明るくない屋外でも手ブレを起こすことなく撮影できるシグマ「fp」を解説する。本機は、フルサイズの写りを軽快に楽しめるのがいちばんの強み。街歩きしながらのスナップなどには好適で、シャープな描写を生かして風景や山登りなどの撮影にも向いていると言える。
多彩なカラーモードやプロ仕様の動画機能も注目
ミラーレス
フルサイズ
シグマ
fp
●実売価格例:21万2630円(ボディ)
●サイズ・重量/幅112.6mm×高さ69.9mm×奥行き45.3mm・422g
レンズマウント | 有効画素数 |
---|---|
Lマウント | 2460万 |
AF測距点 | 最高感度 |
49点 | ISO 10万2400 |
最高連写速度 | 撮影可能枚数 |
18コマ/秒 | 280枚 |
小型・軽量ながらフルサイズならではの美しい階調再現や大きなボケが楽しめる
パッと見では、とてもフルサイズ機とは思えない小ささと軽さを実現したモデル。バッテリーとSDカードを含めたボディにキットレンズの45ミリを組み合わせても、わずか637グラムしかない。
外装はアルミ合金製で高級感、重厚感は十分。防塵・防滴性も備えているので、アウトドアユースにも強い。上面と背面の二つの電子ダイヤルで、操作性は良好。ボタン類のカスタマイズも柔軟だ。
半面、EVF(電子ビューファインダー)やボディ内手ブレ補正、高速な位相差AF、Wi-Fiなどの機能は省略。不便さもあるが、このサイズでフルサイズならではの美しい階調再現や大きなボケが楽しめるのだから痛快だ。
有効2460万画素のローパスフィルターレス撮像センサーは、キレのいい描写が持ち味。高感度に強いぶん、暗いシーンでは感度を上げて手ブレ補正がない弱点をカバーするといい。
また、アーティスティックな発色で人気の「ティール&オレンジ」など、多彩なカラーモードを持つほか、プロ仕様の動画機能も充実。趣味的なユーザーからプロ、ハイアマチュアまで幅広く楽しめる。
キット以外のレンズが総じて大きく重いのは泣きどころで、今後の充実に期待したい。
■明るくない屋外でも、手ブレを起こすことなく撮影ができた
■採点表
基本画質 | 高感度画質 |
---|---|
★★★★★ | ★★★★★ |
AF・連写 | ボディの作り |
★★★ | ★★★★ |
先進機能 | レンズラインアップ |
★★★★ | ★★★ |
■こんな人におすすめ!
フルサイズの写りを軽快に楽しめるのがいちばんの強み。街歩きしながらのスナップなどには好適だ。シャープな描写を生かして風景や山登りなどの撮影にも向く。
※価格は記事作成時のものです。
■解説/北村智史(カメラライター)