【台風への備え】防災グッズがもし品切れだったら…自作する方法は?100円均で手に入るおすすめアイテムはコレ

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ホームセンターなどで、防災グッズを買い揃えておくに越したことはありません。ただし、台風前日は、防災グッズが品切れになるなど、間に合わないこともあります。ここでは、そんな急場をしのぐための自作で台風に備える方法を紹介します。【解説】天野勢津子(防災士・イラストライター)

解説者のプロフィール

天野勢津子(あまの・せつこ)
兵庫県生まれ。阪神・淡路大震災で被災したイラストライター。分かりやすいイラストと文章を用いて、防災士として培った防災知識の普及に努める。著書の絵本『兵庫と東北つながってんねん』をホームページで公開中。https://amachakoubou.com/

いざというときに役立つ「自作防災」
ホームセンターなどで、防災グッズを買い揃えておくに越したことはありません。ただし、台風前日は、防災グッズが品切れになるなど、間に合わないこともあります。ここでは、そんな急場をしのぐための自作で台風に備える方法を紹介します。

飛散を防ぐ!「正しい窓ガラステープ」

窓ガラスの処置が台風対策の大きなカギ。飛散物でガラスが割れると、破片が部屋中に飛び散ってけがをすることも。あらかじめ、飛散防止フィルムをはっておくと心強いですが、緊急で時間がない場合は、養生テープと段ボールを使って対処しましょう。

用意するもの▶︎
養生テープ(なければガムテープ)、段ボール

内側の窓に養生テープを米印にはる
窓ガラスの大きさに合わせて段ボールを切る(段ボールが小さい場合は何枚かを使う)
窓の全体(室外側)の全体を覆うようにしてダンボールを当てて、養生テープではる
☆段ボールがなければ(1)だけでも可

長時間の停電で活躍「レジ袋ランタン」

懐中電灯だけでは、停電対策は不十分。長時間の停電では、部屋を広く照らす照明が必要になります。ランタンの準備が間に合わなかった場合は、懐中電灯で、簡易ランタンを作りましょう。

用意するもの▶︎
懐中電灯、白いレジ袋、コップ

懐中電灯を上向きでコップに入れる
白いレジ袋を懐中電灯にかぶせる
袋の持ち手を固結びする

断水時に心強い「新聞紙トイレ」

台風で水が止まると、非常用トイレを備蓄していても、数が足りなくなることもあります。これを知っておくと、そんなときに役立ちます。

用意するもの▶︎
ゴミ袋2枚(45L以上の大きさ)、新聞紙2~3枚

便座を上げて便器にゴミ袋をかぶせ、便座を下げて挟む
2枚目のゴミ袋を便座にかぶせる
新聞紙を細かく破いてクシャクシャにして、ポリ袋の内側に敷き詰める
使用後は上のゴミ袋を取り出し、空気を抜いて固く縛る
☆脱臭剤があれば使用後かけるとよい
☆新聞紙の代わりにオムツでもOK

汚水の逆流を防ぐ「ビニール袋水のう」

大雨で下水が逆流し、トイレや風呂場、洗濯機の排水口などから汚水が噴き出ることがあります。そんなときは、ビニール袋で作った水のうが役に立ちます。台風時は、屋外の暴風雨の音で逆流に気づかないことが多いので、早めに対処しておきましょう。

用意するもの▶︎
ゴミ袋(45L)

ゴミ袋に水を7割入れて固く縛る
便器の中に入れる

お値段以上に高性能「100円防災グッズ」

防災グッズを買いたいけれど、ホームセンターまで行けない、高いから買い揃える余裕がない……。
100円ショップならそんな悩みを解決できます。

「懐中電灯ランタン」

懐中電灯、ランタン、キーホルダーライトなど、緊急時に照明として使えるグッズが、100円ショップではいろいろ売られています。停電時、明かりはいくつあっても助かるもの。複数買っておきましょう。

「ホイッスル」

身動きが取れないときにも、助けを呼べる必須アイテム。常時必要なものです。枕元や防災袋はもちろん、かばんにも入れておきましょう。キーホルダーにしてもOK。

「携帯トイレ」

被災直後から困るのがトイレ。自宅避難の場合でも、水道が止まってトイレが使えなくなることを想定しておきましょう。安いので、10個以上買っておくと安心です。

「雨がっぱ」

本当は高機能の雨がっぱがあるとベストですが、お値段もそれなりに高いので、「そこまでお金をかけられない」という人は、100円ショップで雨がっぱをいくつか買って、防災袋に入れておくといいでしょう。ないよりはずっと安心です。

「歯磨きシート」

口内が不潔になると、感染症や誤嚥性肺炎のリスクが高まります。非常時だからこそ、口内を清潔に保つことが大切。災害時に、貴重な水がなくても使える歯磨きシートは必需品です。

100円ショップの魅力は、なんといっても価格と品揃えです。多数あったほうがいいグッズは、100円ショップで買うと安上がりです。また、ご紹介したものの他にもさまざまな商品があり、一通りの防災グッズが揃うのも魅力です。

ただし、100円以上の品があったり、品質的に「?」なものがあったりもしますから、購入の際はしっかりチェックしてください。

一方で、価格より品質重視で選んだ方がいいものもあります。私は、ランタンや防寒シートは登山用のものを購入しました。

選択基準は人によって異なりますが、上手に使い分けて「節約」と「安心」を両立させてください。

■この記事は『安心』2020年8月号に掲載されています。

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