭で、よりおいしい食事がしたいというニーズが増えているのだろう。

だが、そうはいっても、家電製品を買い替えたり、買い足したりなどは簡単にできることではない。すると、できるだけ手軽な調理アイテムがあるとうれしいものだが、そんな中、目に留まったのが、ドウシシャの燻製メーカーである。これは、電気を使わずに、家庭で気軽に燻製を楽しもうという製品で、燻製の作り方も、実にシンプルだ。

電気を使わずに、手軽に燻製作りが楽しめるクイックスモーカー。白いプレート部分に食材を並べて使用する。本体サイズは、直径310ミリ×高さ120ミリで、重量は2.5キロ。

まず、白いプレート部分に食材を並べたら、燻製チップを付属の器(チップポット)に入れて火(コンロ)にかけて2分ほど熱し、それを本体中央部の円形スペースにセット。ガラスふたをかぶせて、ふたのつまみ(持ち手)を押し下げると、チップポットのふたとマグネットでくっつき、つまみを元に戻すとチップポットのふたが一緒に持ち上がるという仕組み。そして、閉じ込められていたスモークが本体内に充満するわけだ。

この製品の肝は燻製チップの熱し方にあり!

燻製チップを付属のチップポットに入れて火にかける。2分(強火1分+中火1分)ほど熱したら、本体中央部のスペースにセットする。

この状態で、待つこと約8分で燻製が完成。食材自体を加熱するわけではないので、アウトドアで作るような本格的な燻製のようにはならなかったが、 この価格と手軽さを考えれば、想定の範囲内だ。うずらの卵や厚切りベーコン、サラダチキンなど、いずれも燻製テイストが味わえた。

ふたのつまみを押し下げると、チップポットのふたとマグネットで合体。チップポットのふたが開くと、スモークが充満する。

実に手間はかからないのだが、本製品の肝は、燻製チップの加熱具合にあると思う。というのは、説明書どおりに火にかけたものの、最初は全然チップに火が通っておらず、ふたを開けてもスモークが出てこなかったからだ。これは、何度か使って、コツをつかむしかないかもしれない。

さて、燻製調理といえば、やはりいちばん気になるのはニオイだ。以前、燻製が作れるオーブンを自宅で使ったところ、燻製のニオイが室内に2、3日は残っていた。それに比べれば、本製品ではほぼ気にならなかった(その経験があったから、今回は換気に気をつけたというのもあるが)。

うずらの卵や厚切りベーコン、サラダチキンなど、うっすらと色がつき、いずれも燻製テイストが味わえた。

編集長の本音コメント

満足度70%

過度に期待をしてはいけないが、それなりに燻製テイストは味わえたので、ホームパーティーなどで受けそうだ。ただ、本体が大きいので、使わないときにどこにしまっておくかは、けっこう大きな問題。ちなみに、固形燃料を使うコンパクトなSタイプも用意されている。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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