今夏まだまだ続きそうな猛暑をどう乗り切るか、頭を悩ませている人も多いと思います。特選街webでは、外出時に欠かせないアイテムハンディファンを特集します。試したのは3メーカー5機種で、いずれも2025年に発売された新作の中から、長年ハンディファンユーザーでもある筆者が気になった製品をピックアップしました。昨年から人気の「冷却プレート付き」や大注目の「2枚羽根大風量」タイプ含めた話題のハンディファンを試しました!
ハンディファン/ハンズフリーファンの主な種類
元々「ハンディファン」は手に持つタイプを指しますが、最近はストラップ付きなどの「ハンズフリーファン」も含めて総称で「ハンディファン」(モバイルファン/携帯扇風機)と呼ばれています。使用方法や機能の違いによって主に次のような種類に分類されます。
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ハンディタイプ
手持ちで使う一般的なタイプです。狙った場所に直接風を送れ、コンパクトで持ち運びやすい点が特徴です。卓上スタンドが付属し、机上扇風機としても使える2WAY仕様も多くみられます。 -
首掛けタイプ(ネックファン/ハンズフリー)
首にかけて両手を空けたまま使えるタイプです。顔や首周りを中心に涼しくでき、移動や作業中でも使いやすい特徴があります。冷却プレートや羽根なし構造のモデルもあります。 -
クリップタイプ
クリップでバッグ・傘・机などに固定できるタイプです。設置場所を選ばず、ベビーカーやPCディスプレイなどにも取り付けて使えます。 -
卓上型(据え置き型)
デスクやテーブルに設置して使うタイプです。持ち運びよりも、狭いスペースで小型扇風機として風を送りたい場合に適しています。 -
冷却プレート付きタイプ
ファンに加えて冷却プレートを搭載しており、首や肌に当てて素早く冷やせます。暑さ対策で今注目されるタイプです。 -
薄型・多機能タイプ
薄型でコンパクト、ハンディ・卓上・スマホスタンド・モバイルバッテリーなど1台多役(マルチWAY)として使えるモデルです。 -
ベルトタイプ
ズボンのベルト部分に装着し、服の中に送風して体を冷やすタイプです。主に背中や胴体周辺を効率よく冷却します。
これら以外にも、用途やシーンによってさまざまな形状や機能(静音タイプ、大容量バッテリー、強風ジェットファン型など)のハンディファンがあります。
試したのは3メーカー、5機種
今回試した製品は下記5種類です。
- ライフオンプロダクツ『ペルチェ冷却機能コンパクトネックファン』
- ラドンナ『Toffy 薄型ひんやりフックファン』
- ドウシシャ『二枚羽根大風量クリアハンディファン』
- ライフオンプロダクツ『カラビナリール付手のひらファン』
- ドウシシャ『コンパクトファン ミニクリ』
【冷却プレート付ハンディファン】2種類
1.『ペルチェ冷却機能コンパクトネックファン』

カラーはアッシュグレーとリリーホワイトの2色
ライフオンプロダクツ『ペルチェ冷却機能コンパクトネックファン(型番:LCAF027)アッシュグレー』(幅580×奥行50×高さ80mm/270g・税込5,478円・2025年3月25日リニューアル発売)の最大のポイントは、「ペルチェ冷却機能」。
首の後ろに当たる部分に「冷却プレート」を搭載しているため、実際のところひんやり冷たかったです。付けたままコンビニに入ると、“おぉ…寒っ”ってなったほど。
冷却プレートに加え、左右の球体の一部から風が出る「ファン」付きなので、首後ろひんやり+風が、ハンズフリーで叶うのが魅力だと実感しました。
電源ボタンは球体に有り(写真左)、ダブルクリックでONになるから、持ち運び時の誤作動を防ぐ仕様。
(写真右)風の出力口はココから。ネックファンだけど、羽根不使用タイプなので、髪や指を巻き込む心配が少ない安心感は経験上けっこうポイントが高いと感じました。風量調節は、3段階(弱/中/強)。強だと多少大きめの音はしますが、今どき珍しくないし、涼しさ最優先。

アメリカンクラッカーじゃないですよ
実際に首に掛けてみるとこんな感じになります。270gの重量は、使っていて特に重いと感じることはありませんでした。アームはシリコン製で360°調節が可能で風向きを自由に変えられ、使わないときはキュッと巻いてコンパクト収納が可能なので驚きました。
ちなみに、ライフオンプロダクツはキングジム(KING JIM)のグループ会社です。
USBコード(Type-C)充電で、充電時間は5時間。満充電時の使用時間は、ファンだけなら2時間(強)〜6時間(弱)。ファン+冷却モードは1時間(強)~1.5時間(弱)。冷却モードだけなら2時間。安心の充電カバー付き。
2.『Toffy 薄型ひんやりフックファン』
ラドンナ『Toffy 薄型ひんやりフックファン(型番:HFN2)カナリアイエロー』(約78(W)×147(H)×33(D)mm/約110g・税込2,200円・2025年3月7日発売)は、フックと一体型の冷却プレート付きファンです。
以前筆者が購入したクリップ型冷却プレート付きファンは、冷却プレートメインでしたが、コロッと厚みがあるタイプだったため、薄型を使ってみたかったんです。
それと比べるとプレート面は小さいですが、冷たいですし、風もある。そして何より、薄さとカラー&デザインの良さが持ってて快適でした。
サイズ感は、標準タイプのエアコンのリモコンと並べてみるとイメージしやすいかもしれません。カナリアイエローは元気が出るカラーなので、差し色としても存在感があります。

カラーは全5種類あり
スリムタイプだから、華奢なポシェットに引っ掛けても邪魔にならないんです。もちろん、このポシェットの中にすっぽり余裕で入ります。
電源はダブルクリックでオンタイプ。
7枚羽根で、風量モードは、3段階(弱→中→強、各モードで冷却機能ON/OFF)。
使用推奨温度:25℃~40℃。
USBコード(Type-C)充電で、充電時間は約4時間。満充電時の使用時間は、送風:約2~7時間、送風+冷却:約45分間~1.5時間。
【2枚羽根大風量ハンディファン】
小型だけど大風量!『二枚羽根大風量クリアハンディファン』
ドウシシャ『二枚羽根大風量クリアハンディファン(型番:FSA-54B)パープル』(約W7×D5.5×H14cm/約120g・税込2,398円・2025年4月発売)は、クリア系カラーリングが見た目にも涼しい「二枚羽根クリアハンディファン」。カラーは、ブラック/ブルー/パープル/レッド/ホワイトの4色展開。
エアコンのリモコンと比べると、厚みはファンのほうがありますが、背丈は同じくらいとコンパクトサイズ。
操作ボタンは裏面にあり、長押しで電源オンタイプ。押す部分が少し凹んでいるので、カバンの中に入れても誤作動しにくかったり、ブラインドタッチ操作もしやすかったです。
最大のポイントは、羽根が二重になっていること!
カワイイ見た目でサイズもコンパクトなのに、大風量で驚きました。(写真左)ティッシュペーパーがフレームアウトするくらいなびいているのが分かるでしょうか?
羽根を2枚にして、後側の羽根で吸い込んだ風を前側の羽根で送り出す「二重反転ファン」構造で、風量は同社従来比約140%だという。
羽根の数を数えてみると、前側7枚、後ろ側5枚でした。
持ち手下にストラップホール付きなので、ストラップを付けることができるのもうれしい。
風量は弱、中、強、ターボの4段階調節が可能。
USBコード(Type-C)充電で、充電時間は約3.5時間。満充電時の使用時間は、ターボだと約2時間、弱なら約7.5時間。
使用推奨温度は5℃~35℃。
【クリップ/カラビナ付き 掛けタイプ】
1.『カラビナリール付手のひらファン』

カラーはこのスモーキーブルーと、リリーホワイト、スモーキーピンクの3色展開
ライフオンプロダクツ『カラビナリール付手のひらファン(型番:LCAF025)スモーキーブルー』(約幅68×奥行68×高さ67mm/約100g・税込2,178円・2025年3月25日発売)は、ネーミング通り手の中に収まるコンパクトサイズのファン。ネックストラップ(パーツが分離する安全仕様)が付属されているので、首掛けファンとしても使えます。

カラビナは少し華奢に感じたので、丁寧に扱いたい
本体にカラビナが付いているので、バッグなどに吊り下げることができます。使っていて感じたのは、コンパクトなスモーキーブルーカラーは悪目立ちしなくて使いやすかったこと。
最大のポイントは、リール付きなこと。ストッパー付きだから、好きな所で長さ調節が可能!そのため、例えばファンをリュックに付けたままリールを引っ張れば、顔のところまで余裕で風を移動させることができる優れもの。筆者はリュックユーザーでもあるので、ノールックでリールを引けばいいので便利を実感しました。
3枚羽根で、風量は、弱/中/強/リズム風モード調節で、誤作動防止の「ダブルクリック電源オン」仕様。
USBコード(Type-C)充電で、充電時間は約3.5時間。満充電時の使用時間は、約1.5時間(強)~3.5時間(弱)。安心の充電カバー付き。
2.『コンパクトファン ミニクリ』
ドウシシャ『コンパクトファン ミニクリ(型番:ASF-611B)オーロラピンク』(閉じた状態:約W7.0 × D7.4 × H6.3cm、90度開いた最大状態:約W7.0 × D9.8 × H10.0cm/約100g・税込3,828円・2025年4月発売)は、コンパクトパウダーみたいなカワイイビジュアルのクリップ付き小型扇風機。同社は2020年からこのタイプを発売しており、従来のベージュとクリーム色に加え、虹色に見えるオーロラカラー2色を追加・全4色展開になりました(従来色は税込2,398円)。
手持ちのコンパクトパウダーと並べてみると、ほぼ同じサイズ。
手前の凹んでいるところが操作ボタンです。色味といいサイズ感といいキュートな見た目だから、見る度に気分が上がりました。
クリップ付きなので、日傘やカバンなどに付けられて便利!しかもファンが180°角度調整できるうえに、クリップが360°回転するため、使い勝手が良かったです。もちろん置き型にも使えます。
さらに、ファンの前ガード部分が道具不要で外せるので、掃除がしやすく清潔かつ安全なのもポイント高い!
7枚羽根で、風量は弱・中・強の3段階調整が可能。
USBコード(Type-C)充電で、充電時間は3時間。満充電時の使用時間は、強だと約2.5時間、弱なら約7時間。
ハンディファン使用上の注意点
外気が無風でもハンディファンがあれば、いつでも風を感じることができる便利グッズ、ハンディファン。ただ、年々異常とも言える気温上昇により、かえって熱風は逆効果とも言われています。上記でも紹介しましたが、確かにメーカーの取扱説明書に「使用推奨温度」の記載があるものもありました。
とはいえ暑がりな筆者はこれまで、ハンディファンがあって本当に助かった〜!!と思える瞬間だらけなので、上手に生活に取りいれるべき、と改めて感じています。
例えば、炎天下に長時間ファンを放置したり、充電しながら使用するのはやめましょう。モバイルフォンも同様ですが、リチウムイオン電池の取り扱いには十分に気をつけながら、夏の暑さ対策に、上手に涼を取りいれていきましょう。
まとめ 〜望みの涼み方はひとそれぞれ。自分に向いたものを選びましょう
5種類それぞれ特徴のあるハンディファンを試してみて、新たな発見もありました。人により、シチュエーションにより、どの機能を最優先したいかが重要です。ひんやり冷却プレート付きファンでも、家事をしながら使ったり近所に買物に行くなら、ハンズフリーの『ペルチェ冷却機能コンパクトネックファン』が便利です。通勤などのお出かけするなら『Toffy 薄型ひんやりフックファン』なら洋服もかさばらずにスマートに使えます。
リュックなら『カラビナリール付手のひらファン』の選択肢。いつでも側に置いておきたいなら見た目もカワイイ『コンパクトファン ミニクリ』。とにかく一秒でも早く大風量に当たりたいなら『二枚羽根大風量クリアハンディファン』が個人的にはいいと感じました。
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