【Dropboxとは】基本の使い方 料金プランと容量について ファイルを削除した時の復元方法も解説

Windows

クラウドストレージ「Dropbox」(ドロップボックス)の基本的な使い方を解説しよう。デスクトップアプリの導入方法や、容量に合わせた料金プラン、同期や共有の仕方を紹介。記事後半では、大切なファイルを間違って削除してしまった場合のファイルの復元方法や、ファイルの上書きを元に戻す方法も紹介する。

Dropboxの初心者向けの使い方

まずは無料プランを。アカウントを作成してアプリを導入しよう!

数あるクラウドストレージサービスのなかでも、トップクラスの人気を誇るのが、今回紹介する「Dropbox」(ドロップボックス)だ。有料プランもあるが、基本的な機能を使うだけなら、無料の「Basic(ベーシック)」プランでも十分。

大切なファイルを誤って削除してしまった場合のお目当ての「復元機能」も、Basicプランで利用可能だ。

無料プランで使える容量は2Gバイトと、やや少なく感じるだろうが、重要なファイルを保管するだけだったらやりくりできなくもないし、それでも足りないというなら、改めて有料プランに切り替えればいいだけの話だ。

もちろん、有料プランにいきなり登録する必要はないので、まずは無料プランでじっくりと使い勝手を試してみるといいだろう。

プランごとの容量と料金

Basic Plus Professional
容量 2Gバイト 1Tバイト 2Tバイト
利用できるデバイス数 3台 上限なし 上限なし
料金 無料 月額1200円/年額1万2000円 月額2400円/年額2万4000円

Dropboxアカウントを作成する

Dropboxを利用するには、まず自分のアカウントを作成する必要がある。まずはこちらから公式サイトにアクセスしよう。

登録画面では、姓名とメールアドレスのほか、6文字以上のパスワードを決めて入力。続いて、「Dropbox利用規約に同意します」をチェックして「登録する」をクリックしよう。

「Googleログイン」のボタンからは、手持ちのGoogleアカウントからDropboxアカウントを直ちに作成することも可能だ。

Dropboxのデスクトップアプリを導入する

パソコンとクラウド上でファイルの自動同期を利用するには、Dropboxのデスクトップアプリを利用する必要がある。

デスクトップアプリは、パソコンのバックグランドに常駐し、同期フォルダー内でファイルを変更すると、クラウド上へ即座にファイルをアップロードし、パソコンとクラウドで常に同じファイル内容が保たれるように処理してくれる。
こうした仕組みにより、ネット環境さえあれば、どの端末からでも同じファイルを利用できるというわけだ。

デスクトップアプリの導入は、至って簡単。
まず、アカウント作成の完了後、デスクトップアプリのダウンロード画面が表示されたら「Dropboxをダウンロード」をクリックして、ダウンロードを実行しよう。

ダウンロードが完了したら、「DropboxInstaller.exe」をダブルクリックしてインストーラーを起動する。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」のメッセージでは、「はい」をクリック。

セットアップファイルのダウンロードとインストールが開始する。

インストールが完了すると、Dropboxの設定ウィンドウが起動する。作成したアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して、「ログイン」をクリック。

これで初期設定は完了。続いて、「自分のDropboxを開く」をクリックする。

デスクトップアプリの初回起動時のみ、Dropboxの説明画面が表示される。「スタートガイド」をクリックしてガイドを起動しよう。

「次へ」をクリックして、説明を読み進める。最後に「続行」をクリック。

同期方法の選択画面が表示される。
無料プランの場合、同期方法の選択では「Dropbox Basic」しか利用できないので、こちらをクリック。
なお、有料プランの「Professional」では、パソコン上にファイルの実体を保存しない「スマートシンク」方式の同期にも対応。通常の同期に比べて、ストレージの消費量を大幅に節約可能だ。

すべての設定が完了すると、同期先のフォルダーが表示される。無料プランでは最大2Gバイトの容量までなら、作成できるファイルやフォルダー数は基本的に無制限だ。

フォルダーには、最初から「Get Started with Dropbox.pdf」と「Get Started with Dropbox Paper」があるが、どちらも不要であれば削除して構わない。

なお、同期先のフォルダーは、初期設定では「C:Users【ユーザー名】Dropbox」(※)となる。
Dropboxと自動同期されるのは、このフォルダーのみとなるので、必ず覚えておこう。
※【ユーザー名】の部分は、Windows10アカウントに登録したメールアドレスによって異なる。

誤って削除してしまったファイルを、Dropboxから復元させる方法

Dropboxアカウントの作成とデスクトップアプリの導入が完了したら、即座にクラウドストレージを利用可能。
今後は、同期フォルダーに保存したファイルであれば、クラウドストレージに自動アップロードしてくれるほか、万が一、誤って削除してしまっても、一定期間内であれば復元もできる。

復元可能な期間

プラン Basic(無料版) Plus Professional Business
保管期間 過去30日以内 過去30日以内 過去120日以内 過去120日以内

有料プランの「Professional」や「Business」では過去120日以内のファイルを復元できるのに対し、無料プランでは過去30日以内までと短期間に制限されている。

無料ゆえ期間が短いのは致し方ないところだが、要は考え方次第。間違って削除してしまったら、すぐに復元するように心掛ければさほど不便はないはずだ。

削除したファイルを復元してみよう

同期フォルダーに保存していたファイルを誤って削除してしまったら、まずはDropbox公式サイトをパソコンのブラウザーで表示しよう。

もちろん、ブラウザーでURLを直接入力してアクセスしてもいいが、タスクトレイのDropboxアイコンからならログイン操作なしで公式サイトを表示可能だ。

操作方法は、
まず、タスクトレイのDropboxアイコンをクリックしてポップアップメニューを起動。
次に、メニュー右上にある地球儀型のアイコンをクリックすれば、公式サイトが即ちに表示される。

公式サイトが表示されたら、左側のサイドメニューから「ファイル」をクリック。

さらに、画面左側のサイドメニューから「削除したファイル」をクリック。

削除したファイルの一覧から、復元したいファイルをクリック。

ファイルの詳細ウィンドウが表示されたら、画面右下の「復元」をクリック。

復元処理が完了すると、元のフォルダーにファイルが出力される。

出力先のフォルダーがどこにあるかわからない場合は、
まず、タスクトレイのDoropboxアイコンをクリックしてポップアップメニューを起動。
次に、メニュー上部の「最新ファイル」をクリックして最新の同期状況を表示し、リストから復元したファイルをクリックしよう。
これで、復元したファイルがあるフォルダーが即座に開くはずだ。

複数のファイルやフォルダを復元させる方法

まず、公式サイトにアクセスし、サイドメニューから「ファイル」→「削除したファイル」をクリック。
削除したファイルの一覧が表示されたら、削除したいファイルの左端にあるチェックボックスをすべてチェックしよう。
あとは、右上の「復元」をクリックすれば、ファイルの復元が完了する。

誤って「上書き」してしまったファイルを、前バージョンに戻す方法

パソコンで書類仕事をしていて作業が煮詰まってくると、以前の内容のほうがよっぽどマシだったと後悔することもあるだろう。
しかし、そう思っても時すでに遅し。なぜなら、上書き保存してしまったファイルは、通常、バックアップを控えておかない限りは、過去のバージョンに巻き戻すことは不可能だからだ。

しかし、そんなときこそDropboxの出番。
実は、驚くことにDropboxでは、同期フォルダーに保存したファイルの過去バージョンも一定期間内まで自動的にバックアップしてくれている。

前バージョンの保管期間

プラン Basic(無料版) Plus Professional Business
保管期間 過去30日以内 過去30日以内 過去120日以内 過去120日以内

無料プランの保管期間は「過去30日間」とやや短いが、ファイル復元の場合と同様、誤りに気づいたらなるべく早めに前バージョンに戻せばいいだけの話だ。
もし、どうしても保管期間が短いというのであれば、保管期間が「過去120日以内」と無料プランの4倍もある、有料の「Professional」や「Business」に移行すればいいだろう。

前バージョンのファイルを入手する

前バージョンのファイルに戻すには、まず公式サイトにログイン。
次に、画面左側にあるサイドメニューから「ファイル」をクリックする。

目的のファイルがあるフォルダーに移動して、ファイル右端の「…」をクリック。

メニューの「バージョン履歴」をクリック。

復元したいバージョンにマウスカーソルを合わせ、ファイル名の右端にある「復元」をクリック。

メッセージを確認して「復元」をクリック。

現在のファイルが前バージョンに置き換えられる。元のファイルには戻すには、「ファイル履歴」から目的のバージョンを選べばいい。

まとめ

クラウドストレージは「ネットのファイル保管箱」というイメージが強いが、なかには「Dropbox」のように、削除したファイルの復元もこなせるなど、多彩な機能を誇るサービスもある。

Dropboxの無料プランは、ストレージ容量が2Gバイトと若干少なめだが、大切なファイル専用の保管場所として活用するすれば、どうにかやりくりできるはずだ。
ファイル管理で泣きを見ないためにも、重要なデータはDropboxの同期フォルダーに保存するように心掛けよう。

◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。

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