「マッスルスーツ Every」は装着者の筋力をサポートする役割があり、重い物を持ち上げる、運ぶという仕事に対して、疲労度軽減や腰痛予防の効果があるという。最大の特徴は、電気を使わず、空気圧を使っていること。軽量・コンパクトかつスムーズな作動、および低価格を実現した。

人工筋肉で腰の負担が激減!
重い物もラクラク持ち上げられる

●イノフィス
マッスルスーツ Every

画像: スーツというよりリュックサックのような大きさで、最大 25.5キログラム重の補助力 を発揮する。背部の人工筋肉は 空気圧 で作動するため、電気は不要。スーツの重量も、3.8キロと軽量である。

スーツというよりリュックサックのような大きさで、最大25.5キログラム重の補助力を発揮する。背部の人工筋肉は空気圧で作動するため、電気は不要。スーツの重量も、3.8キロと軽量である。

SF小説やアニメでおなじみのパワードスーツ。装着した人の筋力を倍加させる装置のことである。ロボット技術が発展する中で、なんと、一般消費者でも購入できる製品、「マッスルスーツ Every」が登場した。

マッスルスーツは、東京理科大学の小林宏教授が2014年に開発し、これまでは業務用として販売されていた。今回、リコーグループとの協業により量産化に成功し、Amazonや家電量販店で販売が可能となったわけだ。価格は、14万9600円である。

実際には、装着者の筋力を倍加するのではなく、筋力をサポートする役割があり、重い物を持ち上げる、運ぶという仕事に対して、疲労度軽減や腰痛予防の効果があるという。

装置自体は、肩と腰と腿をハーネスで固定するスタイルで、背中を覆うように腰までクッションのような部品が配置されている。このクッションのような部分が人工筋肉(アクチュエーター)である。

画像: ポンプで空気を入れて作動 クッションのように見えるのが人工筋肉。肩と腹部をハーネスで固定し、腿の前側にパッドが当たる構造。ポンプで空気を入れる。

ポンプで空気を入れて作動
クッションのように見えるのが人工筋肉。肩と腹部をハーネスで固定し、腿の前側にパッドが当たる構造。ポンプで空気を入れる。

画像: 人工筋肉のアシスト動作の仕組み 背中の人工筋肉は、肩と腿で体と固定され、腰の位置にある回転軸を中心に、体を伸ばす方向(持ち上げ側)に補助力を出す。

人工筋肉のアシスト動作の仕組み
背中の人工筋肉は、肩と腿で体と固定され、腰の位置にある回転軸を中心に、体を伸ばす方向(持ち上げ側)に補助力を出す。

最大の特徴は、電気を使わず、空気圧を使っていること。モーターなどを使ったアクチュエーターに比べて、軽量・コンパクトかつスムーズな作動、および低価格を実現。

人工筋肉は、装着時に付属のポンプで空気を入れることで作動。装着者の腰部分に回転軸があり、人工筋肉は、この回転軸を中心に肩と腿を背中側に引っ張るように作動する。

この力によって、床に近い位置にある重い物を持ち上げる際、腰にかかる負担を軽減してくれるというわけだ。すでに、農業・介護・流通といった力仕事の現場で導入、大活躍している。

電動アシスト自転車が当たり前の今、生身の人間のパワーアシストも、より身近になりそうだ。

画像: 人工筋肉で腰の負担が激減! 重い物もラクラク持ち上げられる

●解説/福多利夫
ホビーや家電、デジタルグッズが大好きで、その仕組みが気になっちゃうフリーライター。家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。

イラスト:中山昭(絵仕事 界屋)

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