ドラム式洗濯機、スチーム掃除機、食洗機。この3つの共通点はお湯を使うところです。コロナ禍下では清潔・衛生が求められるのでこの3つの家電が注目されています。しかし、食洗機は今一つ普及が伸びません。その理由は日本のキッチン事情にあります。食洗機を置くことができなかった家庭でも導入のハードルをグンと下げたのがシロカの食洗機「SS-M151」です。
食洗機が便利なのに普及しない理由とは
お湯を使った方がいい家事は、いろいろあります。洗濯、掃除、食器洗い。特にコロナ禍下の今は、清潔、衛生が求められています。今までの延長線ではなく、どちらかと言うと、安心して生活するためにも新しい導入が必要です。そう考えると、お湯が使える洗濯機「ドラム式洗濯機」、お湯で皿を洗う「食洗機」、それに加えスチームで掃除する「スチーム掃除機」は、コロナ時代の御三家家電とも言うべきかも知れません。
先ほどあげた3つの家電の中で、普及していないのは、食洗機でしょう。これは日本のキッチンの狭さにも由来します。団地ができた時に、台所はシステムキッチンが入れられるのですが、その当時考えられていたのは、冷蔵庫と炊飯器。要するに、電子レンジは置き場がありませんし、コーヒーメーカーもそう、フードプロセッサーは収める場所どころか、使う場所すらありません。食洗機もそうですね。
食洗機の導入を阻む「設置」問題
それは今でも続いており、便利なのに収まりが悪いキッチン家電とも言えます。では、逆にどうすると使える可能性が出てくるのでしょうか? シロカの食洗機「SS-M151」で食洗機の設置をレポートしてみたいと思います。
食洗機の設置には3つの方法があります。1つ目はビルトイン。作り付けというやつです。最大の特徴は、サイズです。と言っても間口は、45cmもしくは60cmでなければ、システムキッチンに収納しにくいので、そのサイズですが、底が深い。システムキッチンの扉一つ分です。このため、食器もですが、フライパンなどを入れて洗うこともできます。これは実に楽で、食洗機を使い慣れた人は、ぜひこうありたいと思う家電です。
ではそれ以外の2つは何かというと、外付けで水供給を自動で行えるものと、外付けで水供給を自分で行うものです。前者は、水道をいじってもらい、水を供給できるようにしてもらうのですが、お金がかかるのと、使っている水道パーツによってはできない場合があります。
そうした時には、内部に水タンクを持つ外付けの食洗機が使われます。スィッチ一つでとはいきませんが、逆に排水さえできるなら、どこでも使えるメリットがあります。シロカ 食洗機「SS-M151」は、このタイプです。このタイプは水道と直結しても使えるので、一番汎用性が高いかもしれません。
シロカの食洗機「SS-M151」のメリット
水は、どの位必要なのか?
必要な水は約5L。上の口から流し込みます。私は、500mlの計量カップを使っています。理由は特にないのですが、10回以上は面倒くさいですし、大きいと設置の関係でちょっと使えないからです。そして手近で使えるのがこれだっただけです。
電源をオンにして、水を入れるとタンクが一杯になった時点で、「ピピピピピ」と音がします。つまり、どんなものでも水を注ぐことさえできれば良いということです。余分な水は排出されます。考えずに済むので、この「ピピピピピピ」結構便利です。
そうは言っても、毎回水の少なさにはびっくりします。シロカのアピールによると、通常の手洗いだと35Lだとか。1日1回で30L差。月当たり900L差。0.9立方メートル。1立方メートルの水道水は、呼び径によっても違うのですが、200円〜400円黒になるというわけです。
一番のメリットは「洗い上がり」の良さ
時短云々という前に、洗い上がりの白さにまずは感動します。白い部分がキュッキュッと鳴るコマーシャルが以前ありましたが、まぁ見事な白さです。
これは2つの理由があります。1つはお湯洗い。しかも人が洗うわけではないので、高温のお湯が使えます。汚れの落ち自体が違ってくるのです。
もう一つの理由は、専用洗剤であること。手洗いの場合は、人の肌を守るため、基本中性です。アルカリ性にすると汚れは落ちるのですが、それでは肌が、すごーく傷みます。ところが機械なので、そんな心配は不要です。
このため、実にピカピカになって出てきます。嬉しかったのは、普段遣いのガラスコップ。取れなかった汚れもきれいに取れて、嬉しい限り。
お湯で洗うときれいにもなるのですが、衛生的でもあります。高熱、アルカリ性と菌などのタンパク質を侵しますので、ダメージなどを与えることができます。
時短、時短とよく言いますが、このレベルに手洗いするとなったら、お湯も水もふんだんに使うことになるので、時間もお金もかかります。自分の普通よりいい仕事をしてくれるのですから、実に役立ちます。
メンテナンスはしっかり行おう
さて食洗機は、パイプなどを守るために、食事カスなどはしっかり取るためのフィルターを装備しています。ここにいろいろなものがトラップされます。このフィルター、掃除しないと臭います。そうりゃそうですよね。風通し悪く、高温、水分、栄養ありは、どうしてもばい菌が繁殖しやすいのですから。ここのメンテさえしっかりすれば問題ないと言えると思います。
まとめ
コロナ禍下で食洗機のメリットは大きい
この夏、世界はコロナ禍下。そんな時に感じるのが、「熱」のメリットです。そう、清潔から衛生へレベルを上げられるものはあげた方が良い、私はそう感じています。今、生活基盤はいろいろな意味で脆弱になっています。しかし家が衛生だと、かなり違います。
また、子どもの相手をする時間も増えます。
食洗機、試すなら今と思います。
そんな中、シロカは、調理器具、大皿などは無理ですが、他のものならさっさとキレイにしてくれます。そして、それは、排水は必要ですが、水道の有無を問いません。お金がない人でも、本体購入、次は水道設置とステップアップも可能です。
本体価格、5〜6万円(税抜)の家電ですが、おすすめ家電の一つです。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。