iPod touch 7(アイポッド タッチ セブン)は、音楽プレーヤーというよりは、スマホから通話機能を省いたような多機能端末だ。動画再生、ゲーム、写真/ビデオ撮影のほか、好みのアプリをインストールして機能を追加できる。アプリは、iPhoneと同じ「Music」が使えて「Apple Music」にも対応。
「今どきオーディオ」徹底辛口テストアップル iPod touch
実売価格例:2万3540円(32GBモデル)
プロフィール
約4年ぶりのモデルチェンジとなった第7世代のiPod touch。最近のスマホと比べると、コンパクトで軽く、薄い。CPUにA10 Fusionを搭載して、高性能化を実現。音楽はもちろん、さまざまなアプリやゲームなどマルチに使える。内蔵メモリーは32G/128G/256Gバイト、本体色は6色から選べる。
「Music」アプリを内蔵
携帯性iPhoneよりずっとコンパクトで持ち歩きやすい
iPod touch(アイポッド タッチ)は、音楽プレーヤーというよりは、スマホから通話機能を省いたような多機能端末だ。動画再生、ゲーム、写真/ビデオ撮影のほか、好みのアプリをインストールして、さらに機能を追加することもできる。
本体は、先代と同じサイズなので、大型化が進む現行iPhoneに比べ、とても小さく、薄く感じる。もっとコンパクトなプレーヤーも存在するが、これならスマホと一緒に持ち歩いても不満はないだろう。
iPhoneなどiOS機器を使っていれば、近づけるだけで設定が簡単に行える。音楽は「iTunes(アイチューンズ)」を使ってパソコンから転送したり、「iTunes Store」から端末でダウンロード購入する以外に、定額音楽配信の「Apple Music」も使え、ストリーミング再生だけでなく、ダウンロードしておけば、どこでも再生できる。「Spotify(スポティファイ)」や「LINE MUSIC(ライン ミュージック)」など、ほかのサービスも利用可能だ。
また、バッテリーのもちも十分で、スマホでずっと音楽を聴いていると、バッテリーが不安、という人にも安心。
本体には、iPhoneにはないヘッドホン端子が搭載されているので、お気に入りのイヤホンを直接つないで使えるのも、うれしいところ。
音質ハイレゾ再生は別途ヘッドホンアンプが必要!
音質は、やや透明感が物足りないものの、明るめで聴きやすい。ただし、ネイティブでのハイレゾ再生には非対応で、ハイレゾ音質を楽しむなら、対応のヘッドホンアンプなどが必要となる。とはいえ、本機の性格を考えると、割り切って使ったほうが魅力を引き出せるように感じる。
ブルートゥースも搭載しているので、ワイヤレスイヤホンも使える。対応のコーデックは、従来どおりAACとSBCとなる。なお、別売だが、同社の完全ワイヤレスイヤホンのAirPods(エア ポッズ)なら、接続設定や端末の切り替えがとても簡単に行えて便利だ。
採点表
ハイレゾに非対応だが、音質は明るめで聴きやすい
音質 | ★★★★ |
---|---|
携帯性 | ★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
機能性 | ★★★★ |
コメント
iPhone並みの機能と使い勝手を安価に使えるプレーヤー。コスパは抜群で、AirPodsとの組み合わせがおすすめだ。
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
解説/大坪知樹(フリーライター)