黄金スープを勧めてきた患者さんの中で、圧倒的に多いのは、胃腸の不調の改善例です。黄金スープを飲んだ人からは、ほぼ必ずといっていいほど、「便通がよくなった」という声を聞きます。【解説】藤井清史(呑気堂Fujii鍼灸治療院・Tomo整骨院総院長)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

藤井清史(ふじい・きよし)
呑気堂Fujii鍼灸治療院・Tomo整骨院総院長。1968年北海道生まれ。鍼灸師。波動医療やメディカルハーブ、フラワーレメディーといった代替医療の研究に取り組み、洋の東西を問わず「治る医療」を目指す。自身の体験から食養生も指導。著書『11円スリッパで病気が治る!痛みが消える!』(マキノ出版)が好評発売中。

香ばしくておいしい!活力が湧く!
「黄金スープ」の作り方

◆レシピ考案・料理・スタイリング/古澤靖子

画像: 【玄米スープの作り方】便通をよくする養生食「黄金スープ」のレシピ

【材料】
玄米…1合(1カップ)
水…1升(1800ml)
自然塩(粗塩)…ティースプーン1杯(5g)

※鍋は大きめのものを用意する。
※塩分制限を受けている人や気になる人は、塩の量を少なくする。または入れなくてよい。

【作り方】
玄米は軽く流水で洗い、ざるにあげておく。

画像1: 香ばしくておいしい!活力が湧く! 「黄金スープ」の作り方

玄米をきつね色になるまで中火でゆっくりと炒る。きつね色に変わってくると、外の殻が割れて香ばしい香りがする。

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水と自然塩を入れて強火で煮る。

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あくが出てきたら取る。

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沸騰したら、弱火で20分煮る。

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ざるでこす。

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ざるでこした液を、黄金スープとしていただく。

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【保存】
黄金スープも玄米も、冷蔵庫で保存するとよい。保存期間は3日程度。

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【飲み方】
健康維持・増進が目的なら、180ml程度を1日1〜2回飲む。病気の改善が目的なら、同量を1日3回飲む。

玄米の持つ生命エネルギー

玄米で作る黄金スープは、なぜ体を元気にしてくれるのでしょうか。玄米の栄養効果というのは、もちろんあるでしょう。

しかし私は、黄金スープとは、玄米の持つ生命エネルギーをいただくものだと考えています。それを体に入れると、私たち自身の生命エネルギーが高まり、元気が湧いてくるのです。生命力が高まると、体は本来あるべき状態に整っていきます。

その結果、不快な症状が軽減したり、血液検査などの数値が正常値に近づいたりと、さまざまな不調が次々に改善していくのです。

また、感覚も正常化するので、五感が鋭くなります。
特に分かりやすいのは、味覚です。化学調味料の味に敏感になったり、今まで甘い物を平気で食べていた人が、妙に甘ったるく感じて自然に食べられなくなったりします。

また、集中力も高くなります。黄金スープは、不調の改善のみならず、すべての人の健康維持・増進にお勧めです。玄米1合と水1升の分量だと、出来上がりの黄金スープの量は、約900ml~1Lです(量は、火加減や煮る時間によって多少違ってきます)。

飲む量や回数は、特に決まりはありませんが、目安としては、健康維持・増進が目的なら、1回あたり180mlくらいを、1日1〜2回、病気の改善が目的なら、1日3回飲むといいでしょう。

飲むタイミングは、食前でも食中でも構いません。食べ物を受け付けないときは、黄金スープを食事代わりにすれば、胃腸に負担をかけずに栄養補給ができます。私の妻は、扁桃腺が弱くて、疲れがたまると1週間くらい高熱が続き、よく寝込んでいました。

扁桃腺炎を起こすと痛くて何も食べられなくなるのです。そんなときも黄金スープが役立ちました。少ない刺激で優しくのどを通ってくれて、しっかり栄養補給ができるのです。常飲することで、熱を出すこともほとんどなくなりました。

黄金スープは、そのまま飲むだけでなく、料理にも使えます。みそ汁、鍋物、煮物などさまざまな料理に水代わりとして活用できます。こうすると、玄米を嫌がる家族にも知らないうちに飲んでもらえるでしょう。

便通がよくなる美肌になる

これまで私が黄金スープを勧めてきた患者さんの中で、圧倒的に多いのは、胃腸障害の改善例です。

黄金スープを飲んだ人からは、ほぼ必ずといっていいほど、「便通がよくなった」という声を聞きます。私の母も、がんこな便秘だったのが、私のために黄金スープで料理を作り、それを一緒に食べていた時期は、便通がいいと言っていました。

一方で、おなかをくだしやすい人は、下痢をしなくなって、便通が整うようです。

胃腸の状態が整えば、悪いものは排泄し、栄養はきちんと吸収できるようになります。そうすれば当然、肌の調子もよくなります。

胃腸障害で、食べ物を受け付けず、嘔吐をくり返していた40代の女性は、アトピー性皮膚炎もあり、目の腫れ、腕・手の指先・ひざの裏などの湿疹に苦しんでおられました。しかし、鍼治療を行いながら、自宅で黄金スープを飲んでもらったら、胃腸の状態が整うとともに、2年弱でアトピーの症状もほとんど出なくなりました。

胃腸・肝臓・腎臓の機能が高まる

黄金スープは、肝機能を高める効果もあります。ですから、肝臓の負担を軽くするために、お酒が好きな人には、焼酎やウイスキーを黄金スープで割って飲むことをお勧めしています。

また、痛風の人はビール党が多いので、普段の水代わりに黄金スープを飲んでもらいます。こうすると、発作の回数が大幅に減るようです。

肝機能が低下すると、目が疲れやすくなります。しかし、黄金スープを飲むと肝機能がよくなるので、目も疲れにくくなります。

エネルギーの高い黄金スープは、腎機能を高める効果もあります。腎機能が高まれば、新陳代謝がアップして、脱毛、むくみ、シミなどのトラブルも起こりにくくなります。

このように黄金スープを飲んで胃腸・肝臓・腎臓がよくなれば、それに関連して、体のさまざまな不調が改善していくことが期待できます。体が本来あるべき状態に整うので、高血圧や糖尿病対策にも有効です。実際、そのような例もあります。

みそ汁や煮物、鍋のだしに使ってもいい

黄金スープは非常に飲みやすいものですが、どうしても味に抵抗があったり、飲んで飽きたりした場合は、私がやっていたように、料理の水代わりに活用するのもお勧めです。

みそ汁や煮物、鍋など、なんにでも使えます。煮込むときにコンブやカツオ節を加えれば、おいしいだし汁としても使えます。

前述したように、肝臓の悪い人は、お酒を黄金スープで割るのもいいでしょう。冷たい黄金スープでウイスキーを割れば水割り、温かい黄金スープで焼酎を割ればお湯割りになります。味の変化はほとんど気にならないと思います。

残った玄米も、いろんな料理にアレンジ可能です。じっくり煮込んで作った黄金スープは、スープに栄養が溶け出しているので、上澄みだけ飲んで、残った玄米は食べても食べなくても構いません。しかし、食べてみると意外とおいしく、食物繊維も残っているので、保存して料理に活用するといいでしょう。

定番は、チャーハンやドリア、コロッケなど。また、サラダやヨーグルトのトッピングにしても食べやすいでしょう。ちょっと変わったところでは、漬物床にする方法もあります。残り玄米にみそ、または塩を加えて、キュウリ、ナス、大根などを漬けておくだけ。4〜5時間でおいしい漬け物が出来上がります。

いろいろ工夫してみてください。日々の生活や、体調が悪くなったときの養生食として、黄金スープをご家庭に根付かせていただければ、家族の健康づくりにきっと役立つことでしょう。

黄金スープ活用レシピ

とろろコンブのすまし汁

画像1: 黄金スープ活用レシピ

【材料】(2人分)
とろろコンブ…適量
黄金スープ…300〜400ml
薄口しょうゆ…ごく少々
ミツバ…適量
【作り方】
おわんにとろろコンブを入れておく。
黄金スープを温め、薄口しょうゆで味を調え、①のおわんに注ぎ、ミツバを添える。

シジミ汁

画像2: 黄金スープ活用レシピ

【材料】(2人分)
黄金スープ…300〜400ml
シジミ…100g
みそ…小さじ2
青ネギの小口切り…適量
【作り方】
黄金スープを火にかける。沸いたらよく洗ったシジミを入れ、殻が開いたら火を止め、みそを溶き入れる。
おわんに盛り、青ネギを散らす。

中華風スープ

画像3: 黄金スープ活用レシピ

【材料】(2人分)
黄金スープ…300〜400ml
ワカメ…適量
しょうゆ…ごく少々
青ネギ小口切り、白ゴマ、ゴマ油…各少々
【作り方】
黄金スープを沸かし、ワカメを加え、しょうゆ少々で味を調える。
器に盛り、青ネギの小口切り、白ゴマ、ゴマ油を加える。
*残った玄米を入れてもおいしい。

黄金スープのだしレシピ

画像4: 黄金スープ活用レシピ

基本の黄金スープを料理に使う場合は、コンブやカツオ節を加え、だし汁にするとさらにおいしくなります。

【材料】
黄金スープ…800〜900ml
だしコンブ…10cm角程度
カツオ節…ひとつかみ
【作り方】
黄金スープ、だしコンブを鍋に入れ、10分ほどおいてから、中火にかける。
沸騰寸前にカツオ節を入れ、すぐに火を止める。
粗熱が取れたら、ざるでこす。

焼酎の黄金スープ割り

画像5: 黄金スープ活用レシピ

お酒を飲むとき、黄金スープで割ったり、黄金スープをチェイサー代わりにしたりすると、肝臓の負担を減らすことができます。

残った玄米の活用レシピ

黄金スープ健康法は、スープだけを飲む方法です。しかし、黄金スープを作った後の玄米も、意外とおいしく、食物繊維などの有用成分も残っているので、いろいろな料理に活用してみてください。密閉容器に入れて保存しておくといいでしょう。

玄米のフルーツヨーグルト

画像1: 残った玄米の活用レシピ

【材料】(1人分)
プレーンヨーグルト…100g
キウイフルーツ…1/2個
残り玄米…大さじ2〜3
ハチミツ…少々
【作り方】
キウイフルーツは皮をむき、食べやすい大きさに切っておく。
器にヨーグルト、①のキウイフルーツ、残り玄米を盛り、ハチミツをかける。

ニンジンと玄米のサラダ

画像2: 残った玄米の活用レシピ

【材料】(作りやすい分量)
ニンジン…1本
塩…ひとつまみ
残り玄米…1カップ分
コショウ…少々
酢…小さじ2
オリーブオイル…大さじ2
パセリみじん切り…少々
【作り方】
ニンジンは皮をむいて、太めの千切りにする。塩をしてしばらくおいておく。
ニンジンがしんなりしたら、水気を絞りボウルに入れ、残り玄米、コショウ、酢、オリーブオイルを加えよくあえる。
器に盛り、パセリのみじん切りを散らす。

玄米チャーハン

画像3: 残った玄米の活用レシピ

【材料】(2人分)
ネギ…1/2本
ニンジン…2cm分 
ピーマン…1個
ハム…4枚
オリーブオイル…少々
塩・コショウ…各少々
残り玄米…300g
しょうゆ…少々
【作り方】
ネギ、ニンジン、ピーマンは粗みじん切りにする。ハムは1cm角程度に切る。
フライパンにオリーブオイルを入れ、①の具を炒める。
軽く塩・コショウをする。
残り玄米を加え、全体を炒め合わせ、しょうゆ少々で味を調える。

その他の玄米レシピ

画像4: 残った玄米の活用レシピ

漬物床として活用
残り玄米に、みそ、または塩を加えて、キュウリ、ナス、大根などを漬けておくだけ。4~5時間で、おいしい漬物が出来上がる。ほかにも、雑炊やコロッケ、ドリアなどにも活用できます。

画像: この記事は『安心』2019年11月号に掲載されています。

この記事は『安心』2019年11月号に掲載されています。

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