アップルが新機種を発表した。iPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxの進化をチェックしよう。また、Apple Watch Series 5(第5世代)の画面変化がすごい。iPad(第7世代)は3万円台からの価格が魅力。国内サービスがスタートした「Apple TV+(ティーヴィープラス)」、「Apple Arcade(アーケケイド)」も見逃せない。
iPhoneは3眼カメラの11 Proのほか3モデル展開。定額制動画配信サービスも開始
アップルがiPhone、Apple Watchの新機種や新サービスを発表!
アップルは、恒例となっている9月のイベントでiPhoneの新機種を発表した。今季も、昨年同様3機種をリリース。スタンダードモデルとなる6.1型のiPhone11は、背面に二つのカメラを搭載。超広角と広角の組み合わせにより、これまでにはないワイドな画角で撮影が可能だ。
ほかの2機種は、5.8型のiPhone11 Proと、6.5型のiPhone11 Pro Maxで、いずれも背面に三つのカメラを搭載。超広角、広角、望遠という組み合わせとなる。
アップル
iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max
アップル
iPhone 11/11 Pro
実売価格例:11万5344円(64GBモデル)
カメラは超広角、広角、望遠すべて1200万画素
アップル
iPhone 11
実売価格例:8万784円(64GBモデル)
実際に使ってみると、画角の切り替えは実にスムーズだ。さらに、画面のシャッターボタンを長押しすると、動画の撮影が始まる。押し続けると動画を撮り続けるし、指を横にスライドさせると、そのまま動画撮影モードに切り替わる。
これまでは、静止画/動画をあらかじめ選ぶ必要があったが、静止画からすぐに動画に切り替えられるので便利だ。
また、他機種に比べて苦手とされてきた暗い場所でも、機械学習により自動的に明るく撮影できる「ナイトモード」を搭載し、画質が改善している。
暗い場所でも撮れる「ナイトモード」を搭載
機械学習により、これまでiPhoneが不得手だった暗所での撮影にも強くなった。ナイトモードは状況をiPhoneが判断し、自動的に起動する。
バッテリー寿命は、iPhone11で1時間、11 Proで4時間、iPhone11 Pro Maxで5時間、昨年モデルより使用時間が延びている。電力をコントロールする専用チップを搭載したことと、iOS13とチップセットの組み合わせで、飛躍的に電池寿命を延ばすことが可能になった。
アップル
Apple Watch Series 5
また、Apple Watchは第5世代になった。大きく変化したのが画面。従来はバッテリー消耗の観点から、ほとんどの時間、画面が消灯しており、時間や情報を確認したいときは、手首を動かし、画面を光らせるという動作が必要だった。第5世代では、常時、画面がついた状態となり、いつでも時間や情報の確認が可能となった。まさに腕時計に一歩近づいたといえるのだ。
アップル
Apple Watch Hermès
実売価格例:14万4504円
コンパス搭載で道案内もお任せ
iPadも、第7世代が登場。3万円台からの価格設定で、初めてタブレットを購入するというユーザーをねらい撃ちにしている。さらにアップルでは、iPhoneやApple Watchの型落ち機種の大幅な値下げも実施。「iPhoneは値段が高い」というイメージを払拭し、最近、低迷しつつある販売台数を復活させようと試みているようだ。
アップル
Apple TV+
月額:600円
そして、製品だけでなく、近年力を入れているサービス面も拡充。動画配信の「Apple TV+(ティーヴィープラス)」、ゲーム配信の「Apple Arcade(アーケケイド)」とも、日本でのサービス開始が発表された。
廉価版iPadも登場
実売価格例:3万7584円~
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
文/石川温(ジャーナリスト)