Davinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルヴ)というフリーソフトを使い、はじめての動画編集にチャレンジしてみました。子どもたちに大人気のYouTube。YouTuberごっこをするお子さんがいる家庭も、多いのではないでしょうか。家で撮ったなにげない動画をYouTube風に編集してあげたら、子供たちはきっと大はしゃぎするはず。そこで簡単にYouTubeっぽい動画ができあがる編集ソフトに出会ったため、活用してみました。
初心者でも使える!無料の動画編集ソフト
YouTube風動画を作って子供を喜ばせたい
TiktokやYouTube、素人でも動画編集に触れる機会の多い時代です。そのため、プロの動画編集者のように上手にできていないのが当たり前。ホームビデオ的な動画も、YouTubeではちらほら見かけます。
わが家にもYouTube大好き息子が2人います。たまにYouTubeごっこと称して、カメラの前で「はいみなさんこんにちわ〜!〇〇チャンネルの〇〇と〜」「▲▲です!」といったふうに遊んでいます。もし、本物のYouTube風動画を撮ったら、どれだけ喜んでくれるのか……。簡単に動画編集ができる方法はないか調べてみたところ、「Davinci Resolve」というソフトを目にしました。
Davinci Resolveとは?
DaVinci Resolveとは、無料で動画編集ができるソフトです。動画編集者の中ではおなじみなソフトのようで、無料でできる範囲を超えている機能性が評判を呼んでいます。素人でも直感的に扱えるため、編集が苦労せずできると噂のDavinci Resolve。動画編集初心者の私にはまさにうってつけです。
ちなみに、Davinci Resolve有料版は3万5,980円(税抜)の買い切り。有料版は無料版より映像がきれいに編集できたり使える技術が増えたりします。しかし初心者であれば無料版で問題なさそうです。
Davinci Resolveの使い方
動画編集をやってみよう!
さっそくDavinci Resolveを使って動画編集をやってみましょう!
まずはダウンロード
Davinci Resolveのダウンロードは、公式サイトからおこないます。トップページの「今すぐダウンロード」ボタンを押すと、ポップアップが開きます。
右側の「studio」がついているほうは有料版なため、左側を選択しましょう。2021年5月末現在の時点では、Davinci Resolve17が最新バージョンです。
インターネットにあるDavinci Resolveの説明ページは16が多いようだったので、私は旧バージョンの16をあえて選択しました。しかし17でも仕様はほとんど変わらないようです。手順に従って、ダウンロードとインストールを済ませてしまいましょう。
日本語化をしよう
ソフトがダウンロードされて起動したら、まずは日本語化です。ソフトの上部メニューバーにある、「Davinci Resolve」をクリックし、「Preferences」と書かれた部分をクリックしましょう。
すると「Media storage」という画面が開きます。上部の「User」をクリック。
左側の項目が「UI Settings」になっているのを確認して、「Language」を選択し、日本語を選んでください。
画面右下の「Save」を押してソフトを再起動すれば、日本語化されています。
編集したい動画・画像を選んでアップロードする
日本語化が済んだら動画編集に入りましょう。画面左上の「メディアプールにクリップがありません」とデカデカと表示されている部分で、右クリックを押します。
「メディアの読み込み」でパソコンに保存されている動画・画像を読み込みましょう。
メディアプールに動画が追加されたら、いよいよ編集作業です。画面下のバーみたいな部分を、「エディット」に変更しましょう。
左側の動画を右クリックで掴んで、右下のタイムラインに入れれば、編集可能です。
青いバーが動画を、緑のバーが音声を表しています。たとえば緑のバーをすべて消去すれば、音声のない動画になります。
YouTube風な動画編集にチャレンジ
動画の分割で自然な編集ができる
続いて動画を分割してみます。タイムライン上部の太鼓のようなマーク、「ブレード」をクリックしましょう。
そして動画を再生して、切りたい位置を見つけたらそこで一時停止。クリックすると、動画を切ることができます。
カットした動画を別の部分に移動させたいときは、左クリックで選択して移動させるだけです。切った後、空白を入れたい場合は後半部分の動画を右クリックで掴んで右にスライドさせればOK。
逆に空白をなくしたいときは、空白部分を選択して右クリック→「リップル削除」を選択します。
青いラインも緑のラインも左クリックで掴んで移動をさせられるため、分割と移動、空白削除を繰り返すだけで、不要部分を削除した動画が完成します。
BGMを入れると感動的に!
下の緑色のバーは音声部分です。最初は動画の音声が入っているだけですが、別音声を入れることも可能です。元の動画の音を消して音声だけを入れてもよし、元動画の上から別の音声を入れることもできます。ちなみに音声はフリー音声のダウンロードサイトがたくさんあるので、活用がおすすめです。
動画と同じように、メディアプールで「メディアの読み込み」を行い、音楽ファイルを選択します。メディアプールに音楽ファイルが表示されたら、左クリックで掴んでタイムライン上に引っ張っていくだけ。
画像は効果音を入れてみたため、上記のように部分的に入っています。ちなみに、入れる場所は、すでにある緑棒の下だとビデオの音声とかぶって入ります。今ある緑棒のところに挿入すれば、ビデオ音声を遮って音が入ります。
おバカな動画も素敵なBGMを入れると、尊いものののように思えてくるから不思議です。
テキストを入れてさらにテレビっぽく
よくテレビで出演者が喋ったことをテキスト表示しているのを見かけます。テキストのテロップが入ると、途端に映像らしさが増すのでおすすめです。
テキストの入れ方は、上部の「エフェクト」を選択後、右下に開くツールBOXから「タイトル」→「テキスト」を選択します。
その後、テキストを左クリックで掴み、タイムラインの映像(青いバー)の上に挿入。ベージュのバーが追加されるため、それをクリックします。すると右上にテキストの編集画面が現れるので、文字入れや装飾を行いましょう。
完成すると、こんな風に動画に文字が入ります。
文字の大きさやフォント、位置をテキストの編集画面で操作可能です。下部に入れれば、テレビでよく見かけるテロップが完成します。
Davinci Resolveの活用方法
以上が、Davinci Resolveの基本的な使い方です。簡単な動画編集なら、動画・音声・文字テロップの3つを操作するだけで完成します。
Davinci Resolveで作った動画は、いろいろな使い道がありそうです。たとえば、家族で眺めるホームビデオとしても良いし、友人の誕生日やお祝い事としてプレゼントするのも良さそう。お子さんのイベント時のビデオも動画編集をすれば余分な部分がカットされて、見やすいですね。
わが家のようにYouTubeにアップをせずとも、YouTube風動画を作って見せるだけで大はしゃぎをするケースもあります。お友達に見せるのはもちろん、お友達も一緒に撮影し編集して親御さんに送ってあげると、とても喜ばれます。
おうち時間を退屈に過ごす子供は、YouTubeで時間を消費することが多いです。しかし、見るだけでなく作る側に回ることで創造力を刺激し、これまでとは違ったYouTubeの楽しみ方ができます。
まとめ
Davinci Resolveを使って初めて動画編集をおこないましたが、想像以上に簡単にできて驚いています。もちろんプロほど上手に仕上げることはできませんが、身内で見る分には充分なクオリティです。外出ができない日々なため、写真や映像を撮る機会はめっきり減りましたが、こうして家の中のなにげない日常を撮り溜めて、おうち時間の思い出を残すのも良いと思います。
ぜひ、動画編集未経験のかたはチャレンジしてみてくださいね。