【掃除機の電気代】コードレスとコンセント型、電気代がかかるのはどっち?

掃除機

今回は、コードレス掃除機の電気代について専門家に聞いてみた。基本的には毎日同じ時間使うならコードレス型のほうが電気代は安いことになる。この差が生まれる原因は、採用されているモーターだ。バッテリーの直流で駆動させるDCモーターは、コンセントの交流で駆動させるACモーターより、エネルギー変換効率がよいので省エネになる。

コードレス掃除機の電気代は高い? 安い?

読者からの質問

充電式でコードレスのスティック型掃除機は、便利で軽く、とても使いやすいですが、電気代はコンセント型と比べて、高いか安いかがわかりにくいです。実際のところ、どうなんでしょうか?(T.Mさん 兵庫県 31歳)

編集部:

充電式掃除機の消費電力ってわかりにくいですよね。これはフリーライターの福多利夫さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:

「充電式掃除機の消費電力は、充電器がフル充電するまでに使った電力と、充電が完了したまま充電器に接続されている状態の電力を合算します。例えば、シャープのコードレススティッククリーナーEC-SR7の場合、充電中の消費電力は58ワットで、充電完了後は0.3ワットです。フル充電に必要な時間は約100分なので、充電中に消費する電力は約97Wとなります。この製品は、フル充電で全力運転すると約15分間使用できます。毎日同じ時間に全力運転15分でバッテリーを使い切ると、充電器につながったまま充電していない時間は22時間5分となり、その間の消費電力は7ワット弱なので、合計約104ワット。毎日使って1日104ワットの消費となります。

一方、コンセントにつないで使う掃除機で、シャープのキャニスター形クリーナー、EC-VS530の全力運転時の消費電力は850ワットですから、コードレスクリーナーと同じく15分間全力で使用した場合は約212Wとなります。全力運転の場合は、コードレスのほうが圧倒的に省エネになる計算ですね。ちなみにシャープには、EC-VS530とほぼ同形のコードレスキャニスタークリーナーEC-AS510がありまして、こちらは毎日全力で15分間使うと、1日当たりの消費電力は64.5ワットとなります」

編集部:

コードレス型のほうが電気代が安いってことですね!

専門家:

「他社製品でも計算しましたが、基本的には毎日同じ時間使うならコードレス型のほうが電気代は安いことになります。この差が生まれる原因は、採用されているモーターにあるでしょう。バッテリーの直流で駆動させるDCモーターは、コンセントの交流で駆動させるACモーターより、エネルギー変換効率がよいので省エネになります。ただし、DCモーターは高価な部品なので、コードレス機は高額になります。

毎日15分使用した場合のコードレス型とコンセント型の電気代の差は年間1500円程度ですから、製品価格の差や、劣化したバッテリーを買い替えるコストまで考えると、一概にコードレスのほうがお得とはいい切れませんね」

編集部:

コードレス型は、1回の使用時に、あまり長時間は使えないというデメリットがありますから、コンセント型とは違う商品と考えたほうがいいですね。ありがとうございました!

テキスト/特選街編集部

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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