【ソニーWH-1000XM4レビュー】ノイキャン機能の効果は?音質は?

ヘッドホン

ソニー「WH-1000XM4」(実売価格例:4万4000円)のノイズキャンセル機能の進化はかなりのもので、自然な静けさには驚かされる。移動中でも、常に最適な効果が得られるのも便利だ。 デザインは前作を踏襲しつつ、イヤパッドの形状などが変更され、装着感が向上した。

今回のテストアイテムはこちらソニー 「WH-1000XM4」

実売価格例:4万4000円

●プロフィール
ノイズキャンセル機能を備えた、オーバーヘッド型ワイヤレスヘッドホンの第4世代。ノイズキャンセル機能がさらに進化したほか、AI技術を盛り込んだアップスケーリング機能「DSEE Extreme」なども採用した。

デザインは前作を踏襲しているが、パーツの継ぎ目を狭くするなどの改善が行われている。イヤパッドの形状も変更され、装着感が向上した。

SPEC
●型式/密閉、ダイナミック●ドライバー/40mmドーム型●再生周波数帯域/4〜4万Hz●Bluetooth/ver.5.0●対応コーデック/SBC、AAC、LDAC●電池持続時間(連続音声再生時間)/最大30時間(NCオン時)●充電時間/約3時間(フル充電)●電源/内蔵充電式リチウムイオン電池●重量/254g

折り畳んでコンパクトに収納できる

折り畳んで収納することができるので、外出時でも携帯しやすい。専用のハードケースで充電ケーブルなどもまとめて持ち運べる。

環境に合わせてノイズキャンセルを最適化

本機は、独自の「ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」と、最新のブルートゥース用ICの連係により、ノイズキャンセル機能がさらに進化。音楽信号と周囲の騒音、ハウジング内の音響を毎秒7
00回以上解析することで、リアルタイムでノイズキャンセル処理を行うことが可能になった。

また、ユーザーの装着状態や使用環境に合わせてノイズキャンセル機能を最適化する「NCオプティマイザー」が、その効果をさらに高めている。

実際に試してみると、ノイズキャンセル効果の高いモデルにありがちな、強制的に耳をふさぐような不自然さがなく、心地いい静けさだ。ノイズキャンセル機能の最適化を行うと、違和感はさらに少なくなる。

ノイズキャンセルのリアルタイム処理は、”移動中”や”電車内”といった場所の変化に追従する。さらに、専用アプリ「Headphones Connect(ヘッドホン コネクト)」と連係し、会社や学校など、よく行く場所を登録することで、それぞれに合わせた設定への切り替えも可能になっている。

外音取り込み量などをカスタマイズ

専用アプリの「Headphones Connect」で、ノイズキャンセルのオン/オフや外音取り込み量のカスタマイズが可能。音質調整もできる。

このほか、発話したと同時に音楽再生を一時停止し、外音取り込みモードに切り替える「スピーク・トゥ・チャット」機能など、便利な機能も豊富に盛り込んでいる。

弱音や音の余韻まできめ細かく再現する

音質は、従来機と同様、自然な感触の音色を継承している。優秀なノイズキャンセル機能の効果も手伝い、弱音や音の余韻まできめ細かく再現する。粒立ちがよく、厚みのある音で、ボーカルも表情豊かに聴ける。

感心したのは、音場の広がりが増し、広々とした空間が得られること。装着感も良好なので、ヘッドホンをしていることを忘れるような、とても自然な感覚が得られる。

おすすめ度…A⁺

不自然さのない、心地いい静けさ。装着感もよく、音場の広がりも増した

ココが〇

ノイズキャンセル機能の進化はかなりのもので、自然な静けさには驚かされる。移動中でも、常に最適な効果が得られるのも便利だ。

ココが✖️

実用上不便を感じるほどではないが、バッテリー寿命はもっと長くなってほしい。旅行先などでの充電回数が減り、使いやすくなるはずだ。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
解説/鳥居一豊(AVライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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