従来のUMPCはWindowsこそ動くものの、オフィス文書の作成すら難儀するほどだった。「OneMix2S」はUMPCでありながら、CPUは第8世代のCore m3プロセッサー、メモリーは8Gバイト、ストレージは256GバイトのSSDと、妥協がない。さらに付加機能の充実ぶりにも注目だ。バッテリー性能も最大12時間と実用性十分で、スマホでは難しい作業に活用するのにもうってつけ。
515グラムの超小型ボディながら実力十分の7型モバイルパソコン
CPUはCore m3、ストレージは256GバイトSSDと、高性能!
ONE-NETBOOK
OneMix2S
実売価格例:10万2600円
Windows 10 Homeを搭載し、ディスプレイには解像度1920ドット×1200ドットの7.0型タッチパネル液晶を採用。2048段階の筆圧検知に対応したタッチペンも用意。
サイズ・重量は、幅182ミリ×高さ17ミリ×奥行き110ミリ・515グラム。掲載モデル以外に、CPUをCore i7としたプレミアムモデルなどもラインアップする。
●タッチペン付きタブレットにもなる
●拡張性はノートパソコン並み
このOneMix2Sは、かつて話題となった「UMPC」という規格を踏襲したマシンだ。ざっくりといえば、タッチパネルを搭載した超小型のWindowsパソコンといったところ。実は、筆者はこの手のマシンに愛着があり、これまでさまざまなUMPCを所有してきたが、残念ながら真打ちと呼べる製品にはついぞ巡り合うことはなかった。
というのも、従来のUMPCはWindowsこそ動くものの、明らかにスペック不足で、オフィス文書の作成すら難儀するほどだったからだ。それでも、限られたスペックで使いこなしを模索する楽しみはあったが、お世辞にも一般的とはいえなかったと思う。
しかし、テクノロジーの進歩はまさしく日進月歩。OneMix2SはUMPCでありながら、スペックには妥協がない。例えば、CPUは第8世代のCore m3プロセッサー、メモリーは8Gバイト、ストレージは256GバイトのSSDといった具合に、性能面はミッドレンジのノートパソコンに肉薄する。
さらに見逃せないのが、付加機能の充実ぶりだ。重量515グラムの極小筐体にもかかわらず、Type-Cを含む2基のUSB端子、microHDMI端子を搭載。加えて、指紋認証機能も備えるなど、凡百のノートパソコンをも凌駕する使い勝手を実現している。バッテリー性能も最大12時間と実用性十分で、常に携帯してスマホでは難しい作業に活用するのにもうってつけだ。
ネックは、キー配列が特殊なほか、わずか7.0型という画面サイズだが、これはUMPCである以上、避けられない特質と割り切るほかない。7月末には8.4型液晶を搭載したOneMix3も発売予定とのことで、この先UMPCがどのように進化してくのか楽しみでならない。
文/篠原義夫(ガジェットライター)