「Xperia(エクスペリア)」の最新フラッグシップである「Xperia 1 III」は、一つのレンズで焦点距離を切り替えられる世界初の可変式望遠レンズを搭載。動く被写体にピントが追従する「リアルタイムトラッキング」や、犬や猫にも有効な「瞳AF」なども搭載。カメラ機能だけでなく、スマホの基本仕様も高いと感じた。
ソニー「Xperia 1 III」
実売価格例:15万4440円(ドコモ一括払いの場合)
●プロフィール
「Xperia(エクスペリア)」の最新フラッグシップ。一つのレンズで焦点距離を切り替えられる世界初の可変式望遠レンズを搭載。動く被写体にピントが追従する「リアルタイムトラッキング」や、犬や猫にも有効な「瞳AF」なども搭載。
SPEC
●OS/Android11●CPU/Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform●内蔵メモリー(RAM/ROM)/12GB/256GB●ディスプレイ/約6.5型、有機EL●カメラ/【メイン】有効約1220万画素×3 超広角(16mm/F2.2)、広角(24mm/F1.7)、望遠(70mm・105mm/F2.3・2.8)、3D iToFセンサー【フロント】有効約800万画素/F値2.0●生体認証/指紋●バッテリー容量/4500mAh●サイズ/幅71mm×高さ165mm×奥行き8.2mm●重量/188g
3眼カメラでデジカメライクに撮影できる
背面に搭載されたカメラは、超広角+広角+望遠の3眼だが、望遠レンズは焦点距離を70ミリと105ミリに切り替えられる。さらに、デジタルズームで最大300ミリに設定できるので、幅広いシーンでの撮影が可能だ。
前モデルのXperia 1 IIと同様に、画質は上々。AIによる被写体認識で、空はより青く、花はより鮮やかに写る傾向はあるが、補正が過剰ではなく、ナチュラルさが維持されるのは利点だろう。
前モデルでは、標準的な「カメラ」と、デジカメライクな「Photo Pro」の二つのアプリがプリインストールされていたが、本機では「Photo Pro(フォト プロ)」に統合された。起動すると、まず標準的な「カメラ」として撮影できる「BASIC(ベーシック)」モードが表示され、デジカメライクな撮影モードに切り替えられる仕組み。「Photo Pro」は横向きで使いやすく、側面のボタンをシャッターとして使える。ふだんデジタル一眼を使っている人には、非常に使いやすく感じるはずだ。
■可変式の望遠レンズを初搭載
内蔵スピーカーはトップクラスの音質
4Kディスプレイを搭載し、撮影した写真を美しく表示できるのも特徴。「Netflix」などの動画配信サービスを楽しむ際も有利。横向きにした状態で左右にスピーカーを搭載しているが、立体的でバランスよく広がるサウンドを楽しめる。スマホの内蔵スピーカーとしては、トップクラスの音質だろう。
ハードウエアの基本仕様も高く、操作感は快適そのもの。5GはSub6(サブシックス)とミリ波の両方に対応しているので、長く使い続けるうえでも安心。4500ミリアンペアのバッテリーを搭載し、標準的な使い方なら電池は2日はもつはずだ。価格はそれなりに高いが、万全を期したい人には最良の選択肢だろう。
前モデルでは、標準的な「カメラ」と、デジカメライクな「Photo Pro」の二つのアプリがプリインストールされていたが、本機では「Photo Pro」に統合された。起動すると、まず標準的な「カメラ」として撮影できる「BASIC」モードが表示され、デジカメライクな撮影モードに切り替えられる仕組み。「Photo Pro」は横向きで使いやすく、側面のボタンをシャッターとして使える。ふだんデジタル一眼を使っている人には、非常に使いやすく感じるはずだ。
■デジカメのように撮影が可能
おすすめ度…A-
横向きで撮れるカメラは使いやすく、画質も良好。スマホの基本仕様も高い
ココが〇
カメラの画質は満足必至。カメラアプリが統一され、使い勝手も向上。スピーカーの音質がよく、音楽や映画を楽しみたい人にも最適。
ココが✖️
最高峰のスペックを備えているとはいえ、15万円超は高い。細かい設定が可能な「Photo Pro」を使いこなせない人は見送ったほうがいい。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
※価格は記事作成時のものです。
●解説/村元正剛 (ITライター)