【デトックススープ】おすすめ食材は「干し椎茸」 体内の老廃物や毒素を排出する体質改善スープのレシピ

美容・ヘルスケア

内臓の働きを整え、体内に溜まった老廃物を排出して体を内側からきれいにすることが、ダイエットや美肌、不調の改善につながり、最終的には病気になりにくい体質作りにつながる。その意味で、干しシイタケはうってつけの食材だったのです。【解説】人見惠子(ミレット・スタイル代表・体質改善指導家)

解説者のプロフィール

人見惠子(ひとみ・けいこ)
ミレット・スタイル代表・体質改善指導家。自身の肌トラブル改善のため、あらゆる調理法を研究し、食生活が不調を改善することを実感。2010年、代表取締役を務めた会社を譲り、本格的に体質改善指導家としての活動を開始。自身の体験をもとに、料理教室やセミナー等で指導を行う。

大量の肉食が体調不良の原因

私は約10年前から、「干しシイタケスープ」を愛飲しています。

干しシイタケに注目したきっかけは、マクロビオティック(思想家の桜沢如一氏が提唱した食養生法)を学ぶなかで、「干しシイタケには体内に蓄積した動物性たんぱく質を分解し、排出する働きがあり、動物性の食材や砂糖などのとり過ぎによる体への害を中和する」と知ったことです。

日本人の食生活は戦後、急速に欧米化し、肉類をたくさん食べるようになりました。

日本人1人あたりの肉類の年間消費量は、1960年度は5.2kgでしたが、2016年度は31.6kgと、半世紀あまりで、なんと6倍にも増えています。

しかし、日本人はもともと農耕民族で、米や野菜、豆類を中心とした食事をしてきました。動物性たんぱく質は魚介類が主体で、肉食の歴史はほとんどありません。

こうした長年の食習慣から、日本人は体質的に、肉類の消化・吸収はあまり得意ではないということが推測できます。

もともと肉食向きの体質ではないのに、肉類を急に大量に食べるようになったことが、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患の急増をはじめ、現代人のさまざまな体調不良を招いている一因ではないか、と私は考えています。

私が食事でたいせつにしているのは、体の中から美しくなることです。内臓の働きを整え、体内に溜まった老廃物を排出して体を内側からきれいにすることが、ダイエットや美肌、不調の改善につながり、最終的には病気になりにくい体質作りにつながると考えています。

その意味で、干しシイタケは、未消化の動物性たんぱく質など体内の老廃物の排出を促す、デトックスにうってつけの食材だったのです。

頭痛もイライラもなくなりパートもフルタイム可能に

私は料理教室の生徒さんたちにも、干しシイタケスープをとるように勧めています。

干しシイタケスープをとり始めた生徒さんからよく聞くのが、「イライラ感が消え、気持ちが穏やかになった」という感想です。

周囲から「瞬間湯沸かし器」と呼ばれるほどカッとなりやすかった人が、「最近は自分でも不思議なくらい、イライラしなくなりました」と報告してくれたこともあります。

「疲れにくくなった」「毎朝スッキリ目が覚めるようになった」「元気に動き回れるようになった」という声も、多くの生徒さんから聞きます。

ある生徒さんは、疲労感がなくなったおかげで、3時間のパート勤務を延長して、フルタイムで働けるようになりました。

そのほか、「生理のとき毎回出ていた頭痛がなくなった」「自然に体重が落ちてダイエットに成功した」「開いていた毛穴が目立たなくなり、肌がきれいになった」など、干しシイタケスープを実行した多くの人が、健康・美容面でプラスの効果を実感しています。

美肌効果については、私自身も実感しています

9年前よりも現在のほうが、あごのラインがスッキリして、肌にもきれいなツヤがある!

老廃物を排出すれば美肌になる!

私は月に1回、エステティシャンの生徒さんに肌のメンテナンスをしてもらっています。その際、その生徒さんから「惠子先生は食生活が整っているから、肌が柔らかでトラブルもなく、きれいですね」と、褒められるのです。

私にとっては自分の肌が当たり前ですが、その生徒さんいわく、私の年代だと肌がゴワゴワの人も多いそうです。

肌は内臓の状態を示す鏡」ともいわれ、体内の老廃物をきちんと排出して内臓をきれいに整えることが、美肌につながります。

また、体内に老廃物が溜まっていると、体のエネルギー代謝などの機能もうまく働かなくなるため、疲れやすくなります。

干しシイタケスープは体内の老廃物や毒素を排出してくれるので、肌も体も元気になるのです。

干しシイタケは、免疫力アップにつながるβグルカンや、疲労回復に役立つビタミンB1、カルシウムの吸収率を高めて骨や歯を丈夫にするビタミンDなどの栄養素を豊富に含んでいます。

中医学でも、干しシイタケは気(生命エネルギー)を補い、気や血の巡りをよくする作用のある重要な食材とされています。

干しシイタケスープは簡単に作れて、干しシイタケの栄養をまるごと手軽にとることができます。ですから、ぜひ毎日の食生活に取り入れていただきたいと思います。

なお、スープに使う干しシイタケですが、国産のものをお勧めします。少し高価になりますが、できれば菌床栽培ではなく原木栽培の干しシイタケを使うといいでしょう。

干しシイタケスープを飲む量は、1日1カップでじゅうぶんです。毎日飲み続ければ、3〜4カ月で体調や体のたしかな変化を実感していただけるでしょう。

ぜひデトックス効果や美肌効果など、健康効果の高い干しシイタケスープを飲んで、毎日を健康に、そして楽しく過ごしてください。

一晩戻した干しシイタケのだしが超美味!「干しシイタケスープ」の作り方

【材料】(2人分)
干しシイタケ4個を一晩戻しただし汁…800ml
戻した干しシイタケ…4個
本くず粉…大さじ2
しょうゆ…小さじ2
塩…小さじ1

【作り方】
戻した干しシイタケを薄切りにして、干しシイタケのだし汁といっしょに鍋に入れ、そこに本くず粉を入れる

本くず粉を混ぜてよく溶かしたら、中火にかける。沸騰したら弱火で3分煮る

しょうゆと塩を入れて味を調えて完成

残った干しシイタケスープは清潔な容器に移して冷蔵庫で保存し、1週間以内に飲み切る

干しシイタケスープ活用レシピ干しシイタケとゴボウの炒り豆腐

【 効能 】・骨粗鬆症の予防 ・便秘解消 ・高血圧の予防 ・糖尿病の予防

【材料】(2人分)
ゴボウ…4分の1本
戻した干しシイタケ…1枚
木綿豆腐…半丁
チリメンジャコ…大さじ2
干しシイタケのだし汁…100ml
しょうゆ…大さじ2
塩…少々
黒ゴマ…大さじ1

【作り方】
ゴボウをささがきにし、干しシイタケは薄切りにする。ゴボウは水にさらさない
木綿豆腐をちぎりながら鍋に入れ、干しシイタケ、ゴボウ、チリメンジャコの順に重ねる。そこにだし汁を入れ、蓋をして中火にかける
だし汁が沸騰したら弱火にして3分煮て、蓋を開ける
しょうゆと塩を加え、火を止める
器に盛りつけ黒ゴマを振りかけたら完成

干しシイタケスープ活用レシピ干しシイタケと厚揚げの炒め煮

【 効能 】・肥満予防 ・糖尿病の予防

【材料】(2人分)
戻した干しシイタケ…2枚
キュウリ…1本
厚揚げ…2枚
サラダ油…大さじ2分の1
ニンニク…2分の1かけ
干しシイタケのだし汁…100ml
しょうゆ…大さじ2分の1

【作り方】
戻した干しシイタケを千切りにする。キュウリは乱切り、厚揚げは短冊切り、ニンニクはみじん切りにする
熱していないフライパンにサラダ油とニンニクを加え、弱火にかける。ニンニクがきつね色になったら干しシイタケを加えて3分炒める
(2)にキュウリ、厚揚げを加えて1分炒め、干しシイタケのだし汁を加えて蓋をし、中火にして5分煮る
全体に火が通ったらしょうゆを少しずつ加え、完成

干しシイタケスープ活用レシピ干しシイタケとジャコの佃煮

【 効能 】・骨粗鬆症の予防 ・動脈硬化の予防

【材料】(2人分)
戻した干しシイタケ…3枚
チリメンジャコ…75g
干しシイタケのだし汁…50ml
しょうゆ…大さじ2
いりゴマ…小さじ1

【作り方】
戻した干しシイタケをみじん切りにする
厚手の鍋に(1)とチリメンジャコを重ねたあと、だし汁としょうゆを加え、蓋をして中火で煮る。沸騰したら弱火にしてさらに7分煮る
蓋を開け、いりゴマを加えて煮汁がなくなるまで煮付けて完成

この記事は『ゆほびか』2019年12月号に掲載されています。

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