【最新iPad Proを徹底テスト】ワイヤレス充電できるApplePencilの使用感は?Face IDの動作は?

Mac

第3世代となる、アップルの12.9インチiPad Proをテストしてみた。顔認証のロック解除も瞬時にでき、動作もスムーズで、画面表示も美しい。別売りのApple Pencilは、本体側面に磁力でくっつくタイプになり、その状態でiPad Pro本体から充電されるようになった。また先端素材の感触が絶妙で、筆圧感知で色の濃淡、線の太さをペンの力加減で自由自在に操れる。

今回のテストアイテム

アップル
12.9インチiPad Pro

実売価格例:12万740円(Wi-Fi/64GB)〜

●プロフィール
シリーズの高性能モデル「iPad Pro」の第3世代。12.9型はiPadシリーズ中、最大サイズである。CPUの「A12X Bionic」は、前モデル比でパワーが90%向上。グラフィック性能は、約2倍のアップとなっている。

12.9型の大画面ながら、ホームボタンの廃止により若干小型化。顔認証用のカメラなどは、上部のベゼル内に収まっているため、ノッチ(切り欠き)は存在しない。

SPEC(Wi-Fi+Cellularモデル)●容量/64GB/256GB/512GB/1TB●チップ/64ビットアーキテクチャ搭載A12X Bionic●画面解像度/2732ドット×2048ドット●カメラ/1200万画素(メイン)、700万画素(TrueDepth)●SIMカード/nano-SIM(Apple SIMに対応)、eSIM●電源/36.71Wh充電式リチウムポリマーバッテリー●サイズ/幅214.9mm×高さ5.9mm×奥行き280.6mm●重量/633kg

顔認証のロック解除も瞬時にでき、動作もスムーズ。画面表示も美しい

Face IDにより即座にホーム画面が表示

iPad Proも、本機で第3世代となった。iPhone Xからの流れを受けて、ついにホームボタンが廃止され、そのぶん本体サイズも小型化されている。操作スタイルもiPhone Xと同じく、画面上のホームバーを上にフリックするスタイルに変わったが、ホームボタン付きのiPad Airを現役で愛用する筆者でも、操作感覚に大きな違和感はなく、1時間程度ですぐに慣れた。

ロック解除の生体認証は、指紋認証ではなく、顔認証のFace IDに変更された。ユーザーが意識していない段階から顔認識の処理を開始しているため、ロックボタンを押してホームバーをフリックする段階で、すでに認証が完了している。ほぼロック解除の操作をすることなく、即座にホーム画面が表示されるので、ロックを設定し忘れたかと勘違いしそうになる。

■Face IDでは、顔の全周を登録

ホームボタンの廃止で、生体認証は顔認証となった。登録は、顔の全周を記録するスタイル。登録できる顔は二人分で、真っ暗な場所でも認証できた。

12.9型の大画面、新型CPUのハイパワーは、快適の一言。アプリの起動も、画面の移動も速くて、スムーズ。表示も美しい。大画面なので老眼の目にも優しく、Amazonの「Kindle」アプリで電子書籍を読んでみたが、小説でも、マンガでも、ページ送りのスムーズさ、画質ともに今まででいちばん読みやすかった。

紙とペンに近い感覚のApple Pencil

iPad Proの特徴といえるApple Pencilは、本体側面に磁力でくっつくタイプになり、その状態でiPad Pro本体から充電されるようになった。このPencilの使い勝手は、無料のイラスト作成アプリ「MediBang Paint」で試してみた。

Pencilの先端素材の感触が絶妙で、筆圧感知で色の濃淡、線の太さをペンの力加減で自由自在に操れる。ペンを動かしてから、線が描画されるまでの遅延も皆無なので、まさに紙にフェルトペンで描いている感覚。ここまで紙とペンに近い感覚は、タブレット端末やパソコンを使ってきた中で初めてである。絵手紙など、絵の趣味を持っている人には、ぜひ体験してもらいたい。おそらく、本機が欲しくなってしまうだろう。

■側面で充電できるApple Pencil

Apple Pencil(実売価格例:1万5640円)も第2世代に。iPad Pro本体の側面に磁力で装着することで、ワイヤレス充電が可能になった。

ここが〇

このパワーと画質、大画面は、現時点で究極のタブレット端末といえる。Apple Pencilの存在が、タブレットを新しい次元に引き上げている。

ここが×

薄型ゆえに、ボディが曲がる事案が多発中とのこと。そのため、丁寧に扱わなくてはと気を遣う。Apple Pencilは、標準装備にしてほしい。

※価格は記事作成時のものです。

解説/福多利夫 (フリーライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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