「やきそば弁当」をご存じですか?北海道限定のカップやきそばで、お土産などにも使われるのでご存じの方も多いでしょう。しかし、この「やきそば弁当」、数カ月ごとに新作が追加され、毎回、筆者の地元北海道ではスーパーやコンビニ、ドラッグストアの棚が「やきそば弁当」新作祭り状態になります。そして、2022年9月5日に「やきそば弁当」の新作「スープカレー味」と「いつもよりかなり辛め」が登場。北海道民なら、もう義務といっても差し支えない新作の味をチェックしました。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。
最新作は「スープカレー味」と「いつもよりかなり辛め」
「やきそば弁当」に新作が出たら「すぐにチェック!」が道民の常識
筆者の住む北海道でカップやきそばといえば「やきそば弁当」。もう「北海道民のソウルフード」といっても間違いないでしょう。そんな定番商品「やきそば弁当」ですが、実は数カ月に一度新作、新しい味が発売されます。そして、その最新作が「やきそば弁当 スープカレー味」(以下、スープカレー味)と「やきそば弁当 いつもよりかなり辛め」(以下、いつもよりかなり辛め)です。メーカー希望小売価格はどちらも214円(税抜)。筆者が実際に購入した価格は150円前後。非常にお手軽な価格のソウルフードで、カップ麺なので日持ちもよくお土産などにも最適です。
しかし、問題がひとつ。この数カ月に一度発売される「やきそば弁当」の新作なのですが、あっという間に売り切れて、そのままフェードアウトすることも珍しくないのです。そのため、発売されたら即購入が基本。道内でのスーパー、ドラッグストア、コンビニなどでは、商品棚の目立つところや特設の棚が用意され、ちょっとした「やきそば弁当」新作祭状態となるため、多くの道民が速攻で購入、新作をすぐに堪能となるわけです。しかし、出遅れると、購入が困難になることもあり、筆者は過去に入手できなかったものもあります。
そのため新作の「やきそば弁当」は、みつけたら即買いが基本。可能であれば試食用、本番用?、保存用、トレード用などの複数買いがおすすめです。
今回は2022年9月5日に発売された「スープカレー味」と「いつもよりかなり辛め」をさっそく試食してみました。
「やきそば弁当 スープカレー味」を実際に食べてみた!
スープ付きの「やきそば弁当」に「スープカレー味」と複雑な状況
北海道といえば、いまや魚介類などと同じようにスープカレーというイメージが強いのでしょう。そして筆者は「スープカレーラーメン」というラーメンを食べたこともあります。「カレーラーメン」との違いはいまだに不明です。
しかも「やきそば弁当」はカップ麺に戻し湯で作るスープが付属しているというのが商品特徴のひとつ。スープの存在するラーメンどころか、わざわざお湯切りをして仕上げ、スープまで付いているカップやきそばで「スープカレー味」と、単純にふたつの北海道民のソウルフードがコラボレーションした一品とは素直に思えないところもあります。
とはいえ、やっぱりおいしいのだと思いますが、試食していきましょう。
「かやく」の袋が入っていない「スープカレー味」
パッケージを開けて、なかから「かやく」などを取り出していると「かやく」の袋がありません。そう「スープカレー味」はカップやきそばの定番「かやく」、乾燥キャベツと謎肉?の「かやく」がありません。代わりというわけではないでしょうがソースがふたつ。「液体ソース」と「粉末ソース」が付属します。
作り方の手順に大きな変更はなく、「粉末スープ」などの袋を取り出したら、お湯を入れて3分待ち、お湯を切ります。その後が、いつもと異なり「液体ソース」をかけてよく混ぜたあと「粉末ソース」をかけて、よく混ぜます。混ぜている時点でカレーのよい香りが漂い、食欲を刺激します。最後にふりかけをかけて完成。
また「やきそば弁当」の特徴ともいえますが、付属のスープはカップなどに入れておき、やきそばの湯切りの際にそのお湯を注いで作ります。スープカレーからはスープを取り上げたやきそばで「スープカレー味」なのに、コンソメスープが付いてくるところに「やきそば弁当」の強いこだわりを感じます。
カレー味との違いは筆者にはわかりづらいが、しっかりうまい
カレー味でまずいものはあまりないようにも感じますが、さすが「やきそば弁当」、「スープカレー味」でもしっかりおいしい。うまく説明はできないのですが、筆者のなかではいわゆるフツーのカレーと、スープカレーには微妙な味の差があるような気がしており、「やきそば弁当」の「スープカレー味」は確かにスープカレーを意識していることがわかる味に仕上がっています。
スパイスもしっかりと香り、なかなか美味。そして「粉末スープ」を最後にかけるためか、水分量が少なめで、お菓子感がアップ。これもジャンク感を盛り上げてくれ、筆者はかなり好き、ご飯としてはもちろん、おつまみにもおすすめです。
「やきそば弁当 いつもよりかなんり辛め」を実際に食べてみた!
「やきそば弁当 ちょい辛」よりも絶対辛いやつ
「ありがとう、これからも 47周年 1975年8月発売」と「期間限定」の文字がパッケージに踊る「いつもよりかなり辛め」。こちらは明確に期間限定商品なのでしょう。早めに入手する必要がありそうです。そして「辛いものが苦手な方や小さいお子様はご注意ください。」との注意書きも。
とはいえ、筆者は小さなお子様でもなければ、5年半の間、中国に住んでいたときには現地仕様の辛すぎるカップ麺しか手に入らず、ひとり涙を流しながら食べ、飢えをしのいだこともあるいい歳のおっさんです。
そのため辛さには多少自信があり、同じ「やきそば弁当」の「ちょい辛」よりも辛い程度だろうと高をくくって試食してみました。
「液体ソース」からなんかラー油みたいなのが出てきたけど
「いつもよりかなり辛め」を作るためのパッケージから内容物を取り出してみると、「液体スープ」に「かやく」「ふりかけ」「中華スープ」と普段の「やきそば弁当」と変わりません。そして、作り方もいつもどおり。
麺の上に「かやく」を乗せて、お湯を注ぎ、フタを閉めて、待つこと3分。3分経ったら、お湯切りをして「液体ソース」をかけて、混ぜるだけです。しかし「液体ソース」を開けるとソースから分離した赤い油が、中国のカップ麺などでもよくみたラー油のようなものが出てきたのです。これ、見た目がすでに辛いやつです。
結構真剣に辛いので、付属の中華スープがすごくうれしい
冗談とかではなく、筆者はさほど辛さに弱い方ではありません。日本人としては、比較的辛さに強いのではないでしょうか。しかし「いつもよりかなり辛め」は、かなり辛い。いきなり辛くて、どうしようもないといった辛さではないものの、食べた後に辛さがゆっくりと効いてきて、汗が出てくるようなタイプ。エンターテイメントとして辛いといったタイプではないので、食べ物としては、しっかりおいしいけど、かなり辛いといった印象。
そんなときに、予想以上にうれしかったのが付属の中華スープ。筆者は普段「やきそば弁当」を食べるときには忘れてしまうことも多いのですが、優しい味の中華スープは辛い「いつもよりかなり辛め」といっしょだととてもいいのです。普段はスープは飲まないという方もぜひ試してください。
かなり辛かったのですが、筆者はマヨネーズ+などで美味しくいただきました。期間限定なので、早めのゲットがおすすめです。
まとめ
定番以外の新作はみつけたら、とりあえずゲットがおすすめ
北海道に来て「やきそば弁当」の定番以外の新作や期間限定などをみつけたら、とりあえずゲットをおすすめします。
数カ月に一度程度のサイクルで投入される定番以外の新作は、多くの場合、しばらくするとそっと消えて行くことが多く、後から食べてみたいと思っても手に入れることは困難です。そのため「やきそば弁当」の新作をみつけたら、運がよかったと考えて、とりあえずゲットして食べてみましょう。そして、そこそこ以上気に入ったなら、ちょっと変わった北海道土産として、まとめ買いもおすすめです。大量に購入するなら、スーパーやドラッグストアなどで安く買うこともできるでしょう。
地元の筆者も数カ月に一度のちょっとしたイベントとして「やきそば弁当」の新作が出る度に楽しんでいます。ぜひ、試してみてください。ネットショップなどで地方発送しているサイトもあるようですよ。