【ガラケーからスマホへ】初心者向け「スマホ購入・乗り換え」の方法

Android

長く使ってきた携帯電話から、いよいよスマートフォン(スマホ)に乗り替えようと考えている人も多いことでしょう。はじめてスマホを購入するときは、何かと不安なものです。でも、大丈夫! 基礎の基礎を覚えて、スマホ生活の第一歩を踏み出しましょう。

ずっとガラケーを使ってきたけど、スマホに乗り替えてすぐに使える?

▶︎電話やメールはすぐに慣れます。一歩進んだ操作にも挑戦しましょう。

従来型の携帯電話(ガラケー)とスマートフォン(スマホ)は、ともに“電話”のカテゴリーに入る製品ですが、製品のコンセプトは大きく異なります。

ガラケーが「もしもし」「はいはい」の電話を発展させてきたのに対し、スマホはパソコンなどのコンピューターを小型化し、そこに通話や通信の機能を付けたもの。両者は交わるところもありますが、原点が電話なのかコンピューターなのかの違いは、使い勝手の差にもつながっています。

例えば、ガラケーは電話をかけるとき、キーを押してすぐに発信できますが、スマホは電話アプリを立ち上げてから、電話番号を入力して発信する必要があります。ガラケーは製品の作りが電話に最適化されているのです。

一方、検索などでインターネットを利用する際には、スマホのほうが簡単。画面を点灯させて、ブラウザー(インターネットを閲覧するアプリ)を開き、目的のキーワードを入力するだけです。アプリストアで自由に機能を追加していけるのも、コンピューターから発展したスマホならではの特徴といえるでしょう。

もっとも、電話やメールを使うだけであれば、ガラケーから乗り替えてもすぐに慣れると思います。

スマホはiPhoneならアップル、AndroidならGoogleのサービスを前提に開発されているため、事前にいくつかの設定が必要ですが、電話やメールだけなら、それらをしなくても利用可能。購入時に店舗で一定のセットアップさえ済ませてあれば、基本的な操作方法を覚え、電話帳などのデータを移して、すぐに使い始めることはできます。

とはいえ、それだと宝の持ち腐れ。せっかくのスマホなので、アプリを入れたり、ネットを見たりと、一歩進んだ使い方に挑戦してみましょう。

スマホはコンピューターを小型化したもの

【iPhone】
iPhoneはOSから端末までをアップルが手がけている。採用されているのはiOS。操作性が統一されているので、覚えやすい。

【Android】
Androidは、Google主導で開発されたOSで、メーカーはさまざま。シャープ、ソニー、サムスン、京セラといった選択肢がある。

スマホって全部が画面だけど、どうやって操作するの?

▶︎画面をタッチする操作が基本です。いくつかの方法があります。

スマホの操作は、その多くを画面のタッチ(タップといいます)で行います。基本的には、操作したいアイコンやボタンに直接指で触れるだけ。ここが、物理的なボタンで操作するガラケーとの大きな違いで、“直感的”ともいわれるゆえんです。

ただし、タッチ操作には種類があります。例えば、トントンと2回連続で画面を触れるのが「ダブルタップ」。パソコンでマウスをダブルクリックするのに比べると利用頻度は低いですが、文字列を選択する際などに使います。

タップしたまま指を固定する「長押し」は、アプリのアイコンを移動させたいときなどに利用します。長押ししたまま指を動かすと、選択したアイコンや文字、画像を移動させることができ、これを「ドラッグ」と呼びます。

2本の指を近づけるのが「ピンチイン」、その逆が「ピンチアウト」。画面の拡大・縮小などに使うことが多い操作です。指を素早く弾くように動かすのが「フリック」、ゆっくり移動させるのが「スワイプ」です。

主なタッチ操作を覚えておこう

画面に軽く指の腹で触れる操作をタップという。何かを選択する際に利用する、最も基本的な操作方法だ。

トントンと2回連続でタップすることをダブルタップという。文字列を選択するときなどに使う。

タップして、指を離さない状態が長押し。アプリのアイコンを移動させるときなどに使う操作だ。

タップや長押ししたあとに、アイコンやテキストなどをスライドして移動させる動作。

画面を2本の指でつまむようにするのがピンチイン。表示されている文字や画像を縮小するときに使う。

2本の指を開くように離していくのが、ピンチアウト。文字や画像を拡大するときによく使う。

画面を上下左右に弾くような操作をフリックという。文字入力時やアプリの終了時などに利用する。

画面を上下左右に動かすような動作を、スワイプという。画面をスクロールさせるときなどに使う。

スマホは高そうだけど、どこに注目して選べばいい?

▶︎搭載機能が必要かどうかをチェック。使い勝手も確認しましょう。

スマホの価格は、搭載される機能によって大きく異なります。ディスプレイを曲げられるようなスマホは20万円を超えているのに対し、安い端末は3万円を下回るなど、最近は以前よりも価格差が広がっています。

これはあくまで目安ですが、カメラや処理能力に優れた高機能モデルは10万円前後、売れ筋の普及型モデルは2万~4万円。また、両者の間に位置する中級モデルにも、比較的性能の高い端末が存在します。

予算が十分にあるなら高価なモデルを選んでも問題はありませんが、使わない機能に高いお金を出すのは考えもの。

高価なスマホは、よりきれいな写真や動画が撮れたり、映像に凝ったゲームが快適に動いたりしますが、電話やメール、ネット閲覧が中心の使い方という人なら、中級クラスのモデルで十分です。

ゲームや高解像度の動画撮影など、負荷をかける操作をしなければ、高機能モデルと中級モデルの違いはほとんどわからないと思います。多くの人は、中級モデルで困ることはないはずです。

ただし、画面サイズや持ちやすさは、必ず実機でチェックしてみることをおすすめします。画面サイズが大きいと、表示が見やすい半面、片手での操作がしづらくなります。

また、普及型モデルの中には、指紋認証機能や防水機能などに非対応な製品もあります。こういったふだん使いに必要な機能がきちんと備わっているかどうか、特に廉価な製品を購入しようとする際には、事前に確認しておきましょう。

使わない機能にお金を払うのは考えもの。自分の使い方を考えてみよう

【高価なスマホ】
高機能なカメラが欲しい
動画撮影も高品質で!
ネット動画をサクサク見たい
ストレスなくゲームしたい
…etc.

【中級モデル】
電話・メールの利用が中心
普通にネット閲覧できればOK
写真や動画は気軽に撮れればいい
ゲームはあまりやらない
…etc.

高価なスマホは、よりきれいな写真や動画が撮れたり、ゲームもグンと快適に楽しめるが、電話やネットが中心の使い方なら、中級モデルで十分。

購入前には使い勝手や搭載機能を必ずチェック

画面サイズや持ちやすさは、店頭で必ず確認しよう。また、安いモデルの中には、ふだん使いに必要な機能が省略されているケースもあるので、要チェックだ。

「5G」ってよく聞くけど何のこと?

▶︎通信速度が速い第5世代の通信規格です。最新機種の多くが対応しています。

5Gとは、スマホが通信するための規格の一つ。第5世代に当たるため、このように呼ばれています。

特徴は通信速度で、屋外でも電波の受信状況がよければ1Gbpsを超えることがあります。家庭の固定回線より高速になるケースもあるのです。特に動画を見るときや、アプリをダウンロードするときには、5Gに対応していると快適です。

ただし、対応エリアはまだ限定的で、従来の4Gのようにどこでもつながるというわけではないので、そこまで重視する必要はないかもしれません。

もっとも、最近のスマホは低価格帯の製品も5Gに対応し始めているため、買った端末が5G対応だったという人も多いはずです。また、4Gモデルと5Gモデルの価格差もなくなりつつあります。

エリアが広がることを踏まえて、今のうちに5G対応の端末を購入しておいてもいいでしょう。

5Gのエリアがサイトで確認できる

各キャリア(携帯電話事業社)のウエブサイトで5Gのサービス対応エリアが確認できる。端末も、高級機から普及機まで、5G対応モデルがどんどん増えている。

購入するとき、お店はどこに行けばいい?

▶︎キヤリアショップ、量販店、オンラインなど特徴を知って利用しましょう。

スマホは、大手キャリアのショップ(*)や家電量販店などで購入できます。大手キャリアのショップはサポートが手厚いのがメリットですが、当然ながら、そのキャリアの端末しか販売されていません。

※「キャリア」とは、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話事業社のことを指し、「キャリアショップ」は、そのブランド名を冠した販売店のこと。

これに対して家電量販店の多くは、主要なキャリアすべてを扱っているため、キャリア変更を含めた選択肢を検討できます。また、格安SIM(次項参照)で利用するためのメーカー製スマホも販売されています。

ただし、キャリアショップに比べるとサポートは手薄になりがち。どちらかといえば、ある程度知識がある人向けといえます。

端末や料金体系のことをよく知っているなら、キャリアのオンラインショップもおすすめ。ショップに出向く必要がなく、24時間利用でき、機種変更手数料などがかからないといった特典もあり、利用する人は徐々に増えています。

各ショップの特徴

【キャリアショップ】
各キャリアやキャリアの代理店が運営するショップ。初期設定をしてくれたり、スマホ教室を開催していたりと、サポートが手厚い。

【家電量販店】
家電量販店にもキャリアの代理店が入っているため、端末の購入や契約が可能。複数のキャリアのスマホをチェックできるのがメリット。

【オンラインショップ】
家に居ながらスマホを買えるのが特徴。機種変更手数料がかからなかったり、オンライン限定の割引があったりと、料金面も魅力的。

ドコモなどの「格安プラン」を選んでもいい?

▶︎料金は安くなりますが、オンライン契約なのですべて自分でやる必要があります。

ドコモのahamoやKDDIのpovo、ソフトバンクのLINEMOなど、大手キャリア各社が格安の料金プランを相次いで投入しています。こうしたプランを選択すれば、料金を大幅に下げることが可能。大手キャリアが直接提供しているだけに、通信品質も問題ありません。

しかし、どこかでコストをカットしなければ帳尻が合いません。こうした料金プランがオンライン専用になっているのは、その答えといえるでしょう。店舗の運営コストやサポートコストを圧縮しているのです。

そのため、料金プラン変更や端末購入などの手続きは、ユーザー自身で行う必要があります。サポートもチャットやメールが基本。あまり詳しくない人が選ぶと、困る場合もあります。

それでも料金を下げたいときは、店舗があって料金も安いUQmobileワイモバイルがおすすめです。

格安プランのメリットとデメリット

【メリット】
料金が格安スマホ並みに安い
料金体系がシンプルで選びやすい
通信品質は大手キャリアそのままで安定
オンラインで簡単に申し込みができる

【デメリット】
サポートもオンラインで、何かあると不安
機種変更も基本的にはオンライン
留守番電話など非対応のサービスもある
無制限プランは選択肢にない
家族割引などの割引は一切なし

「格安SIM」って、初心者が選んでも大丈夫?

▶︎料金は安いですが、店舗も少なく、やはり手続きは自分でやることになります。

大手キャリアから回線を借り、格安な料金でサービスを提供する事業者のことをMVNOと呼びます。最大手のIIJで料金は858円(データ容量2Gバイト)と非常にリーズナブル。大手キャリアとエリアが変わらないため、圏外が多いなどの心配もありません。

一方で、初心者が選ぶ際は、サポート体制に注意しましょう。前項のオンライン専用プランと同様、手続きはオンラインが基本になるからです。

店舗を構えるMVNOも一部ありますが、大都市圏が中心。大手キャリアのように、全国各地に店舗があるわけではありません。初期設定などを自分でやれる人であれば問題なく使えそうですが、そうでない場合は、よく検討したほうがいいでしょう。

また、お昼時のように、多くの人が通信を利用する時間帯には速度が低下するなど、通信品質に波がある傾向があります。

格安SIMのメリットとデメリット

【メリット】
大手キャリアの格安プランを上回る安さ
エリアは大手キャリアと同じ
大手キャリアにはないサービスがある場合も
会社によっては通話料が11円/30秒に

【デメリット】
サポート体制が弱い会社が多い
お昼時に遅くなるなど通信品質に波がある
初期設定を自分で行うなど手間がかかる
中容量、大容量プランの選択肢は少ない

※価格、サービス内容は記事作成時のものです。
■解説/石野純也(ジャーナリスト)

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