レコードを買ったら、まずそろえておきたいのがレコードクリーナーや針先クリーナー、カートリッジの静電気対策といったアクセサリーだ。ここでは、必須のアイテムを紹介しよう。また、カートリッジを交換すると驚くほどに音が変わる。それぞれで音の個性も異なるので、色々付け替えて違いを楽しんでみよう。

本稿は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

[別記事:【レコードプレーヤーのセッティングと操作】林正儀がおすすめする「アナログ」の楽しみ方→
[別記事:【レコード盤の扱い方】プレーヤーにセットするだけではない!再生前の作法・正しい保管方法→

レコードと針先のクリーニングは必須

レコードを買ったら、まずは、盤面をきれいに保つレコードクリーナーだ。手軽な乾式タイプと、専用液で湿らせて頑固な汚れを落とす湿式タイプ、シュっと一吹きのスプレータイプなどがある。

さらに、やや高くなるが(最低10万円ほど)、レコード盤を丸ごと洗浄するクリーニングマシンという選択もある。それぞれ使い勝手も違うので、気に入ったものをそろえるといいだろう。

クリーニングは、レコード盤だけでなく、針先にも必要だ。針先が汚れたまま使用すると、針飛びや音質の劣化につながる。針先専用に開発されたクリーナーは必須だ。

クリーニングと並んで大切なのは、静電気対策。レコードはビニール素材なので帯電しやすく、静電気の影響で音が悪くなる。さまざまな製品があるが、除電ブラシが、盤面をさっと掃くだけという手軽さでおすすめ。

また、セッティング時に必須なのが、機器の水平を保つための水準器だ。精度の高い製品を選びたい。

ワイドタイプの乾式クリーナー

オーディオテクニカ
AT6012Xa
実売価格例:1320円

画像: ワイドタイプの乾式クリーナー

乾式クリーナーで人気の商品だ。素材は高級ベルベット。レコードを一拭きできる便利なワイドタイプで、持ちやすくクリーニングしやすい形状が特徴。

2液タイプの湿式クリーナー

レイカ
バランスウォッシャー33
エクササイズセット
実売価格例:1870円

画像: 2液タイプの湿式クリーナー

専門誌でも評判の湿式クリーナーだ。カビ、汚れ用のタイプAと仕上げ用のタイプBの2液タイプで、クリーニング効果はトップクラス。

クリーニングスプレーの定番

ナガオカ
クリアトーン558
実売価格例:1630円

画像: クリーニングスプレーの定番

レコード盤用クリーニングスプレーの定番だ。静電気の発生を抑え、クリーニング効果が高い。スプレー後は、乾式のレコードクリーナーで拭き取ろう。

再生不良を防ぐ針先クリーナー

ナガオカ
ハイクリーン 801/2
実売価格例:770円

画像: 再生不良を防ぐ針先クリーナー

針先洗浄用として特に開発されたスタイラスクリーナーだ。針先の汚れを洗浄し、針飛びなどの再生不良を防ぐなど効果抜群。トレース性能も向上する。

盤面を掃くだけで静電気対策

SFC
SK-Ⅲ RHODIUM
実売価格例:9300円

画像: 盤面を掃くだけで静電気対策

SFCの新しい除電ブラシだ。レコードの盤面をブラシで掃くだけで、簡単に除電ができる。柄の金属部にロジウムを使用したことで、人体アース効果が高まった。

精密加工された円形の水準器

オーディオテクニカ
AT615a
実売価格例:2740円

画像: 精密加工された円形の水準器

ターンテーブル設置時に正確な水平調整ができる水準器だ。精密加工のアルミニウム削り出し。気泡が、円のセンターにぴったり来るように高さを調整すればOKだ。

「カートリッジの交換」はレコード再生の楽しみの1つ。ぜひチャレンジしよう!

交換すると音が激変。個性の違いを味わいたい

アナログの極意は、カートリッジにある。

〝音の宝石〟とも呼ばれるデリケートなカートリッジだが、交換すると驚くほどに音が変わる。それぞれで音の個性も異なるので、その違いをぜひ味わいたいものだ。筆者もたくさんのカートリッジを所有しており、付け替えては音の違い、ひいては音楽表現の違いを楽しんでいる。

カートリッジは、発電方式の違いでMM型MC型の2タイプに大別される。針の振動を拾うとき、磁石とコイルのどちらが動くかという違いだ。入門者向けのMM型はクッキリした音で、高級なMC型は高解像度でワイドレンジなどとよくいわれるが、ピックアップされる音が、まるで違う。

MM型は高出力で、針交換も自分でできる。シンプルで、価格も比較的安いのが売りだ。MC型は精密なので、一品一品が手作り。出力が弱い(MM型の1/10程度)ため、昇圧トランスが別途必要になる。

なお、1つ注意したいのは、シェルごとカートリッジを付け替えるには、トーンアームがユニバーサル型である必要があること。ストレートの一体型は交換不可だ。

それでは、各タイプ2モデルずつを紹介しよう。

MM型は、人気モデルのゴールドリングとオルトフォン。E1-MMは音のバランスがよく、ジャンルを選ばない。2M Bronzeは2Mシリーズの上から2番目で、豊かな雰囲気と繊細感を併せ持つ。

MC型は、手ごろな価格の国産を選んだ。デノン・*DL-A110のベースモデルは名機のDL-103だから、音の素性はご存じのとおり。オーディオテクニカのAT33Sa**は、高感度なシバタ針搭載の実力モデルだ。

カートリッジを交換して、レコード再生を大いに楽しんでもらいたい。

ゴールドリング
E1-MM

MM型
実売価格例:1万3600円

画像: ゴールドリング E1-MM

バランスのいい中庸な音が楽しめる手軽な入門モデル
英国・ゴールドリングの手軽なMM型入門モデルだ。カーボンファイバーのカンチレバーに0.6ミルの丸針を装着し、バランスのいい中庸な音が楽しめる。

オルトフォン
2M Bronze

MM型
実売価格例:5万2800円

画像: オルトフォン 2M Bronze

オルトフォン伝統の豊かな雰囲気と繊細感を併せ持つ
2Mシリーズの中堅機だ。独自の磁気回路とダイヤモンドファインライン針という高級な仕様で、オルトフォン伝統の豊かな雰囲気と繊細感を併せ持つ。

デノン
DL-A110

MC型
実売価格例:7万2600円

画像: デノン DL-A110

繊細さと品格が加わった、デノン110周年記念モデル
デノンの創立110周年記念モデルだ。放送局用MCカートリッジの名機、DL-103に専用シェルを装着。楷書書きふうのカチっとした描写に繊細さと品格が加わった。

オーディオテクニカ
AT33Sa

MC型
実売価格例:9万8720円

画像: オーディオテクニカ AT33Sa

シバタ針を搭載し、細部を改良。繊細な伸びやかさと躍動感を備える
同社のMC型で初めてシバタ針を搭載したことが自慢。ボロンカンチと振動板を改良し、磁石は強力ネオジウムを採用。繊細な伸びやかさと躍動感を備える。

■解説/林正儀(AV評論家)

※情報は記事作成時のものです。
※この記事は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)に掲載されています。



This article is a sponsored article by
''.