筆者は100円ショップの電子レンジ調理器が好きです。なかでも、けっこう前から注目していたのが、ダイソーの「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」になります。ずっと気になっていたのですが、ご飯1合をわざわざ電子レンジで炊くシーンが思いつかず、試せずにいました。しかし、もう本当に「ちゃんと炊けるのか?」だけでも確認したく、税込110円で購入。その性能を試してみました。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。
ダイソーの「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」
本当にちゃんと美味しく炊けるのか?
今回購入した、ダイソーの「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」(税込110円)は、はっきり言って「うまく炊けなきゃ炊けないでネタとしては面白い!」くらいのつもりで購入しました。
わざわざ電子レンジを使ってお米を炊くシーンは想像できないですし、電子レンジで炊いたお米が美味しいとも思えなかったわけです。そう思うのは筆者だけではないでしょう。
日本語のほか、英語とスペイン語のマニュアルが付属
半透明の本体部分に、中蓋と外蓋が付属します。使い方マニュアルが同梱されているのですが、日本語、英語、おそらくスペイン語の3ヵ国語表記になっています。 ダイソーの海外店舗向けなのか、それとも日本で買ってお土産で持って行くことを想定しているのか、どちらなのでしょうか。
「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」の大きさは 最大約16cm、高さ約11cm、質量は約110gです。
何はともあれ、本当にお米がしっかり炊けるのか、試してみましょう。
「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」で炊飯
お米を洗って用意する
お米1合を「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」の容器に入れ、水を入れて米を研ぎます。数回水を入れ替えるようにと書かれていました。無洗米の場合には、当然お米を研ぐ必要性はありません。また、中蓋で押さえ水切り穴から水を流すと、お米が流れ出ない構造になっています。
水切りしたお米に200mlの水を入れる
マニュアルには「洗米後水切りした米に200mlの水を入れ足し、30分以上浸してください。(冬期は長めに浸してください)」と書かれています。
実を言うと、筆者はここが重要なポイントだと思っているのです。洗う必要のない無洗米でも、軽く水に浸して水切りをしてから200mlの水を入れた方が、美味しく仕上がるように感じています。
電子レンジの出力を変えながら加熱する
30分ほど米を水に浸した後、中蓋を傾かないようにしっかり入れ、さらに外蓋をかぶせて右に回転してロックしましょう。
しっかり蓋がロックされていることを確認したら、「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」を電子レンジの中に入れ、加熱します。
加熱時間についても、細やかに説明されています。600 Wの電子レンジなら5分加熱、その後、「弱」に切り替えて12分加熱。電子レンジから取り出してご飯全体を軽くかき混ぜ、再度蓋をして、10分くらい蒸らしたら完成です。500Wの場合、6分加熱、その後「弱」に切り替えて12分です。電子レンジに弱ボタンなどがない場合は、150〜200Wに設定して加熱します。
弱ボタンや150〜200Wへの切り替え設定がない場合でも大丈夫。600Wなら6分、500Wの場合は7分加熱して、電子レンジから取り出し、そのまま20分蒸らした後、ご飯全体を軽くかき混ぜ、もう一度蓋をしてさらに10分くらい蒸らせば、ご飯が完成するとのことです。
「弱」加熱しない方が美味しく仕上がった
実を言うと筆者は、「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」での炊飯を、複数回行いました。その結果、一度加熱した後に「弱」で加熱する方法よりも、電子レンジから取り出してそのまま20分蒸らす方法の方が、筆者の環境ではおいしく仕上がるのです。
そのため、この先は。「弱」加熱しない方法を紹介します。
電子レンジの種類や水の温度、お米の種類、食べる人の好みによっても、結果は異なると思いますので、興味のある方は両方試すとよいでしょう。
予想以上の仕上がりに期待は高まる
20分蒸らした後、蓋を開けてみると、下の写真のようにご飯は予想以上にしっかりと炊けています。蓋を開けた瞬間、炊きたてご飯の香りも立ち上ってきました。
本当にちゃんと炊けるのか?などと穿った見方をしていましたが、かなり本格的に炊飯できていることに驚きます。
かき混ぜて再度蒸らしたら完成!
ご飯をかき混ぜた後、再度蓋をして約10分ほど蒸らすと、ご飯の完成です。見た目も香りも、全く問題を感じない仕上がりです。
「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」試食
1合だけ炊くなら炊飯器よりも美味しい
先ほどお伝えしたように、筆者は「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」で複数回炊飯を行い、複数回試食を行いました。
最初は、600Wで加熱後、「弱」加熱する方法で炊飯したのですが、筆者の好みで言うと、炊き上がりがやや硬すぎる印象。そこで、600Wで加熱した後に「弱」加熱はせず、20分蒸らす方法で再度試し、試食したわけです。この20分蒸らす方法のほうが、筆者にはおいしく感じました。
「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」でのご飯の仕上がりレベルは、1合だけ炊くのであれば、炊飯器ではなく、こちらを使いたいと思うほどです。もしかすると、我の家の炊飯器固有の問題かもしれませんが、5合炊きの炊飯器で1合だけ炊くと、2合や3合炊いた時に比べて美味しくないのです。
そのため、炊飯器でご飯を炊く時は、だいたい2合から3合炊いてしまうわけで、すると筆者は、2合から3合食べてしまうわけです。「ご飯を少し食べたい。だけど、炊くと食べてしまうから、ご飯は我慢」というのが習慣になっていました。しかし「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」なら、1合でも十分美味しく炊けることがわかりました。今後、「ご飯を少し食べたい」時は炊飯器ではなく、「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」を使おうと思っています。そのレベルできちんと美味しい。
まとめ
使用シーンが思いつくなら、ぜひ買っておきたい
「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」は、お米を水に浸しておく時間や蒸らし時間などを別にすれば、加熱時間は600Wの電子レンジで6分。少量でも簡単に、美味しい炊きたてご飯が楽しめる優れものです。
電子レンジがあれば、どこでも炊きたてご飯が食べられます。その気になれば、水筒に水と米を入れていき、職場や学校などの電子レンジでご飯を炊くことだってできてしまいます。ご自身の生活の中で、使用シーンを思いつけば、可能性は大きく広がると思います。例えば、一人暮らしを始めるにあたって、「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」を購入すれば、炊飯器なしでもいけてしまうのではないでしょうか。本当にきちんとご飯が炊けるのか? などと疑っていましたが、「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」は、とても税込110円とは思えない優れたアイテムです。ぜひ一度試してみてください。
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