8世代めとなるHERO8 Blackが登場。定評のある電子ブレ補正(GoProでは安定化機能という)とデジタルレンズ搭載で使い勝手がより向上した。さらに、HERO8 Blackに360度カメラが付いた「MAX」もすごい。アクションカメラの雄として進化し続けるGoPro。ビデオカメラ代わりとして日常的な映像を撮る人も増えてきており、今後の展開も楽しみだ。
解説者のプロフィール
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大浦タケシ(フォトグラファー)
宮崎県都城市生まれ。今やアクションカメラでは当たり前の電子ブレ補正。ここまで進化すると、静止画撮影でも本格的に用いられる日は近いように思えるのだが。
こんなカメラで撮ってみた!
GoPro HERO08 Black
揺れ動く車内でも、驚くほど安定して撮れる4Kアクションカメラ
実売価格例:5万5880円
2018年にHERO7を紹介したが、今年は8世代めとなるHERO8 Blackが登場した。定評のある電子ブレ補正(GoProでは安定化機能という)とデジタルレンズの搭載で、使い勝手はより向上している。電子ブレ補正については、小刻みなブレに加え、軽い衝撃などによる一瞬のカメラの動きもしっかり抑える。実写では、カメラを持って走り回ってみたり、揺れの大きい車や列車の中などで使用してみたりしたが、これまで以上に安定した動きの映像が得られることに驚かされた。
マウントが本体と一体化し、アクセサリーが取り付けやすくなった!
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●サイズ/幅66.3mm×高さ48.6mm×奥行き28.4mm
●重量/約124g(実測値)
8代めとなっても、正面から見た姿は、大きくは変わらない。ただし、ボディ保護用の枠であるフレームが廃止され、スッキリとした印象である。アクセサリーの装着ができるマウントは、カメラ本体に直付けされ、使わないときは折り畳むことができる。前面部のディスプレイは、撮影時間やバッテリーの状態など表示する。
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背面部のほとんどは、これまでと同じく液晶モニターが占める。電源ボタン(モード変更と共用)とシャッター以外は、すべて液晶モニターへのタッチ操作で行うのも同じだ。
視野角が変えられるデジタルレンズも、出来がいい。27ミリ相当の「狭角」、19~39ミリ相当で歪みなしの「リニア」、16~34ミリ相当の「広角」、16ミリ相当の「SuperView」から選べ、撮影意図などに応じて使い分けられる。撮影の前後1.5秒を90枚の静止画として記録するLiveBurst(ライブバースト)や、三つのマイクによる高音質なオーディオ記録なども備え、アクションカメラとして頼もしい一台だ。
■タイムラプス映像が驚くほど安定して記録できる
下の写真は電車に乗り、タイムラプスで撮影した映像から切り出したもの。ブレがないため、このように写真として切り出しても鑑賞に堪える。ほかにも、多彩な表現が楽しめる。
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迫力ある360度撮影が可能な「MAX」もチェック!
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●ボディサイズ:幅64ミリ×高さ69ミリ×奥行き25ミリ
●重量:約156グラム(実測値)
HERO8 Blackに360度カメラが付いた「MAX」(実売価格例:6万7100円)も併せて試した。前面と背面の両側に装着されたレンズにより、迫力ある360度映像が楽しめる。
■MAXなら360度画像の迫力が楽しめる
下の写真は、MAXで撮影した360度画像をパソコンで再生し、切り出したもの。MAXは、HERO8同様、強力な電子ブレ補正や、手がふさがっているときに便利な音声コマンド機能も備えている。
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まとめ
アクションカメラの雄として進化し続けるGoPro。ライバルは多いが、まだ本機を超えるものはない。ビデオカメラ代わりとして日常的な映像を撮る人も増えてきており、今後の展開も楽しみ。
Photo & Text/大浦タケシ