ロングセラーブランドでよく対決して火花を散らしている定番チョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」。そこから新商品『チョコぬいじゃった!きのこの山』が夏限定で登場した。文字通りチョコなし、クラッカーのみ。果たしてそれはおいしいのか?
ぎっしり詰まったきのこの柄。果たしてこれはアリなのか
人気を二分する「きのこの山」と「たけのこの里」。その大きな違いは、柄(え)の部分が、「きのこの山」がクラッカー製で、「たけのこの里」がクッキー製であることだ。
そんな柄の部分がクラッカー+傘部分がチョコレートという構造で作られているのが、「きのこの山」である。そのチョコ部分を脱がして(取り除いて)しまっているのが、この明治『チョコぬいじゃった!きのこの山』(50g・税込232円・2023年7月25日夏限定発売)である。
箱は同じ大きさなので、取った分はどうしたのかと思ったら、その分クラッカーがぎっしり詰まっている。見た目もけっこうインパクトがある。当然のことながら、品目も「チョコレート菓子」から「クラッカー」に変更になっていた。
『チョコぬいじゃった!きのこの山』を食べて、失ってはじめて知るありがたみ!
もともと筆者は「きのこの山」が好きなので、ある程度予感はしていたが、実際に食べてみるとなかなかにうつろな気分。ポリポリ、カリカリとしていて、香ばしく、噛みしめるとうっすら甘いのだが、物足りない。まるでイントロだけでサビのない曲のような、不完全燃焼感がある。
ぼんやり見つめてみると、柄の部分に裏表があるのだなと思いながら。
そしてもっと、「きのこの山」が奇跡的においしいことをありがたく思うべきだと反省した。私たちはそのおいしさを、ずっと当たり前だと思っていたのではないか。
その後に本来の「きのこの山」を食べてみたら、壮絶においしい。ここまでおいしいとは思っていなかったかも。このチョコとクラッカーは切っても切れない、存在だったのだ。
もう一度、『チョコぬいじゃった!きのこの山』を食べてみる。クラッカーとして、味わってみる。原材料には砂糖、練乳の文字も見える。しかしかなり控えめなレベル。チョコと同時に食べておいしいように調整されているのだと改めて感じる。「きのこの山」のおいしさを再認識するために、ファンはぜひとも一度食べてみるといいかも。
入手は全国の全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで可能だ。
(2024年3月25日記事更新しました)