この記事は、ムーミンが大好きな人、またはムーミンバレーパークに行ってみたい人に向けて書きました。ムーミンバレーパークに家族で行ってみた、をレポートします。ムーミンバレーパークは、ムーミンのファンはもちろん、そうでない人もムーミンがもっと好きになれる、と人気のスポットです。「家族のお出かけにお金をかけたくない」「ムーミンのこともそこまで知らない」というわが家も、ムーミンバレーパークに挑戦。ムーミンバレーパークがどんな場所だったかを、ご紹介いたします。
ムーミンバレーパークはどんな場所?
ムーミンバレーパークを和訳すると「ムーミン谷公園」、ムーミン谷をそっくりそのまま日本に持ってきたような、ムーミンの世界を体感できるテーマパークです。
ムーミンの第1作が発表されたのは1945年。フィンランド出身の作家トーベ・ヤンソンの手で誕生しました。舞台は「ムーミン谷」と呼ばれる架空の世界ですが、物語に登場する建物の色や家具は北欧らしさを思わせるカラフルな出で立ち。
キャラクターそのもののかわいさに目が行くムーミンですが、登場するおしゃれな世界観や雰囲気は、ファッションやインテリア雑貨など幅広いジャンルで活かされています。
そんなムーミンの世界をそっくり模したムーミンバレーパークは、どこを見てもおしゃれでかわいくて、インスタ映えも抜群。ムーミンファンもそうでない人も、ワクワクできる場所です。
ムーミンバレーパークへのアクセス・料金
ムーミンバレーパークは、埼玉県飯能市のショッピング施設「メッツァ」内にあります。
ナビなら「宮沢湖入口」と入力すると、メッツァ入り口を指してくれます。
くわしい住所や料金については、下記を参考にしてください。
【1DAYパス】
・大人(中学生以上)4,200円
・こども(4歳以上小学生以下)2,300円
【入園チケット】
・大人(中学生以上)2,500円
・こども(4歳以上小学生以下)1,500円
【駐車場料金】
・平日:無料
・土日祝:最大1,500円(500円/時間)
【住所】
・埼玉県飯能市宮沢327-6
ムーミンバレーパークは親子連れでも楽しめる
8月の某日、わが家は家族4人でムーミンバレーパークに行ってみました。
男3人、女1人のわが家の中でムーミンに関心があるのは私のみ。それも大ファンというほどではなく「ムーミンが北欧出身だから好き(北欧雑貨が好き)」というレベルです。
そのため、ワンデーパスではなくとりあえず入園チケットでどんなものなのか、試してみました。
結果、にわかファンでも想像以上に楽しめる場所だったため、記事にしてお伝えします。
季節によるイベントが開催される
自宅から車に乗って1時間弱、平日に行ったためほとんどガラガラのメッツに到着しました。
車を降りてちょっと歩くと、傘の道がお出迎え。
わが家が行った8月は梅雨のイベントである「ムーミン谷とアンブレラ」が開催中でした。
ホームページを見ると現在は違う内容になっていることから、ムーミンバレーパークでは季節に応じたイベントが開催されていることがわかります。
傘が日差しを遮ってくれる、心地よい道を進みながら入場ゲートを目指します。
入場ゲートまでの道のりも楽しい!
入場ゲートまでの道は長く感じます。
というのも、目的地までに目移りするシーンがたくさんあるためです。
ムーミンに直接関係があるのかは不明ですが、入場までにはこんな絶景スポットに出会えます。
ここ「ノルディックエリア」は近くにスターバックスもあり、コーヒー片手に景色を眺めてのんびりできる場所です。
さらに進むとワークショップもあり、ついつい寄り道。木のパズルや北欧の定番アイテム「ダーラナホース」はじめとする、木工小物を手作りできます。
8歳の息子は、「夏休みの自由研究にする」とムーミンの世界観溢れるカヌーを作りました。
小物として使用できるアイテムにもムーミンを模したものがあり、入場前からムーミンの世界観に触れられます。
入場ゲートに到着
途中でかき氷を食べながら、入場ゲートに到着。入園チケットを購入します。入園チケットでは入れるアトラクションが限定されています。
入ってすぐに出会えるのは、水遊び小屋。ここにはムーミンの水着や浮き輪なんかも置かれています。まわりは水辺のみ、とても見晴らしの良い場所です。
水遊び小屋を超えると、「ムーミン谷エリア」が見えてきます。
ここ「ムーミン谷エリア」は、ムーミンバレーパークのメインエリアです。
まるで絵本の世界のような、メルヘンで美しい場所。広場の真ん中には小さな小川も流れています。
体感展示・ジオラマが圧巻の「コケムスエリア」
まずは、ムーミンバレーパークの中心地ともいえる「コケムスエリア」へ。
コケムスエリアは3階建、体感型の展示やショップ、レストランが併設されています。
また、ムーミンの世界観や主要ストーリーを知ることもできるので、ムーミンをよく知らない人はまずはコケムスエリアへ行って予習をするのがおすすめです。
入ってすぐ3Fへ向かいました。真っ暗な森の中に迷い込んだような世界観に、4歳の息子はびくびくおどおど。もちろん怖いことは何もありません。
ムーミンの原画であるモノクロの世界を模して作られており、最初のうちは白や黒といった暗めの色が織りなすフロアも、奥に進むにつれて色が増えていきます。
道中ではスナフキンに遭遇。一緒に焚き火で温まりました。
小舟の置いてある川は、インタラクティブ映像システムを採用。踏むと水面ができ、子供たちは大喜びです。
触れるものすべてを凍らせてしまう孤独な魔物「モラン」のエリアでは、本来なら設置されたボタンを押すと、地面にお花が咲く仕様のようです。しかしコロナでボタンはタッチ禁止に……。
ムーミン一家と写真を撮れるエリアもあります。ちょうど子供の背丈くらいの大きさで、家族連れに喜ばれそうです。
さらに奥に進むと、今度は立体絵本の世界へ。ここではムーミンたちの普段はあまり見られないユニークな表情に、観客の笑い声が聞こえてきます。
絵本の世界を抜けて2Fへ降りると、壮大なジオラマが展示されていました。
このジオラマ、とにかく大きいのにひとつひとつが細かくて圧巻です。
そのほかにも、ムーミンの哲学を感じるような展示場や、作者のトーベ・ヤンソンが夏の間過ごしたという島の小屋を再現したシアターなどがあります。
1Fの「ムーミン谷の売店」では数々のムーミングッズが販売されています。「ムーミン谷の食堂」では、ムーミンの世界観を食べ物で表現しています。
楽しいお話が聞ける「エンマの劇場」
ムーミン谷エリアの入り口付近にある「エンマの劇場」では、着ぐるみムーミンの劇が開催されます。コロナ対策もしっかりしており、観客同士が密集している箇所にはスタッフが声をかけていました。
ムーミンやミィの動きがとてもかわいらしく自然で、ムーミンは実在していたのでは……と錯覚してしまいそうです。
この時やっていたお話は、顔をなくしたニンニのストーリー。
このストーリーを知らなかった子供たちも、「あ!ニンニってあそこのコケムスエリアで見た」と楽しむことができました。
ムーミン一家の家の1階までを探訪
ムーミン谷にはムーミンの家もあります。入りたかったのですがコロナのため入場制限をしており、当日は入れずじまい……。
地下から3Fまであり、入園チケットでも地下と1階なら探検できます。
ムーミンの物語でおなじみのアイテムがたくさん設置されているので、ムーミンファンはぜひ行ってほしいスポットです。
子供が1番はしゃぐのはここ「ヘムレンさんの遊園地」
ムーミン谷エリアを抜けると「おさびし山エリア」へ到着します。
ここには「ヘムレンさんの遊園地」があり、子供たちが1番はしゃいだ場所でした。
歪んだ木のアスレチック、足こぎメリーゴラウンド、長い滑り台などが置いてあります。
メリーゴラウンド付近にスタッフがひとり常駐してくれているため、大人はベンチに座ってちょっと休憩できるのも嬉しいポイントです。
遊園地の先にはスナフキンのテントがあり、運が良ければスナフキンがいるようです。
付近には灯台(登れはしないけど壁にムーミンママの描いた絵がある)と、「頂上付近を眺めていると何か起こるかもしれない」天文台があります。
園内では無料で楽しめるしかけがたくさん
ムーミンファンが喜ぶ小ネタが豊富
「コケムスエリア」には隠れムーミンがいました。
もしかしたら、コケムスエリア以外にも隠れているのかもしれません。ゲーム感覚で探してみるのも良いですね。
「ストーリーの扉」は子供も大人も足を止める場所
随所にある「ストーリーの扉」では、ムーミンのお話を楽しめます。大人も子供もつい足を止めて眺めてしまい、パークを回る時間配分が狂う原因でもあります。
とはいえムーミンパークを髄まで楽しみたい方は、ぜひすべてを見て回ってみてくださいね!
アーケードゲームで商品ゲット!
ムーミンバレーパークにはアーケードゲームエリアがあり、500円で賞品をかけてゲームができます。
わが家がチャレンジしたのは、ピンボールゲーム。ボールをはじいて穴に入れ、入った穴の位置がビンゴになれば賞品ゲットです。4歳の息子がビンゴになりニョロニョロのぬいぐるみを手に入れられたので、難易度はそこまで難しくないと思います。
ちなみに失敗しても参加賞がもらえます。8歳の長男はビンゴにならなかったため、ムーミンのピンバッジをもらいました。
園内中に配布されている「ストーリーガイド」
園内にはいたるところに「ストーリーガイド」というパンフレットが置かれています。各アトラクション近くに設置してあり、アトラクションの説明がわかりやすく書かれたものです。
じつはこのストーリーガイド、裏面が繋がっています。
全部集めるとムーミンバレーパークの地図のイラストができあがるようです。
わが家は見過ごしがあった様子……次回の楽しみができました。
パークでの楽しさはもちろん、家に帰ってからもこんなふうにワクワクできる仕掛けに、すっかり親も子供たちもムーミンバレーパークのファンになってしまいました。
まとめ
ワンデーパスを買うと、ここでご紹介した施設以外にも下記が楽しめます。
・体感型シアターの「海のオーケストラ号」
・参加型シアターの「リトルミイのプレイスポット」
・ムーミンの世界観にどっぷり浸かれる「ムーミン屋敷」の2~3階
・大自然を空中から楽しめる「飛行おにのジップラインアドベンチャー」
・キャラクターと記念写真が撮れる「写真スタジオ」
しかしムーミン初心者であれば、入園チケットだけでも充分楽しめる内容です。ぜひ家族で、美しい景色やかわいいムーミンの世界観に触れてみてください。