バルミューダ。メディアにも露出が多い家電メーカーです。しかし、このメーカー、色違い以外、同じカテゴリーの製品を2種類販売することをしてきませんでした。今あるのは9種類の製品です。しかし今回、同じカテゴリーの製品の2種類目を出しました。それはサーキュレーターでした。
バルミューダの扇風機「The GreenFan」
バルミューダの話をする時、欠かせない家電が2つあります。
扇風機「The GreenFan」と、オーブントースター「BALUMDA The Toaster」です。
扇風機は、創業間もないバルミューダを倒産の危機から救った親孝行息子。トースターはバルミューダの伸びしろを見せつけた製品といえます。
この2つが凄いのは、製品として優れているだけではなく、新しいカテゴリ、「高級扇風機= DC扇風機」「高級オーブントースター」という、各社家電メーカーが追従した新しいカテゴリーを開いたことです。
中でも、「The GreenFan」はバミューダの顔。テレビにもよく出ますし、開発した寺尾社長も真っ先に触れる製品です。
この「The GreenFan」に使われる技術の特長は大きく2つ。
一つは「DC(直流)モーター」を採用したこと。DCモーターは精密な回転コントロールが特徴です。
もう一つはファン、羽です。二重構造の羽根です。
内側と外側で、異なる風の速度を実現。それが混ざり込み、人工羽が生み出す「渦」を打ち消します。
自然の風は点ではなく、頭の上からつま先まで同じ加減。それはいろいろな空気の流れが混ざり合い、それが段々一つの流れになるのですが、扇風機はそれほどの距離も、時間もありません。それに近いことをしたわけです。
中でもうれしいのが、そよ風に近い「微風」。これは「自然な風を近距離で作り出す羽」に加え、「DCモーターの精密な動き」があり、できたものです。
そして、扇風機とサーキュレーターですが、実は技術に違いはありません。双方とも送風機です。違うのは、「人間相手」と「部屋相手」ということです。
人間相手の扇風機に必要なのは「気持ちがイイ」ということですが、サーキュレーターに必要なのは「どこまで遠くに、強い風を送れるか」ということです。
バルミューダのサーキュレーター「GreenFan Cirq」
この2つの技術特徴を併せ持つ、扇風機の「GreenFan」ですが、皆さんが選ぶ理由は何でしょうか。
多くの人は、「微風」に惹かれて選ぶと思います。長く当たっていても疲れない、気持ちイイ。「微風」こそが、今ドキの扇風機の象徴なのです。
最新サーキュレーター「GreenFan C2」は微風モード付き
そして、その「GreenFan」のメカをそのまま応用したのが、サーキュレーター「GreenFan Cirq」で、口汚く言うと、「支柱のない扇風機」といったところです。つまり、扇風機の強風を、部屋の隅に送ることにより、部屋全体の空気を循環させようとしたものです。
そして、サーキュレーターですから、微風モードはありません。
では今回のサーキュレーターカテゴリー、注目の2種類目である「GreenFan C2」は、どこが違うのでしょうか。
見たところ、「GreenFan C2」は、実に「これぞサーキュレーター」と言われるデザインをしています。変わったというのがよくわかります。
では、一番変わったのはどこか。
それは「微風モード」を付けたこととと「バッテリー駆動」です。
何故、サーキュレーターに微風モードを付けたのか。
それは、部屋の事情が、生活スタイルが、どんどん変わっているためとも言えます。
少し前までは、少数派だった部屋干しが当たり前になりました。
洗濯物は「温度」で乾かすのではありません。主には「湿度差」で乾かします。
臭わないように早く乾かすために、風は欠かせません。また、短時間換気などにも役立ちます。
また、今では完全に夏の主役はエアコン。扇風機はエアコンのサブです。エアコンを効率よく使うためには、扇風機があった方がいいのです。
つまり、夏だけでなく、365日、部屋の中に「風」が必要な生活になってしまったと言うことです。
扇風機とサーキュレーター、2つ持つのも手ですが、できれば1つがいいですよね。
また、小型の方がいいです。
というのは、四季を通じて使うと言っても、使わない時は、棚に置いておけるのがいい。その理由は、床に置かなければならない家電(暖房器具など)は山ほどあるからです。
このため、小型で、扇風機にもサーキュレーターにも使え、どこにでもすぐ設置できるのがベストなのですが、なかなか満願回答はありません。
それに挑戦したのが「GreenFan C2」なのです。
「GreenFan C2」最大の魅力はコードレス
バルミューダ
サーキュレーター GreenFan C2
A02A-WK
そんな「GreenFan C2」ですが、最大の魅力は「コードレス」だと思います。
小型でコードレス。しかも約3.0kgなので、ほぼどこでも置けます。自分の居場所、洗濯物、何に合わせてもいいのですが、それを楽々追従してくれます。
扇風機は、移動させるにはひと苦労ある上に、コンセントが近くになかったら、ちょっと泣きが入りますよね。
そして、私は微風と同じ位、デザインを評価したいと思います。
アイコン化しやすい、シンプルな中に機能をさりげなく訴えるデザインがバルミューダはお得意ですが、「GreenFan C2」もそう。
また、細かい所では、脱臭フィルターも備え、今ドキのニーズも抑えています。しかも、バルミューダ製品にしては安い。オンラインストア価格で、22,600円(税抜)です。
人に、洗濯物に、部屋に合う「GreenFan C2」。
私は、特にワンルームなど、都会の一人暮らしの方にお勧めしたいと思います。