多くの赤ちゃんが行う「指しゃぶり」。「手」を認識して口に入れる行為は、大事な成長過程である。しかし、一日中指しゃぶりをしている我が子の姿を見ると、いつまで続くのだろうか、クセにならないだろうか、歯並びが悪くなるのではないか、と親としての心配は尽きない。指が赤く腫れてしまい、治療のためにすぐにやめさせたい、という心配なママさんもいる。そこで、筆者が2人の子供で実践した「指しゃぶり対策」の体験談と、小児科で教わった対策グッズのつくり方を紹介する。

「育児に正解はない」

当時、母乳育児相談をしていた助産師さんに、指しゃぶりについて相談した。まず言われたことは、「育児に正解も不正解もない」ということ。指しゃぶりについても、やめさせるべき、やめさせなくていいと、意見は分かれる。いつまで続くかも個人差が大きいので、数か月でやめる子供もいれば、3歳4歳になってもやめられない子供もいる。こればかりは誰にもわからないので、結局「親がどうしたいか」の一言に尽きる。

画像: 指しゃぶりを無理にやめさせなくていいという意見も多い。

指しゃぶりを無理にやめさせなくていいという意見も多い。

指しゃぶり対策が必要なのは、主に以下2つのケースだ。

①爪の周りが化膿したり、赤く腫れたり(瘭疽・ひょうそ)している。または指に傷があり、治療や感染症予防をしなければならないケース

②親が「指しゃぶりをやめさせたい!」と強く思っている

筆者は、②のケース。ここで助産師さんから言われたことは、「やると決めたら徹底すること」。さっきは指しゃぶりNGだったが、今はママが忙しいからOKなど、親の意思が固まっていないと、子供が混乱してしまいかえって可哀そうだ。「ダメなものはダメ」と言える決意ができたら、取り組むことをすすめられた。

私の「指しゃぶり対策」体験談

ケース①:生後3か月(第一子)
⇒結果: テーピングで指しゃぶりをやめた!

【きっかけ】
寝ても起きても、同じ親指を吸っている。日中、おもちゃを握って遊べるようになる時期なのに、その機会を損失していると思った。夜中も、指を吸う「チュッチュッチュ」という音で、親が眠れない。また、指を吸っているということは、眠りが浅く、良質な睡眠がとれていないのではないか、と助産師さんに指摘された。

【方法】
おもちゃも握れないほど、まだ小さい手だったので、テーピングを巻いた。
<助産師さん直伝>
親指の上に人差し指を優しく折り込み、2本の指をまとめて、テーピングで固定した。

画像: テーピングはこまめに交換することが大事!

テーピングはこまめに交換することが大事!

※注意点※
指しゃぶりをしようとして、よだれで汚れるので、テーピングを1日数回は交換し、清潔を保つ。

【経過】
数日間、指が吸えずに夜中泣き出すが、母乳育児中だったので、おっぱいを飲ませると安心して寝た。1週間ほどたつと、夜中に指しゃぶりはしなくなった。
しかし日中は、テーピングがはずれると、すぐに指しゃぶりを開始。なかなかやめられなかったが、3週間ほどで、おもちゃをつかんだり、同じ指を吸うのではなく、拳全体を口に入れて遊んだり、指5本をまんべんなく使って口に入れて遊ぶようになったので、テーピングを巻くのをやめた。

<参考>
自着タイプのテーピング
テープどうしがくっつくので、肌に貼る必要がないため赤ちゃんの肌に負担が少ない、と助産師さんにこのタイプのものをすすめられた。

画像: 【指しゃぶり防止グッズの作り方】いつまで続く?たった3日でやめられた方法とは
ニチバン
くっつくバンテージ
▶25mm幅 4m巻き 1巻入り
▶ サイズ(外装):幅85×奥行30×高さ120(mm)
▶ 重ねて巻くだけで、圧迫・固定のできる自着性伸縮テーピングテープ

ケース②:生後6か月(第二子)
⇒結果:自作グッズで3日でやめた!

【きっかけ】
日に日に、指しゃぶりの時間が長くなり、おもちゃで遊ぶよりも指を吸っている時間が長く続くようになった。理学療法士さんに相談すると「最新の研究では歯並びへの影響はないようです」と言われた。しかし、子供が成長して出っ歯だった時に「あの時の指しゃぶりのせいかも」と思いたくなかった。

【方法】
ケース①と同様に、テーピングを巻いて1日過ごしたところ、小指の下あたりの手のひらの側面がかぶれて赤くなってしまったので、この子には適さない方法だと即中止した。

そこで、かかりつけの小児科に相談したところ、指しゃぶり対策グッズの作り方を教えてくれたので、制作。(作り方は下記)

画像: 指が口に届かないようにするための、指しゃぶり対策グッズ。簡単に作れる。

指が口に届かないようにするための、指しゃぶり対策グッズ。簡単に作れる。

【経過】
初日・2日目は、手が口まで届かないためにイライラした様子だった。ほぼ終日、一緒に遊んで指に気を向かせないようにした。3日目には、このグッズを外しても、指しゃぶりをほとんどしなくなっていた。

夜寝かしつけるときは、上の子と一緒に寝るので泣いてほしくない。そのため、寝付く時の指しゃぶりは、許容範囲内ということにして、指しゃぶり対策は終了。対策開始から3日で、指しゃぶりが気にならない頻度まで減った。

小児科で教わった「指しゃぶり対策グッズ」の作り方

【必要な材料】

・サランラップ
・カップ麺容器(年齢に応じて大きさを変える)
・はさみ
・カッター
・セロハンテープ
・包帯
・キッチンペーパー

画像: 材料は、家にあるものや、手に入りやすいものばかり。

材料は、家にあるものや、手に入りやすいものばかり。

〈手順①〉容器の底をカッターで切り抜く

画像: カッターでけがをしないよう慎重に切り抜こう。

カッターでけがをしないよう慎重に切り抜こう。

〈手順2〉容器のまわりをキッチンペーパーで覆う

画像1: 【必要な材料】

〈手順3〉キッチンペーパーの上からサランラップで覆う。

画像: 容器の底側が、赤ちゃんの顔側。容器の口側が赤ちゃんの指側になる。

容器の底側が、赤ちゃんの顔側。容器の口側が赤ちゃんの指側になる。

 

〈手順4〉包帯を30cmくらいに切り、容器の中を通して、赤ちゃんの胸周りをぐるっと一周させて結ぶ

〈手順5〉包帯を20cmくらいに切り、容器の中を通して、赤ちゃんの腕と、手順4の包帯に結んで、固定させる。

画像2: 【必要な材料】

〈完成〉
包帯に伸縮性があるので、赤ちゃんが窮屈そうだということはなく、行動に制限もほぼない。

画像: 容器のおかげで手が口にはいらない。子供は生後6か月。

容器のおかげで手が口にはいらない。子供は生後6か月。

まとめ

2人の子供のケースを紹介したが、冒頭にも書いた通り、育児に正解はない。
もしかしたら、指しゃぶりは一時的なもので、指しゃぶり対策をしなくても、同時期にやめていたのかもしれない。
もちろん、生後半年の赤ちゃんに、「指しゃぶりをやめさせる必要はない」という声も多くあるだろう。筆者としては、指しゃぶりに対する心配が、数日、数週間で解消されたことを振り返ると、2人の子供で実践して良かったと思う。

指を吸いすぎて赤くなってしまっている赤ちゃんに対しては、早めに悪化を防ぐ手立てを講じてあげたいものだ。このような家庭にあるもので作れる対策グッズを試してみてはいかがだろうか。

◆小嶋彩葉(フリーライター)
医療系広告代理店の勤務を経て、編集兼ライターとして独立。現在は、子育て・旅行・映画関連記事などを中心に執筆活動を行う。また、2児の母として、育児に奮闘中。

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