アナログレコードやカセットテープの再生機は復活したが、VHSビデオ機器の復活は残念ながら見込めない。コスト的な負担と画質面ではデジタル映像には及ばないため、新たにVHSデッキを生産するメリットがほとんどないからだ。デジタル化してくれるサービスを利用するなど対策をしておくとよい。

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レコードなどのようにVHSも復活する?

読者から質問

アナログレコードやカセットテープの再生機は復活しましたが、VHSビデオ機器の復活はないのでしょうか?(T.Tさん 兵庫県 71歳)

専門家の回答

編集部:
これは、AVライターの鳥居一豊さんに聞きます。

専門家の回答:
「アナログレコードやカセットテープの復権が注目を集めていますが、残念ながら、VHSデッキの復活は難しいと思います。
まず第一に、ビデオテープの再生に使用する回転ヘッドは極めて精巧な技術で作られており、再生産が難しいものなのです。
また、ヘッドの素材となる合金の多くがレアメタルを使っており、コスト的にも負担が大きいというのもあります。

もう一つの理由が、VHSデッキの画質的な問題です。
アナログレコードやカセットテープの音は、デジタル音源にはない独特の味わいがあり、高品質なものなら、再生能力的にも最新のデジタル機器と同等かそれ以上の実力があります。
しかし、VHSデッキは、アナログビデオ独特の持ち味はあるものの、画質的にはSD画質(640ドット×480ドット)相当です。そして、インターレース記録のため、プログレッシブ記録/再生が主体の今のテレビで表示するには専用の映像処理が必要になるなど、映像的な持ち味を生かすことが難しいという事情もあります。

再生産が難しく、画質面ではデジタル映像には及ばないため、新たにVHSデッキを生産するメリットがほとんどないのです」

編集部:
なるほど。今、VHSデッキは買えないのでしょうか? また、手持ちのVHSテープはどうすればいいですか?

専門家の回答:
「現状、まだVHSデッキの新品もごくわずかながら流通していますが、部品の製造が終了しているので、いずれ姿を消すと予想されています。このほか、VHSの全盛期に発売されていたS-VHSの高級機が中古品として流通しています。きちんと整備されているかが肝心ですが、性能や実力では、現在手に入る新品を超えるものもあります。ただ、こちらもメンテナンスや部品交換が難しいため、流通量は減少する傾向にあります。VHSデッキをこれからも使うならば、いずれかの方法でVHSデッキを入手し、大切に使うようにするしかありません。

こうした事情があるため、所有しているVHSテープは、なるべく早くデジタル化しておくのがいいでしょう。VHSデッキとパソコン用のビデオキャプチャー機器があれば比較的簡単にデジタル化できますし、カメラのキタムラなど、デジタル化サービスを行っている業者もありますので、それらを利用するといいでしょう。VHSテープ自体も保存状態によっては劣化が進んで再生できなくなることがあるので、決断はお早めに」

編集部:
今、ちゃんと動くVHSデッキを入手し、デジタル化するのがおすすめなんですね!

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