プチDIYとして人気のステンシルのやり方をご紹介します。ステンシルはシートさえあれば、オリジナルのデザインを好きなものに転写できます。難しい技術は必要なく、小学生や未就学児のお子さんでも楽しめるほど簡単です。ステンシルで作り出せるオリジナルアイテムの幅は広く、小物やインテリアはもちろん、車や外壁にステンシルをする人もいます。ステンシルの基本のやり方をマスターして、身近なものをオリジナルデザインに変化させてみませんか。
ステンシルとは?
ステンシルとは、デザインがくりぬかれたシートの上から塗料を塗って、デザイン画を紙や木材に転写する技法です。ステンシルシートを組み合わせたり自作したりすることで、完全にオリジナルのデザインを作れます。
また、ステンシルは素材と塗料の組み合わせによっては、どこにでも転写できます。たとえば、布用塗料でステンシルをしてオリジナルTシャツを作ったり、車用の塗料で車体にロゴをステンシルしたり。
材料費のコスパも良くお子さんでもできるほど簡単なプチDIYなため、幅広い世代に人気です。
ステンシルの基本のやり方
ネットではおしゃれなステンシル作家たちの作品が多く掲載されています。眺めていると、自分でもステンシルにチャレンジをしてみたくなるかもしれませんね。
ステンシルはステンシルシートさえあれば、すぐに始められますよ。
ステンシルに必要な材料
まず、ステンシルに必要な基本の材料がこちらです。
- ステンシルシート
- 絵の具
- スポンジ
画像では絵の具はアクリル絵の具ですが、紙や木材に塗布をするなら水彩絵の具でもOKです。絵の具がなければ、クレヨンやペンでも大丈夫!転写するものに塗料さえのれば、何でも構いません。
スポンジもなければ、指やキッチンペーパーを丸めたものでもOK!スポンジやはけでは出せない風合いが光りますよ。ステンシルシートだって、なければクリアファイルをお好みのかたちでくり抜けば問題ありません。
ステンシルは転写さえできれば良いので、「絶対にこれでなくてはダメ」というルールはないため、まずは手近なものを使って気軽にチャレンジしてみてくださいね。
基本!木材ステンシルのやり方
さっそく木材にステンシルをしてみましょう。
ステンシルシートを木材に貼り付けます。セロハンテープを使って、シートと木材の間に空気が入らないようにしましょう。
こちらのステンシルシートは、以前、私が自作したものです。フリー画像をプリントして、A4クリアファイルに移してカッターでくり抜きました。
そして、絵の具を何色にしようか迷います……。
「3色しかないのに、何を迷うの?」と思うでしょうか。ステンシルでの色決めの際、絵の具を混ぜて好みの色を作り出すのも楽しさのひとつです。つまり元の色は3色でも、選択肢は無限大!
悩んだ結果、今回は新しく買った青がとてもきれいな色だったため、このまま使うことにしました。スポンジに少量の絵の具をつけて、シートの上からぽんぽんと叩いていきます。
このときスポンジに絵の具をつけすぎてしまうと、シートの下まで絵の具が伸びてしまいます。かならず絵の具をスポンジに馴染ませた状態で、たたいていきましょう。
象が1頭だと少し寂しく感じたので、横に2頭仲間入りさせました。
ちょっぴり絵の具が伸びてしまうという失敗してしまいましたが、それも「味」ということで!ポップでアジアンな小物入れの完成です。
ステンシルはシートを使いまわせるため、同じデザインをいくつも作れます。この象のシートもまたどこかで使えるかもしれないため、取っておくことにしました。
木材以外にステンシルする方法
木材以外も、何かステンシルできそうなものは……と家の中をウロウロ。そこで、使っていない、面白みにかける植木鉢を発見しました。
素材はプラスチックでできており、おそらく100均で購入したものです。
チープな印象が漂っているため、ステンシルでデザインを変えてみましょう。
植木鉢本体を色変え
植木鉢本体の色は、薄いベージュです。インテリアと合わせやすい色ではあるのですが、よくある色です。そこで、絵の具を全体に塗って色変えをしてみることに。
アクリル絵の具の黒と白を混ぜて、グレーに変えていきます。
黒が随分浮いていますが、スポンジでならすので問題ありません。
黒が馴染んで、いい感じのまだら感ができました。見た目のプラスチック感も消え、セメントにも見える色合いです。
カーブのステンシルは難しい
セメント風の無地の植木鉢も良いのですが、ステンシルでさらにオリジナリティを加えます。植木鉢のような曲線のあるものに対してステンシルをするのは、ちょっとテクニックが必要です。
カーブ部分でどうしてもシートが浮いてしまうため、指でシートをしっかりとおさえながらポンポンとスポンジを叩いていきます。
「0」と「2」をステンシルして、男前な植木鉢の完成です!
「02ということは01がどこかにあるの?」と見た人に思わせる、印象的なインテリアになりました。ちなみに01はどこにもありません(笑)。
モノトーンインテリアとの相性もよく、クールな仕上がりです。ステンシル単体でも良いですが、このように本体の色もステンシルのカラーやデザインに合わせて変えると、さらにおしゃれに仕上がります。手間がかかる分、できあがった品にさらなる愛着が湧きますよ。
まとめ
ステンシルに難しい技術はほとんど必要ありません。ただひたすらに無心に、ぽんぽんと絵の具を叩いて塗れば基本はOKです。
「凝ったデザインにチャレンジしてみたい」「グラデーションを試してみたい」「横並びの文字をきちんときれいに揃えたい」といった本格的な技術も、基本を繰り返すうちに上手になっていきます。
まずは身近なアイテムからチャレンジして、オリジナルの作品を増やしていきましょう!