ワイヤレスでのハイレゾ音源再生や、ブルートゥースのLDACコーデックに対応。100ミリ径のコーン型ウーハーと27ミリ径バランスソフトドーム型ツイーターを搭載した豪華なスピーカーシステムも特徴的だ。
【大人のミニコンポ選び】タイプ別No.1はこれだ!
お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。
今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。
大人のミニコンポ選び
MP3での録音も可能。ブルートゥース再生が高音質
ソニー
CMT-SX7
実売価格例:4万2760円
マルチオーディオコンポ
CMT-SX7
USBメモリー再生 | ◎ |
USB DAC機能 | ─ |
NAS再生 | ◎ |
ネット音楽配信 | ◎ |
対応CD | 音楽CD・CD-R/RW |
ラジオ | AM・FM・ワイドFM |
ハイレゾ | PCM 192/24・DSD 2.8 |
ブルートゥース | SBC・AAC・LDAC |
ワイヤレスでのハイレゾ音源再生や、ブルートゥースのLDAC(エルダック)コーデックに対応。100ミリ径のコーン型ウーハーと27ミリ径バランスソフトドーム型ツイーターを搭載した豪華なスピーカーシステムも特徴的だ。
USBメモリーの再生に加え、光デジタル入力、アナログ音声入力を各1系統装備。CDからの音楽を、前面に接続したUSBメモリーやウォークマンに録音(MP3の128k/256kbps)することもできる。パワーアンプには、独自のS-Master HXを採用している。
CD再生は、解像感を無理に欲張らない穏やかな聴かせ方で、特定の色合いを感じさせないニュートラルな質感が特徴的。ジャズ、ロックの再生では、低域が薄く、ベース、バスドラムの張り出し、躍動が物足りない。もっと聴き手に迫るものが欲しい。
ハイレゾ音源では、素の表現を大切にした飾り気のないサウンドを楽しませる。帯域バランスはそれなりに整っているが、声の質感はやや渇きぎみで、ニュアンスも淡白。ハイレゾ音源らしいきめ細かな質感を表現してほしかった。
ブルートゥースはLDACで聴いたが、さすがに音質への影響は少ない。クラシックは、各楽器の分離がやや曖昧で、空間の広がりもコンパクト。音そのものの鮮度は高く、鑑賞用として通用するクオリティが得られた。
・再生音質採点&一言コメント・
CD音質 | 7 |
ワイドレンジだが、低域の押し出しが弱く、音の密度感が足りない。 | |
ハイレゾ音質 | 8 |
CD再生に比べると、空間が広く、音の勢い、躍動感が増す。 | |
ブルートゥース音質 | 7 |
ワイヤレスでも一定の情報量が確保される。LDACの恩恵は大きい。 |
・この製品に向く音楽ジャンル・
◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)