スマホを使うキャッシュレス決済サービスは、大きく2つに分けられる。1つは、非接触ICチップ「FeliCa」を用いるもので、具体的には「Apple Pay」「Google Pay」「おサイフケータイ」など。もう一つは、QRコードを用いるもので、ソフトバンクとヤフーが共同で開始した「PayPay」が代表格で、今後はこのQRコード決済がさらに普及していく可能性が高い。
スマホのキャッシュレス決済サービスの種類は大きく2つ
使いやすさではおサイフケータイに軍配
スマホを使うキャッシュレス決済サービスは、大きく二つに分けられる。一つは、非接触ICチップ「FeliCa」を用いるもので、具体的には「Apple Pay」「Google Pay」「おサイフケータイ」など。もう一つは、QRコードを用いるもので、ソフトバンクとヤフーが共同で開始した「Pay Pay」が代表格といえるだろう。
ユーザーの利便性としては、店頭のリーダーにかざすだけで決済が完了するFeliCaに軍配が挙がるが、今後、さらに普及する可能性が高いのは、QRコード決済だ。
機種を選ばず使えるQRコード決済が注目
FeliCaは、まず端末自体がFeliCaチップを搭載している必要があり、店舗側も専用のリーダーを導入する手間と費用が生じる。一方、QRコード決済は、ユーザーは専用アプリをインストールすれば利用可能となり、端末のハードウエアの仕様には依存しない。導入したい店舗は、QRコードの読み取り機、もしくは客にスキャンしてもらうQRコードを用意するだけなので、初期費用は低コストで済む。
日本では、QRコード決済はまだ普及途上だが、中国ではキャッシュレス決済の主役として広く普及している。Pay Payは中国のQRコード決済「アリペイ」と提携しているし、LINEの「LINE Pay」も、中国のQRコード決済「WeChat Pay」と提携することを発表しているが、訪日外国人向けの決済手段として、QRコード決済を普及させるねらいもあるようだ。
しばらくの間は、どの決済サービスを選ぶかではなく、店によって複数のサービスを使い分ける必要もありそうだ。
ペイペイ PayPay
ソフトバンクとヤフーが設立した会社が運営。購入代金の20%が戻る「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施し、一気にユーザーを増やした。
LINE LINE Pay
銀行口座からやコンビニでのチャージが可能。リアル店舗やオンライン決済に利用できる。友人への送金もでき、「割り勘」機能も備える。
NTTドコモd払い
店舗でQRコードを読み取ってもらって支払う。購入額に応じてポイントがたまり、それも買い物に使える。毎月の電話料金に合算できるのも利点。
楽天 楽天ペイ
登録したクレジットカードから支払われる。楽天会員は200円で1ポイント、さらに楽天カードなら100円で1ポイントたまり、ポイントでも支払える。
※価格は記事作成時のものです。
解説/村元正剛(ITライター)