富士フィルムは以前、一眼レフも販売していたが、現在はミラーレスのみ。画質を重視するハイエンドユーザー向けの中判が2機種、幅広い層に向けたAPS-Cサイズ機が9機種ある。ここではAPS-CサイズのXシリーズ2機種をピックアップ。〇×チェックをしたので選択の際の参考にしてほしい。
富士フィルムの主要モデルをチェック!
主要現行ラインアップ
ボディ
ミラーレス一眼(中判)/2機種
ミラーレス一眼(APS-C)/9機種
レンズ
Gマウントレンズ/7本
Xマウントレンズ/27本
以前は一眼レフも販売していたが、現在はミラーレス一眼のみ。画質を重視するハイエンドユーザー向けの中判が2機種、幅広い層に向けたAPS-Cサイズ機が9機種ある。ここではAPS-CサイズのXシリーズをメインに取り上げる。
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左:X-A5、右:X-T3
フィルムメーカーならではの発色のよさ
画質と携帯性、機動性のバランスもいい
入門者向けのX-Aシリーズを別にして、メカニカルなダイヤルを多用した操作系とクラシックカメラテイストのデザインが特徴で、フィルムメーカーならではの発色が人気の的となっている。
レンズ性能にこだわったシステムが構築されているのも見どころで、画質と携帯性、機動性のバランスのよさから、他社のフルサイズ機から転向する人もいるほどだ。
より高画質を望む場合は、中判のGFXシステムにステップアップする方法があるが、かなり高価になってしまううえに、交換レンズの互換性もない(純正マウントアダプターもない)。となると、他社のフルサイズ機をターゲットにすることを検討すべきだろう。
富士フィルムの主要モデルの評価は?
ミラーレス一眼(APS-C) X-T3
19万9260円(ボディ)
標準対応レンズ/Xマウントレンズ
有効画素数/2610万画素
最高ISO感度/10万2400
最大連写速度/11コマ/秒
ボディサイズ/幅132.5mm、高さ92.8mm、奥行き58.8mm
ボディ重量/539グラム
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評価
動体追従性と連写性能が向上した一眼レフスタイルの上級機
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一眼レフスタイルの上級機で、新型のローパスフィルターレス2610万画素撮像センサーを搭載。位相差検出の範囲が画面全体に広がり、演算回数を従来の1.5倍に増やしたことで動体追従性も向上。条件付きながら、最高30コマ/秒の高速連写を実現している。3方向チルト式タッチモニターを備え、縦位置でも自由なカメラアングルが得られるのも魅力だ。
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シャッターダイヤルを装備するが、中間シャッターを使いたい場合は電子ダイヤル操作を行う必要がある。露出補正ダイヤルのクリックが硬めで、回しづらく感じる。上位のX-H1にはあるボディ内手ブレ補正が装備されないのも残念。
ミラーレス一眼(APC-S) X-A5
4万1250円(ボディ)
標準対応レンズ/Xマウントレンズ
有効画素数/2424万画素
最高ISO感度/5万1200
最大連写速度/6コマ/秒
ボディサイズ/幅116.9mm、高さ66.7mm、奥行き40.4mm
ボディ重量/361グラム
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評価
シリーズ初のハイブリッドAFを搭載するローエンドモデル
![](https://tokusengai.com/assets/images/2019/04/02/5a474c996eade9bf466c20bf47bacd5903bdb45c.jpg)
同社のローエンドを受け持つ入門者向けモデルで、シリーズ初のハイブリッドAFを搭載。合焦スピードが従来の2倍に高速化した。自分撮り対応のチルト式タッチモニター、自動美肌モード、低消費電力のブルートゥース通信機能などを備える。エントリークラスながら二つの電子ダイヤルを装備。露出調整などが素早く行える。15コマ/秒の4K連写もある。
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Xシリーズの上位モデルとは操作系が大きく異なるため、ステップアップ時に戸惑うかもしれない。キットレンズ(特に望遠ズーム)が大柄になるほか、4K動画のフレームレートが15pで、動きが滑らかでないのも気になる。
※価格は記事作成時のものです。
解説/北村智史(カメラライター)