シャープ「AQUOS zero」をAQUOS senseユーザーの編集部員Nがレビュー。有機EL画面の美しさも秀逸で「YouTube」の4K HDRを再生させるとハイレベル。一方、カメラはリアもフロントもシングルで、デュアルじゃないのが残念。どちらかというと、写真撮影よりも動画再生を重視する人におすすめな1台だ。
編集部員Nが使ってみました!
6.2型の有機ELディスプレイ搭載スマホ
シャープ
AQUOS zero
実売価格例:10万7827円(新規契約・一括購入)
基本性能が高く、有機EL画面の美しさも秀逸
AQUOS sense(sense lite)などのヒットもあり、最近国内スマホ市場で好調が伝えられるシャープ。2018年夏以降も、AQUOS R2、AQUOS R2 compact、AQUOS sense2など、次々と新機種を投入し、攻勢を強めている。
そんな中、同社初の有機ELディスプレイを搭載したAQUOS zeroがソフトバンクから発売された。「液晶のシャープ」といわれるだけにサプライズ感があるが、「YouTube」の4K HDRを再生させてみると、さすがにハイレベルに仕上がっている。有機ELらしく高コントラストの映像は美しく、特に、日光が当たるところや暗部の再現性はみごとだ。ほかの端末だと、黒つぶれして何があるかよくわからない日陰の部分も、本機ではしっかりと描写されていた。
また、基本性能も優秀で、チップセットはほかの高級クラス同様、Snapdragon 845を搭載。メモリーは6Gバイト、ストレージは128Gバイトと、同じ価格帯のGoogle・Pixel 3(メモリー4Gバイト、ストレージ64Gバイト)を上回っている。しかも、画面は6.2型・1440ドット×2992ドットとPixel 3(5.5型・1080ドット×2160ドット)より大画面かつ高精細になっている。
さらに、大画面でも重さは146グラムと、Pixel 3(148グラム)と同程度に抑えている。これだけ大画面なのに4.7型液晶のiPhone8とほぼ同じ重さなので、実際に持った瞬間は軽さに驚く。これは、背面にガラスではなく「アラミド繊維」という素材を使用したことなどが大きいそうだ。
写真撮影よりも動画再生を重視する人向け!
一方、カメラはリア、フロントともシングルで、光学式手ブレ補正や4K動画撮影などは押さえているが、全体として映像再生重視の仕上げといえるだろう。
また、ロック画面の解除は、指紋のほか顔認識も対応しているのが便利。特に、指先が乾燥する冬は指紋の認識率が下がるので、併用できるのがありがたい。
バッテリーの減りは平均的
バッテリーのもちはこのクラスで平均的で、有機ELだから特に減りが速いということはない。ただし、ワイヤレス充電のQiに非対応なのは、少し残念なところ。
編集部員Nの本音
満足度 70%
ソフトバンクにはIGZO液晶搭載のAQUOS R2という、価格も発売日も近い端末があるが、比べると本機の機能はシンプルな印象。高級クラスだけに、せめてカメラはデュアルにしてほしかった。
※価格は記事作成時のものです。