かつては不便だったメガバンクのネットバンキング。しかし、ここ数年でサービスや機能が急速に向上しています。
メガバンクのスマホアプリにも注目
スマホアプリの機能が充実ネット銀行と遜色なし
もともとネット上での取引がメインのネット銀行とは異なり、メガバンクはあくまでも支店での取引が基本。そのため、ネットバンキングにおいては、サービスや機能面でネット銀行にやや後れを取っていました。
しかし、急速に進む社会のデジタル化、キャッシュレス決済の普及などにより、近年はメガバンク各行でもネットバンキングに注力。使い勝手やサービスが大幅に向上しました。
コロナ禍により来店が難しくなったこともあり、メガバンクのネットバンキングの利用者は増加傾向にあります。手数料はまだまだネット銀行が優位ですが、利便性の面ではメガバンクも遜色はないといえるでしょう。
メガバンクアプリの傾向
▶3大メガバンクとりそな銀行では、スマホ取引アプリを提供
▶各行ともに、振込、残高・入出金明細の照会が可能
▶三菱UFJ銀行、りそな銀行のアプリでは、定期預金、投資信託などの取引もできる
▶ゆうちょ銀行には、残高確認や認証アプリはあるが、取引アプリがない
メガバンクの場合も、ネット銀行同様にウェブから利用することができますが、手軽に使うならスマホアプリがおすすめです。
三菱UFJ銀行は「三菱UFJ銀行」、三井住友銀行は「三井住友銀行アプリ」、みずほ銀行は「みずほダイレクトアプリ」というアプリを提供しており、それぞれ振込、残高・入出金明細の照会などが可能。また、銀行によっては、口座開設用のアプリなども提供しています。
準メガバンクでは、りそな銀行が「りそなグループアプリ」を提供し、スマホだけで各種取引が可能です。ただし、ゆうちょ銀行は通帳アプリや本人認証用のアプリはあるものの、現時点では振込などの取引ができるアプリは提供されていません。
銀行ごとに多彩なアプリを提供
三井住友銀行の「三井住友銀行アプリ」は、振込などの取引はもちろん、家計管理などの機能が充実しているのが特徴だ。
三菱UFJ銀行のスマホ取引アプリ「三菱UFJ銀行」。振込・入出金照会だけでなく、投資信託や外貨預金など、幅広い取引に対応。
りそな銀行の「りそなグループアプリ」は、振込、投資信託、定期預金、外貨預金など、大半の取引がスマホだけで完結する。
ゆうちょ銀行は通帳アプリと認証アプリを提供しているが、振込・振替などには非対応、ネット利用に関してはまだ利便性が低い。
◆この記事は2022年3月12日発行の「絶対得する!ネット銀行の賢い選び方&使い方」(マキノ出版)から掲載しています。記事内の情報は発行日のものです。最新の情報は各銀行の公式サイト等をご確認ください。