【残存率とは】家電の寿命の目安は?壊れる前に買い替えるメリットは?

知識

買い替えられずに家庭に残っている家電の割合を『残存率』という。家電製品協会が発表した『内閣府 消費動向調査 データによる家電製品使用年数調査報告書』という資料をご存知だろうか。家電が購入されてから買い替えられるまでの年数を1年ごとに調べたデータがあり、何年後に何%が残っているかがわかる。

各種家電製品の寿命は? 壊れるまで使っていい?

読者からの質問

ウチは家電製品を「壊れるまで使う」タイプなので、「動くのに買い替える」ということはしません。でも、実際は、それぞれ(テレビ、エアコン、冷蔵庫など)、何年が限界でしょうか? また、限界まで使うことのデメリットはありますか?(Y.Kさん 山口県 50歳)

編集部:

この質問は、フリーライターの福多利夫さんに聞いてみましょう。家電の寿命って、どのくらいなんでしょうか。

専門家の回答

専門家:

「調べてみると、家電製品協会が発表した『内閣府 消費動向調査 データによる家電製品使用年数調査報告書』という資料がありました。この中に、家電が購入されてから買い替えられるまでの年数を1年ごとに調べたデータがあります。買い替えられずに家庭に残っている割合を『残存率』として、何年後に何%が残っているかがわかります。

残存率が50%以下になる年数と10%以下になる年数を抜き出してみると、冷蔵庫は、残存率50%以下になるのが11年、10%以下になるのが20年。洗濯機は、残存率50%以下になるのが10年、10%以下になるのが18年。掃除機は、残存率50%以下になるのが7年、10%以下になるのが16年。エアコンは、残存率50%以下になるのが13年、10%以下になるのが21年。テレビは、残存率50%以下になるのが9年、10%以下になるのが15年となっています。

残存率50%の時期に買い替えている人は、ほとんどの人が壊れる前に買い替えていると考えられるでしょう。一方、残存率10%の時期に買い替えている人は、大切に使っていて壊れたから買い替えた人が多いと思えます。個人的な感想としては、だいたいこんなものだろうなという範囲に収まっています。まあ、10年は使えるのが当たり前、それより前に壊れたらハズレを引いたとなるでしょうか」

編集部:

壊れる前に買い替えるメリットはあるでしょうか?

専門家:

「新型は消費電力が低いから電気代が得という考え方がありますが、近年の家電だと、電気代の差額が購入金額を超えるには何年もかかるので、今やメリットとはいい切れないですね。それより、壊れてから買うと、納品までの期間、その家電が使えないという大きなデメリットがあります。

また、買う機種を慌てて決めるので、じっくり検討する暇がなく、妥協した選択になりがちというデメリットもあります。壊れる寸前に、じっくり検討して買い替えられれば理想的ですね」

編集部:

大切に長く使い続けるのもエコの一つの方法ですね。

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