今回は、バッファローのnasne(ナスネ)™を使って、iPhoneでテレビ視聴を試してみた。もともとはプレイステーション用の3波対応テレビチューナー内蔵HDDユニット。かつてソニーが販売していたものを、バッファローが継承。2TバイトHDDを搭載し、6TバイトまでのUSB HDDを増設できる。
今回のテストアイテムはこちらバッファロー「nasne」
実売価格例:2万9800円
●プロフィール
もともとはプレイステーション用の3波対応テレビチューナー内蔵HDDユニット。かつてソニーが販売していたものを、バッファローが継承した。2TバイトHDDを搭載し、6TバイトまでのUSB HDDを増設できる。
SPEC
●内蔵HDD/2TB●内蔵チューナー/地上、BS、110度CS●接続端子/LAN(1000BASE-T、100BASE-TX)、アンテナ入出力、外付けHDD端子(USB2.0 最大6TB)●対応ハードウエア/スマートフォン、タブレット、Windows PC、PlayStation 4●サイズ/幅44.5mm×高さ135mm×奥行き187mm
スマホやパソコンでテレビが見られる
プレステ用として知られる製品だが、本機はスマホやWindowsパソコンでもテレビや動画を楽しむことが可能。今回は、iPhoneでテレビ視聴を試してみた。
まずは設置だが、本機にはWi-Fi機能がないので、自宅のWi-FiルーターとLANケーブルでの有線接続が必須。スマホやパソコンとは、Wi-Fiルーター経由での通信となる。あとは、テレビアンテナケーブルとAC電源を接続するだけなので、難しいことはない。
■Wi-Fiには非対応。ネット 接続はLANケーブルで
本体の初期設定は、スマホやパソコンから行う。iPhone用の専用アプリ「torne mobile(トルネ モバイル)」を「App Store(アップ ストア)」からダウンロード。設定内容は、チャンネル検索など、BDレコーダーなどでもおなじみのものだが、搭載している制御チップが高性能なためか、処理待ち時間がほとんどなく、サクサクと完了した。これほど速く初期設定を終えられた機器は、経験上、初めてである。
テレビ視聴・録画や書き出しは課金が必要
テレビ視聴をする前に、一つ重要なポイントがある。実は、「torne mobile」アプリは、ダウンロードは無料だが、テレビの視聴・録画をするにはアプリ内課金が生じる(iOS版=610円/Android版=500円)。さらに、録画データをスマホなどへ書き出すにも、別途課金が必要となる(860円/840円)。ちなみに、パソコン用のアプリ(視聴・録画・書き出し)は、1台用で3300円だ。
アプリ自体は、操作の反応もよく、安定性も高い。画質も文句なしのレベルだ。録画画質も、DRモードでは放送画質そのまま。3倍モードも、スマホサイズなら画質劣化が気になるほどではない。出先で視聴したい人は、データを書き出しておくといいだろう。
■番組表から録画予約が可能
おすすめ度…A
本体の動作が軽く、アプリの反応も良好で、画質も文句のないレベル
ココが〇
搭載HDDが2Tバイトと大容量で、基本性能が高く、拡張性もある。出先で操作しても、動作が軽くて、処理待ちでイライラすることがない。
ココが✖️
テレビ視聴と録画番組視聴のアプリが別料金となっている。テレビ番組視聴に限れば、アプリも含めると、ライバル製品よりもやや高額。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
●解説/福多利夫 (フリーライター)