「強力洗剤を使いたいけれど、『まぜるな危険』だったりもするから心配」とためらう人におすすめなのが、一緒に使える製品がわかりやすい洗剤のライン使い。今回おすすめするのは、「掃除する場所」ではなく「汚れの種類」に特化した『マジックリン EXPOWER（イーエックスパワー）』シリーズです。11月発売の新製品『マジックリン EXPOWER コゲ・油汚れ用泡スプレー』を含む全5製品を試してみました。【読者プレゼント付き】
- 汚れの場所ではなく汚れの種類に特化した『マジックリン EXPOWER』シリーズ
- 『マジックリン EXパワー』シリーズのラインナップは全5種類。通常「マジックリン」との使い分けは？
- 【使用感】新製品『マジックリン EXパワー コゲ・油汚れ用泡スプレー』は、コゲの内部に潜む油汚れに着目して徹底クリーン！
- 【使用感】『マジックリン EXパワー 水アカ用スプレー』素手で使える水まわりの白いウロコ汚れ落とし！
- 【使用感】ガンコ汚れをこすり落としたいときの『マジックリン EXパワー 水アカ・コゲ用かきとりシート』
- 【使用感】つけおきでまとめてリセット！ 排水パイプクリーナーにもなる『マジックリン EXパワー こびりつき汚れ用つけおきパウダー』
- 【使用感】ゴムパッキンの黒カビに！ ツンとしない『強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル』
- まとめ：大そうじタイミングだけでなく、汚れがたまったら『マジックリン EXパワー』シリーズに頼ろう
汚れの場所ではなく汚れの種類に特化した『マジックリン EXPOWER』シリーズ
面倒くさくてもやらなくちゃ！
1971年にキッチンのしつこい油汚れ用洗剤として誕生し、強力系洗剤の代名詞として家庭に定着した花王の「マジックリン」。その後、浴室専用の「バスマジックリン」「トイレマジックリン」などを生み出し、1980年代からはそれらの「ハンディースプレー」タイプも人気となり、54年。ふだん縁がなくても大そうじのたびに思い出すという人も多いのではないでしょうか。
そうした中、2024年に登場したのが『マジックリン EXPOWER（マジックリン エクスパワー）』シリーズ。従来は「バスマジックリン」「トイレマジックリン」など基本的に場所別に展開していた「マジックリン」シリーズの、“汚れの種類”に特化した強力洗剤シリーズです。
「水アカ」「カビ」「コゲ」「こびりつき汚れ」といった“汚れ別”に分類して選べるのが最大の特徴。浴室のカビも窓のカビも、同じ種類の汚れなら同じ洗剤で対応できるという発想になっているのです。
今回は2025年11月1日に登場した新製品『マジックリン EXPOWER コゲ・油汚れ用泡スプレー』が加わり、現在全5種類になったラインアップを、フルに使ってお掃除してみました。
『マジックリン EXパワー』シリーズのラインナップは全5種類。通常「マジックリン」との使い分けは？
『マジックリン EXPOWER』シリーズのラインナップは、『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』『強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル』（一応、カビハイター EXPOWERですが、シリーズ扱い）『マジックリン EXPOWER 水アカ・コゲ用かきとりシート』『マジックリン EXPOWER こびりつき汚れ用つけおきパウダー』と、新製品『マジックリン EXPOWER コゲ・油汚れ用泡スプレー』の5種類。
通常の「マジックリン」シリーズと使い分ける場合は、「マジックリン」シリーズを日常使いして、たまってきたしつこい汚れに『マジックリン EXPOWER』シリーズを投入という感じでしょうか。
【使用感】新製品『マジックリン EXパワー コゲ・油汚れ用泡スプレー』は、コゲの内部に潜む油汚れに着目して徹底クリーン！
『マジックリン EXPOWER コゲ・油汚れ用泡スプレー』（400mlプラ・税込990円・2025年11月1日発売※価格は公式オンラインショップ価格・以下同））は、ガスコンロやIHコンロ、五徳、グリル、レンジフード、換気扇、フライパンや鍋の裏などのコゲ・油汚れに対応する頼もしいアルカリ性泡スプレーです。
微香性（ミントの香り）。
なぜかというと、花王独自の「変性油洗浄技術」を採用しているから。それはコゲの内部に潜む油汚れに着目し、油を変化させることで固着したコゲごと落とす仕組みになっており、コゲと油汚れに同時にアプローチできるのがポイント。
濃密な泡がコゲにしっかり密着し、洗浄成分がコゲの奥まで浸透することで、一生懸命こすり洗いしなくても、軽くこするだけで汚れが落ちる設計になっています。すべての菌・ウイルスを除去するわけではないけれど、除菌・ウイルス除去効果もあります。
直進性の強い濃厚泡。
使い方は簡単で、汚れにスプレーし、ひどい汚れには約5分放置した後、布やスポンジでふき取り、水拭きで仕上げるという手順です。ガスコンロだけでなくIHコンロにも使用可。
アルカリ性なので手袋した方が良いです。
五徳やフライパン系の、油とコゲの混ざった汚れを落とすのは得意なようで、ザリザリする汚れが気持ちよく取れました。
【使用感】『マジックリン EXパワー 水アカ用スプレー』素手で使える水まわりの白いウロコ汚れ落とし！
『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』（400mlプラ・税込990円・2024年11月2日発売）は、浴室・洗面所・キッチン・トイレなど水まわり全般の水アカ汚れに対応するスプレータイプの洗剤です。
水のある場所で、乾燥するたび白く固まって、鏡やガラスにこびりつく水アカ。厄介ですよね。力業で落とそうとしても疲れるだけでなかなか落ちないし。その理由は、水道水中のミネラル分が残って固まっているアルカリ性の汚れだから。基本的にはアルカリ性の汚れを落とすのは酸性洗剤でなくては落ちにくいのです（ちなみにややこしいのが、皮脂や石けん汚れからなる湯垢は酸性汚れなので、アルカリ洗剤を使わないと落ちません）。
液色は透明。
とはいえ酸性度の高い洗剤の使用は、吸い込んだり、皮膚にくっつくと危険です。それならとばかりに『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』は人間の肌と同じ弱酸性の性質で、マスクなどの防御は不要で素手で使用できるのです。入浴中に気になった鏡のウロコも、ついでに掃除できるのです。
さらに『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』はクエン酸配合処方で水アカをやわらかくするだけでなく、特殊成分が水アカの連結構造を切断することで、固着した白いウロコ状の汚れを落としやすくする仕組みになっています。
シンクのステンレスに浮かび上がる白いウロコにブシュッ。素材によってはシミや変色の恐れがあるため、目立たない場所で試してから使用することを推奨しています。
使い方は、水アカ汚れに直接スプレーするだけ。布などに含ませて塗ってもOKで、約5分放置したあとに、スポンジや布でこすり洗い、または水拭きという手順です。広がりのある大量スプレータイプで、酸っぱいニオイもしないのが使いやすいです。研磨剤は入っていないので、ステンレスを傷つけることもありません。
ただたくさん汚れが蓄積していると、これだけじゃダメとなるときもあります。そんなときには、後ほどレビューする『マジックリン EXPOWER 水アカ・コゲ用かきとりシート』が使えます。同製品にはこのように、『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』や『マジックリン EXPOWER こびりつき汚れ用つけおきパウダー』と併用可能なのがわかりやすくて、「まぜると危険」リスクを回避できるので安心です。
【使用感】ガンコ汚れをこすり落としたいときの『マジックリン EXパワー 水アカ・コゲ用かきとりシート』
掃除をするとき、まったくこすらずにできるかというと、なかなか難しいのが現状です。実際はほどよくこすることで、汚れは格段に落ちやすくなります。そこで『マジックリン EXPOWER 水アカ・コゲ用かきとりシート』（5枚入・税込440円・2024年11月2日発売）。研磨剤入りの使い捨てクリーナーシート（弱アルカリ性）です。
前身となる製品は「マジックリンピカッと輝くシート クレンジング成分in」。筆者はその時代から、蛇口ピカピカにするのに愛用してました。
独自のかきとりファイバーと研磨剤を配合し、こびりついた水アカやコゲを物理的に削り取るタイプの商品なので、強力に汚れを落とせますが、必ず濡らしてから使う必要があります。
右側が研磨剤の付着しているザラザラ面。左側は研磨剤無しなので手を傷つけにくくなっています。
製品の特徴は、ミシン目入りで半分に切って使え、破れにくく丈夫なシートなので、一枚で広い範囲をこすることも可能なこと。シンクや蛇口まわりの水アカだけでなく、コンロの焦げ跡などの汚れの除去にも向いています。
ただ研磨剤入りなので、傷つきやすい素材への使用はまず、目立たない部分で試してからのほうが良いです。力任せにこすると、ステンレスならほぼ必ず細かいキズが入ります。
『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』と併用するとラクラク落とせる！
使い方は、シートを水で濡らし、汚れ部分をこするだけ。研磨剤が全体に染み出して汚れを削り取っていき、最後にクレンジング成分が残らないよう水でよく洗い流します。
筆者は『マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー』と併用したら、やさしくこすっただけで水アカが落ちていくのが気持ちよかったです。他にも『こびりつき汚れ用つけおきパウダー』も併用可能です。
【使用感】つけおきでまとめてリセット！ 排水パイプクリーナーにもなる『マジックリン EXパワー こびりつき汚れ用つけおきパウダー』
『マジックリン EXPOWER こびりつき汚れ用つけおきパウダー』（320gプラ・税込990円・2024年11月2日発売）は、強力発泡でこびりついた汚れを浮かせてはがしとる、つけおき専用のパウダー（弱アルカリ性）です。他にも、排水パイプや洗濯槽クリーナーとしても使えます。
お風呂のイスや洗面器、キッチン用品、排水パーツなどのこびりつき汚れを対象としており、日常の掃除では落としきれない蓄積汚れをまとめて漬け込んで、汚れを浮かせます。サビ防止剤も配合しているので、金属製の五徳やシンク周辺の小物にも使いやすいのが良いですね。
粉末タイプ。
使い方は、水5Lあたりキャップ約1杯（約47g）を溶かし、汚れた物をつけおきします。40℃程度のぬるま湯を使うと効果的とのこと。つけおき後はスポンジなどでなで洗い、よくすすぎます。
それでも落ちない汚れがあった場合、『水アカ・コゲ用かきとりシート』と併用可能です。かなりの高確率でピカピカになります。ただアルミ製品には使用できないなどの注意点もあり。
気になってた排水パイプに粉末アタック！
【使用感】ゴムパッキンの黒カビに！ ツンとしない『強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル』
正確には「カビハイター EXPOWER」で「マジックリン」ではないんですけどね。
『強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル』（200gプラ・税込990円・2024年11月2日発売）は、浴室、窓際のゴムパッキンやタイル目地の黒カビ専用の塩素系ジェルタイプカビ取り剤です。「まぜるな危険」タイプ（アルカリ性）で、酸性洗剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生するリスク有。食酢・アルコールも混ぜてはダメです。
ただ赤カビはともかく、黒カビとなると塩素系を使わないことにはどうしようもない現実があります。なのでマスクと手袋装備で使うしかありません。
スプレータイプのカビ退治剤も良いのですが、揮発してしまうと効果半減。しかも吸い込んでしまうリスクも無視できません。なので筆者はこの『強力カビハイター EXPOWER カビ用密着ジェル』のような高粘度ジェルがお気に入りです。
的確・確実に塗り込むための細い先端ノズル。
実際に使ってみても、透明なジェルが垂れにくく、カビにピタッと密着、カビの根元まで洗浄成分を浸透させる時間を稼いでくれます。マスクはしましたが、塩素系でありながら、ツンとした刺激臭が控えめで使いやすかったです。
使い方は、カビ汚れに直接塗りつけて約30分放置。その後、水でしっかり洗い流すか水拭きをするという流れです。頑固な汚れには1～2時間置くと効果的とされていますが、ほぼ30分放置でわが家の黒カビは落ちました。洗い流すためには約40℃のお湯が推奨されていますが、それでもニオイが気にならないところがすごいです（ツンとしたニオイがしないジェルでも、流すときに塩素臭がする場合もあるので）。ただカビ除去率を見てみると、換気は強力にしておいた方が安心な気がします。
落とし穴としては、水拭き時にアルコール入りウェットティッシュを使ってはいけないということです。公式で警告されていますが、確かにうっかりやっちゃいそうですね。
まとめ：大そうじタイミングだけでなく、汚れがたまったら『マジックリン EXパワー』シリーズに頼ろう
『マジックリン EXパワー』シリーズをライン使いしてみてわかったのは、水アカ、焦げ付き汚れにかなり力が注がれているということ。確かにウロコ汚れはこすり落とすのに大変だったり、五徳が黒いから焦げ付き汚れは見なかったことにしておこうとなりがちなので、適切な進化だと思いました。
やるまでは面倒だけれど、やり始めると止まらなくなるのがお掃除。そんなときの相棒として、さまざまな汚れに対応してくれる『マジックリン EXパワー』シリーズはかなり心強いと思いました。
新製品『コゲ・油汚れ用泡スプレー』を含む『マジックリン EXパワー』シリーズ全5品セットを2名様にプレゼント！
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